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公開番号2025001703
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101331
出願日2023-06-21
発明の名称異常表示装置
出願人株式会社ジェイテクト
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類G05B 19/05 20060101AFI20241226BHJP(制御;調整)
要約【課題】PLCの故障原因である異常を明確化できる異常表示装置を提供する。
【解決手段】異常表示装置10は、PLC1の異常を表示するものであり、PLC1の故障に伴って発生した故障履歴Aを取得する故障履歴取得部12と、所定時間内に発生するものであって故障原因候補に設定した対象異常を含む複数の異常のそれぞれの識別コードの関係性を定義したデータベースDを記憶する記憶部13と、故障履歴取得部12が取得した故障履歴Aと、記憶部13が記憶しているデータベースDと、に基づいて、故障履歴Aに含まれている複数の異常の中から故障原因Bを推定する故障原因推定部14と、故障原因推定部14が推定した故障原因Bに関する故障原因情報Cを表示する表示部16と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
PLCの異常を表示する異常表示装置であって、
前記PLCの故障に伴って発生した故障履歴を取得する故障履歴取得部と、
故障原因候補に設定した対象異常を含む複数の異常のそれぞれの識別コードの関係性を定義したデータベースを記憶する記憶部と、
前記故障履歴取得部が取得した前記故障履歴と、前記記憶部が記憶している前記データベースと、に基づいて、前記故障履歴に含まれている複数の異常の中から故障原因を推定する故障原因推定部と、
前記故障原因推定部が推定した前記故障原因に関する故障原因情報を表示する表示部と、
を備える、異常表示装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記データベースは、所定時間内に発生する前記複数の異常について定義している、請求項1に記載の異常表示装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記故障履歴を表示したうえで前記故障原因情報を強調して表示する、請求項1または2に記載の異常表示装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記故障履歴を表示したうえで複数の前記故障原因情報を順位付けして表示する、請求項1または2に記載の異常表示装置。
【請求項5】
前記故障原因情報は、前記故障原因の識別コードを含む、請求項1または2に記載の異常表示装置。
【請求項6】
前記表示部には、入力を受け付ける入力受付部が表示され、
前記故障原因推定部は、前記入力受付部が入力を受け付けたことを条件に前記故障原因の推定を実行する、請求項1または2に記載の異常表示装置。
【請求項7】
前記表示部は、前記故障履歴を表示した状態で前記入力受付部が入力を受け付けたことを条件に前記故障原因情報を強調して表示する、請求項6に記載の異常表示装置。
【請求項8】
前記データベースは、前記対象異常の識別コードに対して前記対象異常と同時期に発生した1又は複数の同時期発生異常の識別コードを紐付けたものである、請求項1または2に記載の異常表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、異常表示装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)用の制御盤の異常を表示する技術が開示されている。制御盤は、CPUに接続される操作パネルを備えており、操作パネルには、工作機械で発生した異常を表示する表示板が設けられている。工作機械で発生した異常として、例えば、「クーラント異常」、「メインアーム異常」、「切屑排出装置異常」が優先順位を示す配列にしたがって表示板に表示される点が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3711820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
PLCは、機能別にモジュール化されており、1つの通信部で各機能間での複数の情報の受け渡しを行うように構成されている。PLCの通信部に何らかの問題が発生すると、その通信を使用していた機能に関連した複数の異常が数秒間の間に同時発生する場合がある。このため、これら複数の異常の中で故障原因ではない異常に対して無駄な処置を行うと、本来、最初に対応すべき故障原因に対する処置が遅れることが想定される。この場合、PLCの故障に対する処置の遅れによる時間ロスによって生産設備の長時間停止に至るという問題が生じ得る。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、PLCの故障原因である異常を明確化できる異常表示装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
PLCの異常を表示する異常表示装置であって、
前記PLCの故障に伴って発生した故障履歴を取得する故障履歴取得部と、
故障原因候補に設定した対象異常を含む複数の異常のそれぞれの識別コードの関係性を定義したデータベースを記憶する記憶部と、
前記故障履歴取得部が取得した前記故障履歴と、前記記憶部が記憶している前記データベースと、に基づいて、前記故障履歴に含まれている複数の異常の中から故障原因を推定する故障原因推定部と、
前記故障原因推定部が推定した前記故障原因に関する故障原因情報を表示する表示部と、
を備える、異常表示装置、
にある。
【発明の効果】
【0007】
上述の態様の異常表示装置によれば、故障履歴取得部が取得した故障履歴と、故障原因候補に設定した対象異常を含む複数の異常のそれぞれの識別コードの関係性を定義したデータベースと、に基づいて、故障履歴に含まれている複数の異常の中から最初に処置すべき異常である故障原因を推定することができる。そして、推定した故障原因に関する故障原因情報を表示部に表示することができる。これにより、ユーザに故障原因を報知することができ、故障原因ではない異常に対して無駄な処置が実施されるのを防ぐことができる。その結果、PLCの故障に対する処置の遅れによる時間ロスによって生産設備が長時間停止に至るのを抑制できる。
【0008】
以上のごとく、上述の態様によれば、PLCの故障原因である異常を明確化できる異常表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1の異常表示装置を模式的に示す図。
図1中の記憶部に記憶されるデータベースを示す図。
図1中の故障原因推定部が実行する故障原因推定処理のフローチャート。
図1中の表示部を画面に故障履歴が表示された状態にて示す図。
図4の表示部の画面を故障原因情報が強調表示された状態にて示す図。
図4の表示部の画面を故障原因情報が強調表示された状態にて示す図。
実施形態2について表示部の画面を故障原因情報が強調表示された状態にて示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、上述の態様の異常表示装置の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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