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公開番号2025001286
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100787
出願日2023-06-20
発明の名称密閉容器における通信用接続装置およびそのコネクタ
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 6/36 20060101AFI20241225BHJP(光学)
要約【課題】密閉性および耐久性を向上させる通信用接続装置を提供する。
【解決手段】密閉容器の通信用接続装置300は、容器内部に向いた第1面331と容器外部に向いた第2面332とを有する透光性部材330と、第1接続面312と光通信用の第1光入出力面331aとを有し第1接続面が透光性部材の第1面に対向するように密閉容器に固定された第1部材310と、第2接続面322と光通信用の第2光入出力面321aとを有し第2接続面が透光性部材の第2面に対向するように密閉容器に着脱可能に取り付けられた第2部材320と、第1接続面および第2接続面に互いに引き合う磁気力発生部M1、M2が同一パターンで形成され、第1光入出力面と第2光入出力面との光軸が一致するように第1部材に対する第2部材の位置を自己整合的に決定する位置整合機構と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
密閉容器内に設けられた少なくとも1つの電子機器との通信を可能にする通信用接続装置であって、
前記密閉容器の壁に設けられ、容器内部に向いた第1面と容器外部に向いた第2面とを有する透光性部材と、
第1接続面と、前記第1接続面の所定位置に配置され前記電子機器と接続された光通信用の第1光入出力面と、を有し、前記第1接続面が前記透光性部材の前記第1面に対向するように前記密閉容器に固定された第1部材と、
第2接続面と、前記第2接続面の所定位置に配置された光通信用の第2光入出力面と、を有し、前記第2接続面が前記透光性部材の前記第2面に対向するように前記密閉容器に着脱可能に取り付けられた第2部材と、
前記第1接続面および前記第2接続面に互いに引き合う磁気力発生部が同一パターンで形成され、前記第1光入出力面と前記第2光入出力面との光軸が一致するように前記第1部材に対する前記第2部材の位置を自己整合的に決定する位置整合機構と、
を有する密閉容器の通信用接続装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記磁気力発生部が前記第1接続面に設けられた第1磁気力発生部と前記第2接続面に設けられた第2磁気力発生部とからなり、
前記第1磁気力発生部が前記第1導光路から所定距離の所定位置に配置され、前記第2磁気力発生部が前記第2光入出力面から前記所定距離の前記所定位置に配置された請求項1に記載の密閉容器の通信用接続装置。
【請求項3】
前記第1磁気力発生部および前記第2磁気力発生部の各々が複数の磁石片からなり、前記所定距離にある円周上における所定数の等間隔位置に所定パターンで前記複数の磁石片が配置された請求項2に記載の密閉容器の通信用接続装置。
【請求項4】
前記所定パターンが前記密閉容器の接続装置ごとに異なる請求項3に記載の密閉容器の通信用接続装置。
【請求項5】
前記第1磁気力発生部が前記第1導光路を中心とした点対称に配置され、前記第2磁気力発生部が前記第2光入出力面を中心とした点対称に配置された請求項2~4のいずれか1項に記載の密閉容器の通信用接続装置。
【請求項6】
前記第1部材が前記第1光入出力面に接続した第1光送受信部を有し、前記第2部材が前記第2光入出力面に接続した第2光送受信を有する請求項1~4のいずれか1項に記載の密閉容器の通信用接続装置。
【請求項7】
少なくとも1つの電子機器が内部に設けられた密閉容器であって、
前記密閉容器の壁に設けられ、容器内部に向いた第1面と容器外部に向いた第2面とを有する透光性部材と、
前記少なくとも1つの電子機器との通信を可能にする少なくとも1つのコネクタと、
を有し、前記コネクタが、
第1接続面と、前記第1接続面の所定位置に配置され前記電子機器と接続された光通信用の第1光入出力面と、を有し、前記第1接続面が前記透光性部材の前記第1面に対向するように前記密閉容器に固定された第1部材と、
第2接続面と、前記第2接続面の所定位置に配置された光通信用の第2光入出力面と、を有し、前記第2接続面が前記透光性部材の前記第2面に対向するように前記密閉容器に着脱可能に取り付けられた第2部材と、
前記第1接続面および前記第2接続面に互いに引き合う磁気力発生部が同一パターンで形成され、前記第1光入出力面と前記第2光入出力面との光軸が一致するように前記第1部材に対する前記第2部材の位置を自己整合的に決定する位置整合機構と、
を含む密閉容器。
【請求項8】
前記密閉容器の壁に設けられ、容器内部に向いた第3面と容器外部に向いた第4面とを有する隔壁部材と、
前記少なくとも1つのコネクタとは別のコネクタと、
を更に有し、前記別のコネクタが、
第3接続面と、前記第3接続面の所定位置に埋め込まれ前記電子機器に接続された第1電磁コイルと、を有し、前記第3接続面が前記隔壁部材の前記第3面に対向するように前記密閉容器に固定された第3部材と、
第4接続面と、前記第4接続面の所定位置に埋め込まれた第2電磁コイルと、を有し、前記第4接続面が前記隔壁部材の前記第4面に対向するように前記密閉容器に着脱可能に取り付けられた第4部材と、
前記第1電磁コイルと前記第2電磁コイルとが電磁結合可能に配置され、外部から前記第2電磁コイルおよび前記第1電磁コイルを通して前記電子機器へ信号あるいは電力を伝達する請求項7に記載の密閉容器。
【請求項9】
密閉容器内に設けられた少なくとも1つの電子機器との通信を可能にするコネクタであって、
前記密閉容器が、
容器壁に設けられ容器内部に向いた第1面と容器外部に向いた第2面とを有する透光性部材と、
第1接続面と、前記第1接続面の所定位置に配置され前記電子機器と接続された光通信用の第1光入出力面と、を有し、前記第1接続面が前記透光性部材の前記第1面に対向するように前記密閉容器に固定された第1部材と、
を有し、
前記コネクタが、
第2接続面と、前記第2接続面の所定位置に配置された光通信用の第2光入出力面と、を有し、前記第2接続面が前記透光性部材の前記第2面に対向するように前記密閉容器に着脱可能に取り付けられた第2部材と、
前記第2接続面に前記第1接続面との間で互いに引き合う磁気力発生部が同一パターンで形成され、前記第1光入出力面と前記第2光入出力面との光軸が一致するように前記第1部材に対する前記第2部材の位置を自己整合的に決定する位置整合機構と、
を有するコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は密閉容器内との通信を可能にする接続技術に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータ等の電子装置を冷却する方法として液浸冷却が注目されている。液浸冷却は電子装置自体を冷媒槽内に浸して冷却する技術である。たとえば特許文献1には、冷媒を満たした冷媒槽内に電子装置を浸し、冷媒槽内の冷媒を強制流動させることで冷却効率を高める液浸冷却装置が開示されている。
【0003】
このような冷媒槽は密閉容器であるから、通常、容器壁にハーメチックコネクタが設けられ、容器内の電子装置との通信を可能にしている。ハーメチックコネクタは樹脂で封止されており、多くの密閉容器に採用されている(たとえば特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6720752号公報
特開平2-44662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ハーメチックコネクタは容器に穴を開け液漏れしないように樹脂で封止する必要がある。このために、たとえば温度差や圧力差が激しい過酷な環境では、樹脂の劣化による耐久性の低下が大きな問題となっている。
【0006】
そこで本発明の目的は、密閉性および耐久性を向上させる通信用接続装置、密閉容器およびコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示における通信用接続装置は、密閉容器内に設けられた少なくとも1つの電子機器との通信を可能にする接続装置であって、前記密閉容器の壁に設けられ、容器内部に向いた第1面と容器外部に向いた第2面とを有する透光性部材と、第1接続面と、前記第1接続面の所定位置に配置され前記電子機器と接続された光通信用の第1光入出力面と、を有し、前記第1接続面が前記透光性部材の前記第1面に対向するように前記密閉容器に固定された第1部材と、第2接続面と、前記第2接続面の所定位置に配置された光通信用の第2光入出力面と、を有し、前記第2接続面が前記透光性部材の前記第2面に対向するように前記密閉容器に着脱可能に取り付けられた第2部材と、前記第1接続面および前記第2接続面に互いに引き合う磁気力発生部が同一パターンで形成され、前記第1光入出力面と前記第2光入出力面との光軸が一致するように前記第1部材に対する前記第2部材の位置を自己整合的に決定する位置整合機構と、を有する。
本開示における密閉容器は、少なくとも1つの電子機器が内部に設けられた密閉容器であって、前記密閉容器の壁に設けられ、容器内部に向いた第1面と容器外部に向いた第2面とを有する透光性部材と、前記少なくとも1つの電子機器との通信を可能にする少なくとも1つのコネクタと、を有し、前記コネクタが、第1接続面と、前記第1接続面の所定位置に配置され前記電子機器と接続された光通信用の第1光入出力面と、を有し、前記第1接続面が前記透光性部材の前記第1面に対向するように前記密閉容器に固定された第1部材と、第2接続面と、前記第2接続面の所定位置に配置された光通信用の第2光入出力面と、を有し、前記第2接続面が前記透光性部材の前記第2面に対向するように前記密閉容器に着脱可能に取り付けられた第2部材と、前記第1接続面および前記第2接続面に互いに引き合う磁気力発生部が同一パターンで形成され、前記第1光入出力面と前記第2光入出力面との光軸が一致するように前記第1部材に対する前記第2部材の位置を自己整合的に決定する位置整合機構と、を含む。
本開示におけるコネクタは、密閉容器内に設けられた少なくとも1つの電子機器との通信を可能にするコネクタであって、前記密閉容器が、容器壁に設けられ容器内部に向いた第1面と容器外部に向いた第2面とを有する透光性部材と、第1接続面と、前記第1接続面の所定位置に配置され前記電子機器と接続された光通信用の第1光入出力面と、を有し、前記第1接続面が前記透光性部材の前記第1面に対向するように前記密閉容器に固定された第1部材と、を有し、前記コネクタが、第2接続面と、前記第2接続面の所定位置に配置された光通信用の第2光入出力面と、を有し、前記第2接続面が前記透光性部材の前記第2面に対向するように前記密閉容器に着脱可能に取り付けられた第2部材と、前記第2接続面に前記第1接続面との間で互いに引き合う磁気力発生部が同一パターンで形成され、前記第1光入出力面と前記第2光入出力面との光軸が一致するように前記第1部材に対する前記第2部材の位置を自己整合的に決定する位置整合機構と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、密閉容器の密閉性および耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は本開示の第1態様に係る密閉容器を例示する模式的断面構成図である。
図2は第1態様におけるワイヤレス接続部を例示する分解断面構成図である。
図3は図2に例示するワイヤレス接続部の断面構成図である。
図4はワイヤレス接続部の接続面に設けられた磁気力発生部の第1パターン例を示す構成図である。
図5はワイヤレス接続部の接続面に設けられた磁気力発生部の第2パターン例を示す構成図である。
図6はワイヤレス接続部の接続面に設けられた磁気力発生部の第3パターン例を示す構成図である。
図7は図6に例示する第3パターン例を利用した鍵機能を説明するための磁石配置を示す模式図である。
図8は本開示の第2態様におけるワイヤレス接続部を例示する断面構成図である。
図9は本開示の第3態様に係る密閉容器を例示する模式的断面構成図である。
図10は図9に例示する密閉容器における別のワイヤレス接続部を例示する断面構成図である。
図11は本開示の密閉容器を適用した液浸冷却用の圧力容器の一例を示す斜視図である。
図12は図11に例示した圧力容器を用いた宇宙機用の液浸冷却システムの一例を示すネットワーク図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の通信用接続装置は、密閉容器の壁に設けられた透光性部材を第1部材が容器の内から、第2部材が容器の外から挟む構造を有する。透光性部材に対向する第1部材および第2部材のそれぞれの接続面には、互いに引き合う磁気力発生部が同一パターンで形成された自己整合機構が設けられる。自己整合機構は、第1部材に対する第2部材の位置を、それぞれの光入出力部の光軸が一致するように自己整合的に決定することができる。透光性部材を通して密閉容器の内部と光通信が可能となるので、ハーメチックコネクタのように樹脂で封止する必要がなく、密閉性を損なわずに密閉容器の耐久性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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