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公開番号
2025003121
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023103611
出願日
2023-06-23
発明の名称
全固体電池モジュール
出願人
日産自動車株式会社
代理人
弁理士法人後藤特許事務所
主分類
H01M
50/474 20210101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電池セル上に弾性体が配置された全固体電池モジュールにおいて、電池セル内の集電箔が摩擦によって破れることを防ぐ。
【解決手段】全固体電池モジュールは、1つの電池セルと、電池セル上に配置された弾性体とを備える。電池セルは、最外層集電箔を有する電極積層体と、電極積層体を収容する、外装材と、外装材と最外層集電箔との間に配置された、摩擦力低減材と、有している。電池セルは、前記弾性体を介して圧縮されるように加圧される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1つの電池セルと、
前記電池セル上に配置された弾性体と、
を備え、
前記電池セルは、
最外層として最外層集電箔を有する、電極積層体と、
前記電極積層体を収容する、外装材と、
前記弾性体と前記電極積層体との間に配置された摩擦力低減材であって、前記外装材と前記最外層集電箔との間に配置された、摩擦力低減材とを有しており、
前記電池セルは、前記弾性体を介して圧縮されるように加圧される、
全固体電池モジュール。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の全固体電池モジュールであって、
前記電極積層体は、更に、負極活物質としてリチウム金属もしくはリチウム含有合金を含む負極層を有している、
全固体電池モジュール。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
前記摩擦力低減材は、前記外装材または前記最外層集電箔に固定されている、
全固体電池モジュール。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
前記摩擦力低減材は、シート状であり、
前記弾性体側から前記電池セルを見た場合に、前記摩擦力低減材の外周端は、前記最外層集電箔の外周端よりも外側に位置している、
全固体電池モジュール。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
前記摩擦力低減材は、シート状であり、
前記弾性体側から前記電池セルを見た場合に、前記摩擦力低減材の外周端は、前記弾性体の外周端よりも外側に位置している、
全固体電池モジュール。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
前記最外層集電箔は、
前記弾性体側を向く外面と、
前記外面の反対面である内面とを有し、
前記内面の表面状態と前記外面の表面状態とは異なっており、
前記外面と前記摩擦力低減材との間の摩擦係数は、前記内面と前記摩擦力低減材とを接触させた際の前記内面と前記摩擦力低減材との間の摩擦係数よりも小さい、
全固体電池モジュール。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
前記電極積層体は、その外周部において、前記外装材に接着されている、
全固体電池モジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、全固体電池モジュールに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
全固体電池モジュールとして、少なくとも1つの電池セルと、その電池セル上に配置された弾性体とを有するものが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2015-53261号公報)には、電池ユニットが複数積層される全固体電池において、電池ユニットが所定の構成を有しており、各電池ユニットの間には、それぞれ放熱部材が介在されており、これらの放熱部材は、特定の構成を有する基層と、該基層を挟み込む、熱伝導性を有する一対の弾性体層とから構成されることを特徴とする全固体電池が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-53261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
全固体電池モジュールでは、接触抵抗低減のため、電池セルが加圧されている必要がある。電池セル上に弾性体が設けられた全固体電池モジュールでは、弾性体を介して電池セルが加圧される。この際、弾性体は圧縮される。圧縮された弾性体は、歪む。具体的には、弾性体は、加圧方向に対して垂直な方向(以下、面方向という場合がある)に広がるように歪む。
【0006】
弾性体の圧縮量は、変動する場合がある。例えば、電池セルは、充放電に伴い膨張収縮する場合がある。電池セルの膨張収縮に伴い、弾性体の圧縮量が変化することがある。その結果、弾性体における電池セルとの接触面の大きさも変化する。
【0007】
ところで、本発明者は、電池セルとして、電極積層体と、電極積層体を収容するフィルム状の外装材とを有するものを使用した全固体電池モジュールを検討している。更に、電極積層体として、最外層に集電箔が設けられたものを検討している。ここで、本発明者は、このような構成を採用すると、弾性体の圧縮量が変化した際に、最外層の集電箔が破れることがあることが判った。
【0008】
そこで、本発明の目的は、電池セル上に弾性体が配置された全固体電池モジュールにおいて、電池セル内の集電箔が摩擦によって破れることを防ぐことができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一態様において、本発明に係る全固体電池モジュールは、少なくとも1つの電池セルと、電池セル上に配置された弾性体とを備える。電池セルは、最外層として最外層集電箔を有する、電極積層体と、電極積層体を収容する、外装材と、弾性体と電極積層体との間に配置された摩擦力低減材であって、外装材と電極積層体との間に配置された、摩擦力低減材と、を有している。電池セルは、弾性体を介して圧縮されるように加圧される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電池セル上に弾性体が配置された全固体電池モジュールにおいて、電池セル内の集電箔が摩擦によって破れることを防ぐことができる技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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