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公開番号
2025003114
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023103603
出願日
2023-06-23
発明の名称
電気コネクタおよび電気コネクタのコンタクトピンの製造方法
出願人
ミツミ電機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01R
12/71 20110101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電気コネクタの一対のコンタクトピンの離間距離を一定に保つことにより、電気コネクタの信号伝送特性を安定させる。
【解決手段】電気コネクタ1は、一対のコンタクトピン2を含む。一対のコンタクトピン2のそれぞれは、断面が矩形の線材から形成されている。コンタクトピン2は、横断面形状が矩形である本体部21を備えている。一対のコンタクトピン2の本体部21の互いに対向する内側面は平坦面であり、一対のコンタクトピン2のそれぞれは、本体部21の内側面に対向する外側面の所定の部分に形成された凹部271をさらに備えている。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
先端側から挿入される相手側コネクタと連結可能な電気コネクタであって、
一対のコンタクトピンと、
前記一対のコンタクトピンを互いに絶縁した状態で、内部に収納する絶縁性のハウジングと、を含み、
前記一対のコンタクトピンのそれぞれは、横断面形状が矩形の線材から形成されており、
前記一対のコンタクトピンのそれぞれは、横断面形状が矩形である本体部を備えており、
前記一対のコンタクトピンの前記本体部の互いに対向する内側面は平坦面であり、
前記一対のコンタクトピンのそれぞれは、前記本体部の前記内側面に対向する外側面の所定の部分に形成された凹部をさらに備えていることを特徴とする電気コネクタ。
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【請求項2】
前記一対のコンタクトピンのそれぞれは、前記本体部の前記外側面の前記所定の部分に形成された前記凹部に対応して、前記本体部から外側に向かってそれぞれ突出するよう形成された一対の突出部をさらに備えている請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記一対のコンタクトピンのそれぞれは、前記本体部の一方の端部から延伸する接点部と、前記本体部の他方の端部から延伸する端子部と、をさらに備えており、
前記一対のコンタクトピンのそれぞれの前記本体部は、互いに対向する第1面および第2面と、互いに対向する第3面および第4面と、を有し、
前記本体部の前記第3面および前記第4面は、前記本体部の前記第1面および前記第2面と直交しており、
前記本体部の前記横断面形状において、前記第1面の長さと前記第2面の長さの比が、0.9~1.1の関係を満たし、かつ、前記第3面と前記第4面とが平行となっている請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記本体部の前記第1面と前記第2面とは平行である請求項3に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記本体部は、前記相手側コネクタの挿抜方向に延伸する水平延伸部と、前記水平延伸部の基端部から下方に屈曲する接続部と、前記接続部の下端部から下方に直線状に延伸する下方延伸部と、を備えており、
前記水平延伸部、前記接続部、および前記下方延伸部のそれぞれは、自身の横断面形状において、前記第1面の前記長さと前記第2面の前記長さの前記比が、0.9~1.1の前記関係を満たし、かつ、前記第3面と前記第4面とが平行となるよう、構成されている請求項3に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記ハウジングは、前記一対のコンタクトピンをそれぞれ挿入するための一対の挿通孔を備えており、
前記一対のコンタクトピンのそれぞれの前記本体部は、前記本体部の前記第3面および前記第4面から外側にそれぞれ突出する一対の突出部をさらに備えており、
前記コンタクトピンの前記一対の突出部が、前記ハウジングの対応する前記挿通孔の内側面と係合し、これにより、前記コンタクトピンが前記ハウジングの対応する前記挿通孔内において係止されている請求項3に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記第1面の前記長さおよび前記第2面の前記長さは、前記第3面の長さおよび前記第4面の長さの1.5倍未満である請求項3に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
一対のコンタクトピンと、前記一対のコンタクトピンを互いに絶縁した状態で、内部に収納する絶縁性のハウジングと、を含み、先端側から挿入される相手側コネクタと連結可能な電気コネクタに用いられるコンタクトピンの製造方法であって、
横断面形状が矩形の線材の両端部に対してプレス加工を施し、横断面形状が矩形の本体部と、前記本体部の一方の端部から延伸する接点部と、前記本体部の他方の端部から延伸する端子部と、を形成するプレス工程を含み、
前記一対のコンタクトピンの前記本体部の互いに対向する内側面は平坦面であり、
前記一対のコンタクトピンのそれぞれは、前記本体部の前記内側面に対向する外側面の所定の部分に形成された凹部を備えていることを特徴とするコンタクトピンの製造方法。
【請求項9】
前記プレス工程の後に、前記本体部の一部分に対して、折り曲げ加工を施し、前記相手側コネクタの延伸方向に直線状に延伸する水平延伸部と、前記水平延伸部の基端部から下方に湾曲して延伸する接続部と、前記接続部の下端部から下方に直線状に延伸する下方延伸部と、を前記本体部に形成する折り曲げ工程をさらに含む請求項8に記載のコンタクトピンの製造方法。
【請求項10】
前記プレス工程において、前記線材の前記本体部の前記内側面と対向する前記外側面の前記所定の部分に対応する部分に対してプレス加工を施し、前記本体部から外側に向かって突出する一対の突出部が形成され、
前記本体部の前記外側面の前記所定の部分には、前記凹部が形成されている請求項8に記載のコンタクトピンの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、電気コネクタおよび該電気コネクタのコンタクトピンの製造方法に関し、より具体的には、同軸ケーブルとの同軸接続を提供するために用いられる電気コネクタおよび該電気コネクタのコンタクトピンの製造方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電子デバイスと、他の電子デバイスとの間のケーブルを介した電気的接続を提供するために、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの組み合わせが広く用いられている。また、近年の電子デバイスの処理能力の向上に伴い、ケーブルを介して、電子デバイスから他の電子デバイスに送信されるデータの量が増大している。大容量のデータを短い時間で送信するためには、ケーブルを介して高周波信号を送信する必要があり、ケーブルの信号伝送特性、特に、高周波帯域でのケーブルの信号伝送特性を向上させたいというニーズが存在している。このようなニーズに対し、高周波帯域での高い信号伝送特性を有する同軸ケーブルが広く用いられている。良く知られているように、同軸ケーブルは、信号を伝送するための芯線と、芯線を覆う内側絶縁層と、絶縁層を覆う外部導体層(編組層)と、外部導体層を覆う外側絶縁層とが同心に配置された同軸構造を有している。
【0003】
このような同軸ケーブルとの同軸接続を提供するために、同軸ケーブルの芯線と電気的に接続されるコンタクトピンと、コンタクトピンを覆う絶縁性のハウジングと、を含む電気コネクタが広く用いられている。例えば、特許文献1は、このような電気コネクタにおいて典型的に用いられる、図1に示されている一対のコンタクトピン10と、ハウジング11を示している。図2は、コンタクトピン10の仕掛品を示す平面図である。図3は、図1中に示すA-A線に沿ったコンタクトピン10の本体部の横断面図である。
【0004】
図1に示されているように、コンタクトピン10は、本体部101と、本体部101の一方の端部から先端側に突出し、相手側コンタクトの対応するコンタクトピンと接触する接点部102と、本体部101の他方の端部から下方に延伸し、回路基板の対応する端子に接続される端子部103と、本体部101から外側に突出する複数のカット痕104と、を備えている。ハウジング11は、コンタクトピン10の本体部101の前後方向(Z方向)に延伸する部分を収納する筒状部111と、一対のコンタクトピン10をX方向に隔てるよう筒状部111内を前後方向に延伸する壁部112と、を備えている。一対のコンタクトピン10は、互いに絶縁した状態で、ハウジング11の筒状部111の内部に収納される。
【0005】
次に、図2を参照して、コンタクトピン10の製造工程を説明する。最初に、一枚の金属板に対して+X方向からカッターを押し付け、所定の形状に打ち抜く打ち抜き加工を施すことで、図2に示されているような複数のコンタクトピン10の仕掛品を得る。仕掛品の段階では、複数のコンタクトピン10が、複数のキャリア105を介して、互いに連結されている。この状態において、図2において点線で示されている箇所に対して、それぞれカット加工を施し、複数のコンタクトピン10をキャリア105から切り離すことにより、複数のコンタクトピン10が得られる。このようなカット加工の後に、本体部101上に残存するキャリア105の一部分がカット痕104である。
【0006】
このように、コンタクトピン10は、一枚の金属板に対する打ち抜き加工およびカット加工によって得ることができる。しかしながら、このような打ち抜き加工は、コンタクトピン10の打ち抜き面(YZ面)の角部を潰してしまうことが知られている。図3は、図1中に示すA-A線に沿ったコンタクトピン10の本体部101の断面図(横断面図)を示している。図3に示されているように、コンタクトピン10は、YZ平面上に延伸し、打ち抜き開始方向(図3中の右側)に位置する第1面106と、第1面106と対向し、打ち抜き終了方向(図3中の左側)に位置する第2面107と、XZ平面上に延伸し、図3の上側に位置する第3面108と、第3面108と対向し、図3の下側に位置する第4面109と、を有している。図3において、第1面106の長さは、L1、第2面107の長さは、L2、第3面108の長さは、L3、第4面109の長さは、L4で示されている。
【0007】
電気コネクタの高周波帯域での信号伝送特性を向上させるためには、第1面106の長さL1と第2面107の長さL2は、等しい(L1=L2)ことが最も好ましい。しかしながら、図3に示されているように、金属板に対して打ち抜き加工を施すことによりコンタクトピン10を得る場合、打ち抜き開始方向の角部(第1面106の角)が潰れてしまうため、該角は、図3の実線で示されるような形状に変形してしまう(点線で示されている形状は、打ち抜き加工による角部の潰れがない理想的な横断面形状である)。これにより、第1面106の長さL1は、第2面107の長さL2よりも大幅に小さくなってしまうため、第1面106の長さL1と第2面107の長さL2との間に大きな差異が生じる。また、第1面106の角が潰れることにより、第3面108および第4面109は、互いに平行にならず、かつ、第1面106に対しても直交しなくなってしまう。このような本体部101の形状の変化は、電気コネクタの信号伝送特性、特に、高周波帯域での信号伝送特性を悪化させてしまうという問題があった。特に、横断面形状における、長さL1と長さL2が一致しない場合、一対のコンタクトピン10の互いに対向する内側面の面積が不一致となり、電気コネクタの高周波帯域での信号伝送特性を、著しく悪化させてしまう。
【0008】
また、電気コネクタの高周波帯域での信号伝送特性を向上させるためには、第1面106の長さL1および第2面107の長さL2は、第3面108の長さL3および第4面109の長さL4と等しい(L1、L2=L3、L4)ことが最も好ましい。図3に示されているように、金属板に対して打ち抜き加工を施すと、打ち抜き面における角部(第1面106の角)の潰れが生じてしまうため、打ち抜き加工による角部の潰れによる電気コネクタの信号伝送特定の低下を考慮すると、コンタクトピン10の打ち抜き方向(X方向)に直交する方向(Y方向)の幅の設計値(「抜き幅」という)は、金属板の厚さの1.5倍以上とする必要がある。具体的には、コンタクトピン10のY方向の幅の設計値(すなわち、「抜き幅」であり、図3中の角部の潰れがない第2面107の長さL2)は、図3中の点線で示されている形状のX方向の長さ(すなわち、「金属板の厚さ」)の1.5倍以上とする必要がある。このように、従来のように打ち抜き加工とカット加工とによってコンタクトピン10を得た場合、コンタクトピン10の抜き幅は、金属板の厚さに制限されてしまう。そのため、第1面106の長さL1および第2面107の長さL2と、第3面108の長さL3および第4面109の長さL4とを等しくすることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特願2023-011653
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記従来の問題点を鑑みたものであり、その目的は、電気コネクタの一対のコンタクトピンのそれぞれを、金属板に対してプレス加工を施し、所定の形状に打ち抜く打ち抜き加工によって得るのではなく、横断面形状が矩形の線材に対してプレス加工を施すことにより得ることで、一対のコンタクトピンのそれぞれの本体部の角部の潰れを防止し、本体部の横断面形状において、本体部の第1面の長さと第2面の長さの差が生じることを防止し、これにより、電気コネクタの信号伝送特性を向上させることにある。
(【0011】以降は省略されています)
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