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公開番号2025001811
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101513
出願日2023-06-21
発明の名称端子金具
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 4/18 20060101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子金具を支障なく電線に圧着しつつ強度を向上させる。
【解決手段】端子金具10は、相手側端子に接続される端子接続部材20と、電線Wの端末に圧着される電線圧着部材30と、を備えている。端子接続部材20は、相手側端子に接続される接続部21と、電線圧着部材30につながる接続側つなぎ部22と、を有している。電線圧着部材30は、電線Wの端末に圧着される圧着部31と、接続側つなぎ部22につながる圧着側つなぎ部32と、を有している。接続側つなぎ部22と圧着側つなぎ部32は、重なった状態でつながる。接続側つなぎ部22と圧着側つなぎ部32とが重なり方向で離れないように固定する固定部23を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
相手側端子に接続される端子接続部材と、
電線の端末に圧着される電線圧着部材と、
を備え、
前記端子接続部材は、
前記相手側端子に接続される接続部と、
前記電線圧着部材につながる接続側つなぎ部と、
を有し、
前記電線圧着部材は、
前記電線の端末に圧着される圧着部と、
前記接続側つなぎ部につながる圧着側つなぎ部と、
を有し、
前記接続側つなぎ部と前記圧着側つなぎ部は、重なった状態でつながり、
前記接続側つなぎ部と前記圧着側つなぎ部とが重なり方向で離れないように固定する固定部を備える端子金具。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記固定部は、前記接続側つなぎ部と前記圧着側つなぎ部とをカシメにより固定する請求項1に記載の端子金具。
【請求項3】
前記電線圧着部材は、前記圧着部及び前記圧着側つなぎ部を構成する板部を有し、
前記電線の端末は、前記板部の一面側に位置するように圧着され、
前記板部は、前記一面よりも他面側に凹む段差部を具備し、
前記固定部は、前記接続側つなぎ部において前記板部の前記他面側に配される部分から延出して、折り返し形状で前記段差部を板厚方向に挟む請求項2に記載の端子金具。
【請求項4】
前記板部は、板厚方向に貫通する孔を具備し、
前記段差部は、前記孔の縁部に設けられている請求項3に記載の端子金具。
【請求項5】
前記電線圧着部材は、前記圧着部及び前記圧着側つなぎ部が設けられる板部を有し、
前記電線の端末は、前記板部の一面側に圧着され、
前記電線圧着部材は、前記板部の他面から突出する突出部を有し、
前記固定部は、前記接続側つなぎ部から延出して、前記突出部に引っ掛かる請求項1に記載の端子金具。
【請求項6】
前記板部は、板厚方向に貫通する孔を具備し、
前記突出部は、前記板部の他面側で前記孔を跨ぐブリッジ状であり、
前記固定部は、前記突出部の内側に配された状態で前記突出部に引っ掛かる請求項5に記載の端子金具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、端子金具に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コネクタ端子が開示されている。このコネクタ端子は、電気接触部と、ボックス部と、胴体圧着部と、被覆加締部と、を備えている。コネクタ端子において、前側から電気接触部、ボックス部、胴体圧着部、被覆加締部の順に並んでいる。電気接触部は、相手側コネクタ端子と接触導通する。胴体圧着部は、電線の導体に圧着される。被覆加締部は、電線の絶縁被覆の付いた部分に加締められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2010/134383号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなコネクタ端子では、電線に圧着される部分(胴体圧着部及び被覆加締部)と、相手側コネクタ端子に接続される部分(電気接触部及びボックス部)との間の部分(首部分)の強度が低くなり易い。
また、コネクタ端子の上記首部分の付近に強度を高めるための部材等を設けることが考えられる。しかしながら、首部分の付近は電線の圧着部分に近いため、別途設ける部材と電線とが干渉するおそれがある。
本開示の端子金具は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、支障なく電線に圧着しつつ強度を向上できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の端子金具は、
相手側端子に接続される端子接続部材と、
電線の端末に圧着される電線圧着部材と、
を備え、
前記端子接続部材は、
前記相手側端子に接続される接続部と、
前記電線圧着部材につながる接続側つなぎ部と、
を有し、
前記電線圧着部材は、
前記電線の端末に圧着される圧着部と、
前記接続側つなぎ部につながる圧着側つなぎ部と、
を有し、
前記接続側つなぎ部と前記圧着側つなぎ部は、重なった状態でつながり、
前記接続側つなぎ部と前記圧着側つなぎ部とが重なり方向で離れないように固定する固定部を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、端子金具において支障なく電線に圧着しつつ強度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施例1の端子金具の右上方側から見た斜視図である。
図2は、端子金具の右下方側から見た斜視図である。
図3は、端子接続部材の左上方側から見た斜視図である。
図4は、電線圧着部材の左上方側から見た斜視図である。
図5は、端子金具の右側から見た側断面図である。
図6は、図5の一部拡大図である。
図7は、図5のA-A断面図である。
図8は、実施例2の端子金具の右上方側から見た斜視図である。
図9は、端子金具の右下方側から見た斜視図である。
図10は、端子接続部材の左上方側から見た斜視図である。
図11は、電線圧着部材の右下方側から見た斜視図である。
図12は、端子金具の右側から見た側断面図である。
図13は、図12の一部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
〔1〕相手側端子に接続される端子接続部材と、
電線の端末に圧着される電線圧着部材と、
を備え、
前記端子接続部材は、
前記相手側端子に接続される接続部と、
前記電線圧着部材につながる接続側つなぎ部と、
を有し、
前記電線圧着部材は、
前記電線の端末に圧着される圧着部と、
前記接続側つなぎ部につながる圧着側つなぎ部と、
を有し、
前記接続側つなぎ部と前記圧着側つなぎ部は、重なった状態でつながり、
前記接続側つなぎ部と前記圧着側つなぎ部とが重なり方向で離れないように固定する固定部を備える端子金具。
【0009】
上記〔1〕の構成によれば、端子金具において、接続側つなぎ部と圧着側つなぎ部とが重なり方向で離れないように固定する固定部を備えるため、つなぎ部分(接続側つなぎ部と圧着側つなぎ部とが重なった部分)の強度を高めることができる。その上で、圧着部とは異なる構成要素として固定部が設けられるため、圧着部による電線の端末の圧着に影響が及び難い。したがって、端子金具は、支障なく電線に圧着しつつ強度を向上できる。
【0010】
〔2〕前記固定部は、前記接続側つなぎ部と前記圧着側つなぎ部とをカシメにより固定する〔1〕に記載の端子金具。
(【0011】以降は省略されています)

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