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公開番号2025002344
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102450
出願日2023-06-22
発明の名称砕石杭形成用アタッチメント及びそれを備える砕石杭形成装置
出願人株式会社 尾鍋組
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類E02D 3/08 20060101AFI20241226BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】開閉蓋の破損を抑制しながら、開閉蓋を比較的に小さな力で大きく開けることを可能とする。
【解決手段】アタッチメント10は、円筒部12と、砕石投入孔15を塞ぐ開閉蓋61と、を備える。開閉蓋61は、砕石投入孔15に対応した外形状を有する蓋本体62と、蓋本体62内に配置される補強布63と、蓋本体62内に軸方向に間隔を空けて配置され、軸方向と直交する幅方向に延びる複数の補強板64と、を備える。蓋本体62は、軸方向に沿って延び、円筒部12に固定される第1縁部65と、軸方向に沿って延びると共に、幅方向に間隔を空けて位置し、円筒部12に非固定の第2縁部66と、を備える。蓋本体62は、第1縁部65を支点として屈曲することで、砕石投入孔15を開放する開状態と、砕石投入孔15を閉じる閉状態とに切替えられる。補強布63は、蓋本体62の幅方向に部分的に配置されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
地中に形成した空間に砕石杭を形成する砕石杭形成装置に取付けられ、前記地中に挿入されて前記空間を形成し、前記地中から上昇しつつ前記空間に砕石杭を形成する砕石杭形成用のアタッチメントであって、
その側面に軸方向に沿って延びる砕石投入孔が形成される円筒部と、
前記砕石投入孔を塞ぐ開閉蓋と、を備えており、
前記開閉蓋は、
前記砕石投入孔に対応した外形状を有する蓋本体と、
前記蓋本体内に配置される補強布と、
前記蓋本体内に前記軸方向に間隔を空けて配置されると共に、前記軸方向と直交する幅方向に延びる複数の補強板と、を備えており、
前記蓋本体は、
前記軸方向に沿って延び、前記円筒部に固定される第1縁部と、
前記軸方向に沿って延びると共に、前記第1縁部に対して前記幅方向に間隔を空けて位置し、前記円筒部に固定されていない第2縁部と、を備えており、
前記蓋本体は、前記第1縁部を支点として屈曲することで、前記砕石投入孔を開放する開状態と、前記砕石投入孔を閉じる閉状態とに切替えられるようになっており、
前記補強布は、前記蓋本体の幅方向に部分的に配置されている、砕石杭形成用アタッチメント。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記蓋本体は、締結具によって前記円筒部に固定されており、
前記補強布は、前記締結具が配置される位置から前記補強板の前記第1縁部側の端部までの範囲に少なくとも配置されている、請求項1に記載の砕石杭形成用アタッチメント。
【請求項3】
請求項1に記載のアタッチメントと、
正転方向と反転方向の回転駆動力を発生させて、前記アタッチメントを駆動する駆動装置と、を備える、砕石杭形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、砕石杭形成用アタッチメント及びそれを備える砕石杭形成装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
液状化対策等の地盤改良のために、地中に砕石杭を形成する方法が用いられている。地中に砕石杭を形成する方法としては、地中に挿入されて空間を形成し、地中から上昇しつつ空間に砕石杭を形成するアタッチメントを用いることがある。この種のアタッチメントは、その側面に軸方向に沿って砕石投入孔が形成される円筒部と、円筒部内に回転可能に配置され、駆動装置からの駆動力により回転するシャフトと、を備えている。シャフトの上側端部側と駆動装置の出力軸側とは、中空状のジョイントロッドによって連結されている。したがって、駆動装置を駆動すると、その回転力がジョイントロッドを介してシャフト側に伝達され、シャフトが回転する。そして、シャフトが正転方向に回転することによってアタッチメントを地中に挿入しながら地中に空間を形成する。アタッチメントが地中に挿入されると、円筒部の内部空間には砕石が投入され、シャフトが反転方向に回転することによってアタッチメントを引き抜きながら砕石杭を形成する。例えば、特許文献1には、砕石杭形成用のアタッチメントの一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-248885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のアタッチメントは、円筒部の砕石投入孔を塞ぐための開閉蓋を備えている。開閉蓋は、砕石投入孔に対応した外形状を有する蓋本体と、蓋本体内にて全体的に配置される補強布と、蓋本体内にアタッチメントの軸方向に間隔を空けて配置されると共に、軸方向と直交する幅方向に延びる複数の補強板と、を備えている。そして、砕石杭を形成する際には、開閉蓋は、地表から少し上方の箇所を開けて、その開けた箇所に砕石投入装置のシュート部の先端を差し込み、円筒部の空間に砕石を投入する必要がある。
【0005】
すなわち、開閉蓋の地中に挿し込まれている部分は閉じたままであるため、地中に挿し込まれた部分に対してシュート部差込箇所を外側に大きく変形させなければならない。詳細には、地中に挿し込まれた部分に対して地表から少し上方の箇所を捻じって開閉蓋を開ける必要があり、開閉蓋の捻じられた部分には軸方向に伸びようとする力が作用する。しかしながら、蓋本体の内部に補強布が全体的に配置されると、蓋本体の変形が抑制され、開閉蓋の開閉がし難くなる。なお、開閉蓋を大きく開くことができないと、砕石を投入するための幅が確保し難くなる。また、開閉蓋を大きく開くために開閉蓋に大きな力を作用させると、開閉蓋からアタッチメントに大きな力が作用し、その結果、アタッチメントが軸線回りに回転し、砕石杭形成中に砕石投入孔の位置(開閉蓋を設けた位置)が変化するという問題も生じる。
【0006】
本明細書は、開閉蓋の破損を抑制しながら、開閉蓋を比較的に小さな力で大きく開けることを可能とする技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に開示するアタッチメントは、地中に形成した空間に砕石杭を形成する砕石杭形成装置に取付けられ、地中に挿入されて空間を形成し、地中から上昇しつつ空間に砕石杭を形成する砕石杭形成用のアタッチメントである。このアタッチメントは、その側面に軸方向に沿って延びる砕石投入孔が形成される円筒部と、砕石投入孔を塞ぐ開閉蓋と、を備える。開閉蓋は、砕石投入孔に対応した外形状を有する蓋本体と、蓋本体内に配置される補強布と、蓋本体内に軸方向に間隔を空けて配置されると共に、軸方向と直交する幅方向に延びる複数の補強板と、を備える。蓋本体は、軸方向に沿って延び、円筒部に固定される第1縁部と、軸方向に沿って延びると共に、第1縁部に対して幅方向に間隔を空けて位置し、円筒部に固定されていない第2縁部と、を備える。蓋本体は、第1縁部を支点として屈曲することで、砕石投入孔を開放する開状態と、砕石投入孔を閉じる閉状態とに切替えられるようになっている。補強布は、蓋本体の幅方向に部分的に配置されている。
【0008】
上記のアタッチメントによると、補強布が蓋本体の幅方向に部分的に配置され、開閉蓋が変形し易くなる。このため、開閉蓋を開いてシュート部を差込むときに、従来と比較して小さな力で開閉蓋を大きく開くことができる。一方、開閉蓋のうち破損し易い部分には補強布を部分的に配置できる。これらによって、開閉蓋の破損を抑制しながら、開閉蓋を比較的に小さな力で大きく開けることができる。
【0009】
また、本明細書は、上記のアタッチメントを備えた砕石杭形成装置を開示する。すなわち、本明細書に開示する砕石杭形成装置は、上記のアタッチメントと、正転方向と反転方向の回転駆動力を発生させて、アタッチメントを駆動する駆動装置と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本明細書に開示する砕石杭形成装置100の概略構成を示す図である。
アタッチメントのみを別の角度から見た図である。
図1のA-A線における断面図(砕石投入孔にホッパーの先端が挿入されていない閉状態(地中を掘削するときの状態))である。
図1のA-A線における断面図(砕石投入孔にホッパーの先端が挿入された開状態(地中からアタッチメントを引き抜くときの状態))である。
砕石杭形成装置100に係る開閉蓋の部分破断正面図である。
砕石杭形成装置100に係る開閉蓋の概略断面図である。
変形例に係る開閉蓋の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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