特許ウォッチ

公開番号2025003044
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103497
出願日2023-06-23
発明の名称処方履歴管理システム、処方履歴管理方法、及び、処方履歴管理プログラム
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類G16H 20/10 20180101AFI20241226BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】薬を処方してもらう時の患者の利便性を向上する。
【解決手段】処方履歴管理システム3は、患者に関する処方履歴情報340の格納先を表す格納先情報310を取得する格納先情報取得部31と、患者に対する処方箋及び格納先情報310を表す媒体320を生成する生成部32と、媒体320から格納先情報310を読み取る読取部33と、読み取られた格納先情報310によって示される格納先から処方履歴情報340を取得する処方履歴情報取得部34と、取得した処方履歴情報340を提示する提示部35と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
患者に関する処方履歴情報の格納先を表す格納先情報を取得する格納先情報取得手段と、
前記患者に対する処方箋及び前記格納先情報を表す媒体を生成する生成手段と、
前記媒体から前記格納先情報を読み取る読取手段と、
読み取られた前記格納先情報によって示される前記格納先から前記処方履歴情報を取得する処方履歴情報取得手段と、
取得した前記処方履歴情報を提示する提示手段と、
を備える処方履歴管理システム。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記生成手段は、紙である前記媒体の表面に、前記処方箋及び前記格納先情報を印刷する、
請求項１に記載の処方履歴管理システム。
【請求項３】
前記媒体の表面に印刷された前記格納先情報は、コードあるいは文字により表される、
請求項２に記載の処方履歴管理システム。
【請求項４】
前記コードは２次元バーコードである、
請求項３に記載の処方履歴管理システム。
【請求項５】
前記生成手段は、メモリである前記媒体に、前記処方箋を表す情報及び前記格納先情報を格納する、
請求項１に記載の処方履歴管理システム。
【請求項６】
前記患者に対する処方内容を表す情報を受け付ける処方内容受付手段と、
前記処方内容を表す情報に基づいて、前記処方履歴情報を更新する更新手段と、
をさらに備える、請求項１または請求項２に記載の処方履歴管理システム。
【請求項７】
前記処方履歴情報に対する参照要求を表す情報を受け付ける参照要求受付手段と、
前記参照要求を表す情報に基づいて、前記処方履歴情報を出力する出力手段と、
をさらに備える、請求項１または請求項２に記載の処方履歴管理システム。
【請求項８】
前記出力手段は、前記処方履歴情報によって示される薬の使用時刻に、薬の使用を促す情報を出力する、
請求項７に記載の処方履歴管理システム。
【請求項９】
情報処理装置によって、
患者に関する処方履歴情報の格納先を表す格納先情報を取得し、
前記患者に対する処方箋及び前記格納先情報を表す媒体を生成し、
前記媒体から前記格納先情報を読み取り、
読み取られた前記格納先情報によって示される前記格納先から前記処方履歴情報を取得し、
取得した前記処方履歴情報を提示する、
処方履歴管理方法。
【請求項１０】
患者に関する処方履歴情報の格納先を表す格納先情報を取得する格納先情報取処理と、
前記患者に対する処方箋及び前記格納先情報を表す媒体を生成する生成処理と、
前記媒体から前記格納先情報を読み取る読取処理と、
読み取られた前記格納先情報によって示される前記格納先から前記処方履歴情報を取得する処方履歴情報取得処理と、
取得した前記処方履歴情報を提示する提示処理と、
をコンピュータに実行させるための処方履歴管理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、処方履歴管理システム、処方履歴管理方法、及び、処方履歴管理プログラムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
患者に対するこれまでの薬の処方履歴を表す情報として「お薬手帳」がある。患者は、病院及び薬局においてお薬手帳を提出し、病院及び薬局では、お薬手帳が示す処方履歴を参照することによって、薬の適切な処方が行われる。そして近年では、医療業務の効率化のために、お薬手帳を電子化して管理するための技術が期待されている。
【０００３】
上述の技術に関連して、特許文献１には、お薬手帳を作製した調剤薬局のアドレス等の情報と所有する患者の個人情報等を一つの２次元バーコードに記録、印刷した名刺サイズの「２次元バーコードカード」を作成するシステムが開示されている。このシステムは、２次元バーコード読み取りソフト入りのカメラ機能付き携帯電話を用いて患者の薬履歴を保管する調剤薬局のホストコンピュータにアクセスし、患者がいつでも自分の薬履歴を見ることができるようにする。このシステムは、患者が他の医師等にかかる時には患者の薬履歴をその医師が使用するパーソナルコンピュータに当該カードを使って表示する。そしてこのシステムは、処方する薬の判断に役立つと共に処方薬の情報をアクセスした先のホストコンピュータに追加情報として返信し、その患者の薬履歴の保管と維持を実現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００９－０３２２２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
病院において処方箋が発行された患者は、通常、その処方箋をもって所望の薬局へ行き、薬局において処方された薬を受け取る。お薬手帳が電子化されている場合、患者は、紙媒体のお薬手帳を持ち歩かなくてもよいが、薬局で薬を処方してもらう際に、電子化されたお薬手帳に関する情報を、例えば自分のスマートフォン等の端末に表示させて薬局に提示する必要がある。この場合、患者は、お薬手帳に関する情報を提示するための端末を持ち歩く必要があり、かつ、薬局においてお薬手帳に関する情報を提示する端末操作を行う必要があることから、患者の利便性を改善する余地がある。即ち、薬を処方してもらう時の患者の利便性を向上することが課題である。上述した特許文献１は、このような課題を解決することは困難である。
【０００６】
本発明の主たる目的は、薬を処方してもらう時の患者の利便性を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一態様に係る処方履歴管理システムは、患者に関する処方履歴情報の格納先を表す格納先情報を取得する格納先情報取得手段と、前記患者に対する処方箋及び前記格納先情報を表す媒体を生成する生成手段と、前記媒体から前記格納先情報を読み取る読取手段と、読み取られた前記格納先情報によって示される前記格納先から前記処方履歴情報を取得する処方履歴情報取得手段と、取得した前記処方履歴情報を提示する提示手段と、を備える。
【０００８】
上記目的を達成する他の見地において、本発明の一態様に係る処方履歴管理方法は、情報処理装置によって、患者に関する処方履歴情報の格納先を表す格納先情報を取得し、前記患者に対する処方箋及び前記格納先情報を表す媒体を生成し、前記媒体から前記格納先情報を読み取り、読み取られた前記格納先情報によって示される前記格納先から前記処方履歴情報を取得し、取得した前記処方履歴情報を提示する。
【０００９】
また、上記目的を達成する更なる見地において、本発明の一態様に係る処方履歴管理プログラムは、患者に関する処方履歴情報の格納先を表す格納先情報を取得する格納先情報取処理と、前記患者に対する処方箋及び前記格納先情報を表す媒体を生成する生成処理と、前記媒体から前記格納先情報を読み取る読取処理と、読み取られた前記格納先情報によって示される前記格納先から前記処方履歴情報を取得する処方履歴情報取得処理と、取得した前記処方履歴情報を提示する提示処理と、をコンピュータに実行させる。
【００１０】
更に、本発明は、係る処方履歴管理プログラム（コンピュータプログラム）が格納された、コンピュータ読み取り可能な、不揮発性の記録媒体によっても実現可能である。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許