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公開番号2025001168
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100613
出願日2023-06-20
発明の名称半導体装置、および半導体装置の製造方法
出願人キオクシア株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類H01L 25/07 20060101AFI20241225BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】不良発生の低減を図る。
【解決手段】一実施形態の半導体装置は、基板と、第1半導体チップと、接着層と、第2半導体チップと、第1接合部と、第2接合部とを備える。前記接着層は、前記基板と前記第1半導体チップとを固定する。前記第2半導体チップは、前記基板の厚さ方向である第1方向で前記第1半導体チップと重なる第1領域と前記第1領域を外れた第2領域とを含む。前記第1接合部は、前記第1半導体チップと前記第2半導体チップの前記第1領域との間に配置され、前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとを電気的に接続する。前記第2接合部は、前記基板と前記第2半導体チップの前記第2領域との間に配置され、前記基板と前記第2半導体チップとを電気的に接続する。前記第1接合部の融点は、前記第2接合部の融点と比べて低い。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、
第1半導体チップと、
前記基板と前記第1半導体チップとの間に設けられ、前記基板と前記第1半導体チップとを固定した接着層と、
前記第1半導体チップに対して前記基板とは反対側に配置され、前記基板の厚さ方向である第1方向で前記第1半導体チップと重なる第1領域と、前記第1領域を外れた第2領域とを含む第2半導体チップと、
前記第1半導体チップと前記第2半導体チップの前記第1領域との間に配置され、前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとを電気的に接続する第1接合部と、
前記基板と前記第2半導体チップの前記第2領域との間に配置され、前記第1接合部よりも大きく、前記基板と前記第2半導体チップとを電気的に接続する第2接合部と、
を備え、
前記第1接合部の融点は、前記第2接合部の融点と比べて低い、
半導体装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第1接合部の融点は、前記第2接合部の融点と比べて5℃以上低い、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1方向とは交差した第2方向における一方側を第1側、前記第2方向における前記第1側とは反対側を第2側とした場合、
前記第2半導体チップは、前記基板に対して傾いて配置され、前記第2半導体チップの前記第2側の端と前記基板との間の距離が、前記第2半導体チップの前記第1側の端と前記基板との間の距離よりも大きく、
前記第1半導体チップは、前記基板に対して傾いて配置され、前記第1半導体チップの前記第2側の端と前記基板との間の距離が、前記第1半導体チップの前記第1側の端と前記基板との間の距離よりも大きく、
前記接着層は、前記接着層の前記第2側の端の前記第1方向の厚さが、前記接着層の前記第1側の端の前記第1方向の厚さよりも大きい、
請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1半導体チップは、前記基板に対して、0.01°以上、1.00°以下の角度で傾いて配置された、
請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記接着層の前記第2側の端の前記第1方向の厚さは、前記接着層の前記第1側の端の前記第1方向の厚さと比べて、1.1倍以上、3.0倍以下の大きさである、
請求項3に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記基板は、第1パッドと、前記基板の表面に設けられて前記第1パッドを露出させる開口を有した絶縁層とを有し、
前記第2半導体チップは、第2パッドを有し、
前記第2接合部は、前記第1パッドと、前記第2パッドとに接合され、
前記第1方向とは交差した方向を第2方向とした場合、
前記開口の前記第2方向の幅は、前記第2パッドの前記第2方向の幅と比べて、10μm以上大きい、
請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1接合部を含むとともに、前記第1半導体チップと前記第2半導体チップの前記第1領域との間に配置された複数の第1接合部をさらに備え、
前記基板は、第1パッドと、前記基板の表面に設けられて前記第1パッドを露出させる開口を有した絶縁層とを有し、
前記第2半導体チップは、第2パッドと、複数の第3パッドとを有し、
前記第2接合部は、前記第1パッドと、前記第2パッドとに接合され、
前記複数の第1接合部は、前記複数の第3パッドに接合され、
前記第1方向とは交差した方向を第2方向とし、前記複数の第3パッドの前記第2方向の中心間距離を第1距離とした場合、
前記開口の前記第2方向の幅は、前記第2パッドの前記第2方向の幅と比べて、前記第1距離以上大きい、
請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項8】
接着剤を用いて第1半導体チップを基板に固定し、
前記第1半導体チップに対して前記基板とは反対側に配置され、前記基板の厚さ方向である第1方向で前記第1半導体チップと重なる第1領域と前記第1領域を外れた第2領域とを含む第2半導体チップについて、前記第1半導体チップと前記第1領域との間に第1接合部を配置させ、前記基板と前記第2領域との間に、前記第1接合部よりも大きい第2接合部を配置させた状態で、前記第1接合部および前記第2接合部を介して前記第2半導体チップを前記第1半導体チップ上および前記基板上に載置し、
リフロー工程を行うことで、前記第1接合部によって前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとを接続するとともに、前記第2接合部によって前記基板と前記第2半導体チップとを接続する、
ことを含み、
前記リフロー工程では、前記第2接合部の固化を完了させた後に、前記第1接合部の固化を完了させる、
半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記第2接合部の固化を完了させた後に前記第1接合部の固化を完了させることは、前記第1接合部の融点が前記第2接合部の融点と比べて低いことで行われる、
請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記第2接合部の固化を完了させた後に前記第1接合部の固化を完了させることは、加熱装置を用いて前記第2接合部と前記第1接合部とに温度差を付けることで行われる、
請求項8または請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置、および半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
基板と、第1半導体チップと、基板および第1半導体チップと接続された第2半導体チップとを備えた半導体装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第6,740,980号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一実施形態では、不良発生の低減を図る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態の半導体装置は、基板と、第1半導体チップと、接着層と、第2半導体チップと、第1接合部と、第2接合部とを備える。前記接着層は、前記基板と前記第1半導体チップとの間に設けられ、前記基板と前記第1半導体チップとを固定する。前記第2半導体チップは、前記第1半導体チップに対して前記基板とは反対側に配置され、前記基板の厚さ方向である第1方向で前記第1半導体チップと重なる第1領域と前記第1領域を外れた第2領域とを含む。前記第1接合部は、前記第1半導体チップと前記第2半導体チップの前記第1領域との間に配置され、前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとを電気的に接続する。前記第2接合部は、前記基板と前記第2半導体チップの前記第2領域との間に配置され、前記基板と前記第2半導体チップとを電気的に接続する。前記第1接合部の融点は、前記第2接合部の融点と比べて低い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態の半導体装置を示す断面図。
第1実施形態の半導体装置の一部を拡大して示す断面図。
図2に示された半導体装置の一部を分解して示す断面図。
図2に示されたF4線で囲まれた領域を拡大して示す断面図。
第1実施形態の第1接合部および第2接合部の融点を説明するための図。
第1実施形態の半導体装置の製造方法の流れを示す図。
第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。
第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。
第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。
第1実施形態の変形例の製造方法を説明するための断面図。
第2実施形態の半導体装置の一部を示す断面図。
第2実施形態の製造方法を説明するための図。
第3実施形態の半導体装置の一部を示す断面図。
第1から第3実施形態の変形例の半導体装置を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の半導体装置および半導体装置の製造方法を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
【0008】
本出願では用語を以下のように定義する。「平行」、「直交」、または「同じ」とは、それぞれ「略平行」、「略直交」、または「略同じ」である場合を含み得る。「接続」とは、機械的な接続に限定されず、電気的な接続を含み得る。すなわち「接続」とは、接続対象である2つの要素が直接に接続される場合に限定されず、接続対象である2つの要素が別の要素を間に介在させて接続される場合を含み得る。本出願で「幅」とは、位置によって幅が異なる場合は「最大幅」を意味する。
【0009】
+X方向、-X方向、Y方向、+Z方向、および-Z方向は、以下のように定義される。+X方向、-X方向、およびY方向は、後述するパッケージ基板10の第1面10aに沿う方向である(図2参照)。+X方向は、後述する第1半導体チップ40の第1端40e1から第2端40e2に向かう方向である(図2参照)。-X方向は、+X方向とは反対の方向である。+X方向と-X方向とを区別しない場合、単に「X方向」と称する。Y方向は、X方向とは交差した(例えば直交した)方向である。+Z方向および-Z方向は、X方向およびY方向とは交差した(例えば直交した)方向である。+Z方向は、パッケージ基板10の厚さ方向であり、パッケージ基板10から第1半導体チップ40に向かう方向である(図2参照)。-Z方向は、+Z方向とは反対の方向である。+Z方向と-Z方向とを区別しない場合、単に「Z方向」と称する。Z方向は、「第1方向」の一例である。X方向は、「第2方向」の一例である。-X方向側は、「第1側」の一例である。+X方向側は、「第2側」の一例である。
【0010】
(第1実施形態)
<1.半導体装置の構成>
まず、図1から図4を参照し、第1から第3の実施形態で共通の構成を説明する。
図1は、第1実施形態の半導体装置1Aを示す断面図である。以下では、半導体装置1Aが複数の半導体メモリ部品61を含む半導体記憶装置である例について説明する。ただし、以下の説明は、実施形態の構成を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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