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公開番号
2025001013
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-07
出願番号
2024176033,2023509346
出願日
2024-10-07,2022-03-25
発明の名称
含フッ素環状スルホニルイミド塩、及びその製法、非水系電解液、非水系二次電池
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
10/0567 20100101AFI20241224BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】耐熱性に優れ、金属腐食性を低減した含フッ素環状スルホニルイミド塩および非水系電解液の提供。
【解決手段】下記一般式(1A):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025001013000052.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">61</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">165</com:WidthMeasure> </com:Image>
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、nは、1~4の整数であり、そしてM
1
は、Li、Na、K、又はNH
4
である}で表される含フッ素環状スルホニルイミド塩を含む含フッ素環状スルホニルイミド塩組成物であって、窒素気流下、100℃より10℃/分の昇温速度で加熱したときに、質量減少率が2質量%となる温度が385℃以上であることを特徴とする含フッ素環状スルホニルイミド塩組成物が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1A):
TIFF
2025001013000048.tif
61
165
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、nは、1~4の整数であり、そしてM
1
は、Li、Na、K、又はNH
4
である}で表される含フッ素環状スルホニルイミド塩を含む含フッ素環状スルホニルイミド塩組成物であって、
窒素気流下、100℃より10℃/分の昇温速度で加熱したときに、質量減少率が2質量%となる温度が385℃以上であることを特徴とする含フッ素環状スルホニルイミド塩組成物。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
下記一般式(2):
H(CR
2
)
m
-SO
2
NHM
2
(2)
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、M
2
は、Li、Na、K、H又はNH
4
であり、そしてmは、1又は2である}
で表される含フッ素スルホンアミド化合物を5000質量ppm以下含有する、請求項1に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩組成物。
【請求項3】
前記一般式(1A)中、nが2である、請求項2に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩組成物。
【請求項4】
前記一般式(1A)と(2)中、Rがフッ素原子である、請求項2又は3に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩組成物。
【請求項5】
前記一般式(1A)中、M
1
がLiであり、かつ、前記一般式(2)中、M
2
がLiである、請求項2~4のいずれか一項に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩組成物。
【請求項6】
前記含フッ素環状スルホニルイミド塩が、下記式:
TIFF
2025001013000049.tif
30
155
で表される、請求項1~5のいずれか一項に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩組成物。
【請求項7】
下記一般式(3):
MO
2
C-(CR
2
)
m
-SO
2
F (3)
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、mは、1又は2であり、そしてMは、H、Li、Na、K又はNH
4
である}で表されるフルオロスルホニル基含有カルボン酸化合物から出発して、電解カップリング反応工程、環化工程、及びカチオン交換工程を経て、下記一般式(1A):
TIFF
2025001013000050.tif
57
159
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、nは、1~4の整数であり、そしてM
1
は、Li、Na又はKである}で表される含フッ素環状スルホニルイミド塩を製造する方法において、該電解カップリング反応工程後に下記一般式(5):
H-(CR
2
)
m
-SO
2
F (5)
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、mは、1又は2である}で表されるフルオロスルホニル基含有化合物を、該電解カップリング反応工程における反応液中0.1質量%以下まで低下させる精製工程を特徴とする前記製造方法。
【請求項8】
下記一般式(3):
MO
2
C-(CR
2
)
m
-SO
2
F (3)
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、mは、1又は2であり、そしてMは、H、Li、Na、K又はNH
4
である}で表されるフルオロスルホニル基含有カルボン酸化合物から出発して、電解カップリング反応工程、環化工程、及びカチオン交換工程を経て、下記一般式(1A):
TIFF
2025001013000051.tif
60
150
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、nは、1~4の整数であり、そしてM
1
は、Li、Na又はKである}で表される含フッ素環状スルホニルイミド塩を製造する方法において、カチオン交換工程後に得られる含フッ素環状スルホニルイミド塩を、単座配位性の鎖状エーテル溶媒に、溶解させた後に晶析して、精製された含フッ素環状スルホニルイミド塩を得る晶析工程を含む、前記方法。
【請求項9】
前記晶析に用いる単座配位性の鎖状エーテル溶媒が、エチルエーテル、プロピルメチルエーテル、プロピルエチルエーテル、プロピルエーテル、イソプロピルメチルエーテル、イソプロピルエチルエーテル、イソプロピルエーテル、ブチルメチルエーテル、ブチルエチルエーテル、イソブチルメチルエーテル、イソブチルエチルエーテル、sec-ブチルメチルエーテル、sec-ブチルエチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、tert-ブチルエチルエーテル、ペンチルメチルエーテル、イソペンチルメチルエーテル、sec-ペンチルメチルエーテル、tert-ペンチルメチルエーテル、ネオペンチルメチルエーテル、及びシクロペンチルメチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記一般式(1A)中のnが2である、請求項8又は9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電防止剤、有機電解質等のイオン電導材料や難燃剤として有用な含フッ素環状スルホニルイミド塩、及びその製法、非水系電解液並びに非水系二次電池に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン電池をはじめとする非水系二次電池は、軽量、高エネルギー及び長寿命であることが大きな特徴であり、各種携帯用電子機器電源として広範囲に用いられている。近年では、非水系電解液は、電動工具等のパワーツールに代表される産業用、及び電気自動車、電動式自転車における車載用としても広がりを見せており、更には住宅用蓄電システム等の電力貯蔵分野においても注目されている。
【0003】
リチウムイオン電池の非水系電解液としては、環状炭酸エステル等の高誘電性溶媒と、鎖状炭酸エステル等の低粘性溶媒との組み合わせが、一般的に例示される。また、負極表面にSEI(Solid Electrolyte Interface:固体電解質界面)を形成し、これにより非水系溶媒の還元分解を抑制するために、ビニレンカーボネート等の電極保護用添加剤を添加することが望ましい。
【0004】
近年、非水系電解液の材料として、含フッ素環状スルホニルイミド塩が注目を集めている。
【0005】
例えば、特許文献1では、含フッ素環状スルホニルイミド塩を用いることによって、電極の腐食がなく、高いイオン伝導度を保つ非水系電解液が報告されている。
【0006】
特許文献2では、含フッ素環状スルホニルイミド塩を含む非水系電解液と、コバルト使用量を減少した正極とを組み合わせた非水系二次電池が報告されている。
【0007】
N、N-ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、ビス(フルオロスルホニル)イミド等の含フッ素スルホニルイミド塩、及びその誘導体は、イオン電導材料や難燃剤として有用な化合物であることが知られている(例えば、以下の非特許文献1参照)。
ところで、化合物(1A)を製造する方法としては、FSO
2
CF
2
COOHの電解カップリング反応により合成したFO
2
SCF
2
CF
2
SO
2
Fとアンモニアを反応させ、含フッ素環状スルホニルイミドアンモニウム塩を得た(環化反応の)後、アルカリ金属の水酸化物や炭酸塩と反応させて(カチオン交換反応)を経る方法が知られている(以下の特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開第2010/110388号
特開2008-21517号公報
国際公開第2006/106960号
国際公開第2009/025246号
【非特許文献】
【0009】
旭硝子研究報告 60巻(2010年)13-21頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献3には、電解カップリング反応により合成したFO
2
SCF
2
CF
2
SO
2
Fを含む反応粗生成物は、蒸留等による後処理により精製してもよいと記載されているが、最終生成物である化合物(1A)中に含まれる特定の副生成物の含有量を低下させて耐熱特性(高温での低い質量減少率)を高めるための具体的な、後処理については記載されていないし、示唆もされていない。
特許文献3に従い一般式(1A):
TIFF
2025001013000002.tif
34
162
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、nは、1~4の整数であり、そしてM
1
は、Li、Na、K又はNH
4
である。}で表される含フッ素環状スルホニルイミド塩(以下、本書中、化合物(1A)ともいう。)を製造した場合、下記一般式(2):
H(CR
2
)
m
-SO
2
NHM
2
(2)
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、mは、1又は2であり、そしてM
2
は、Li、Na、K、H又はNH
4
である。}で表される含フッ素スルホンアミド化合物(以下、化合物(2)ともいう。)が、最終生成物に副生成物(不純物)として混入し、結果として化合物(1A)の所望の耐熱特性が得られない。
(【0011】以降は省略されています)
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