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公開番号2025000149
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023099829
出願日2023-06-19
発明の名称車椅子と点滴スタンドとの連結具
出願人泉株式会社,国立大学法人高知大学
代理人個人,個人
主分類A61G 5/10 20060101AFI20241224BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【効果】 より確実に車椅子と点滴スタンドとを連結するとともに、点滴スタンドの転倒を可及的に防止する。
【解決手段】 車椅子2の後方に点滴スタンド1を連結する連結具3に関する。
上記点滴スタンド1に取り付けられる連結部材11と、車椅子2の背もたれ4aの左右に設けられた背もたれフレーム5aにそれぞれ着脱自在に連結される2つのグリップ手段12と、上記連結部材11と一方のグリップ手段12とを連結する支持アーム13と、上記支持アーム13に対して揺動可能に設けられるとともに先端部に他方のグリップ手段12が設けられた揺動アーム14とを備える。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
台車が設けられた点滴スタンドを車椅子の後方に連結する車椅子と点滴スタンドとの連結具において、
上記点滴スタンドの支柱に取り付けられる連結部材と、車椅子の背もたれの両側に設けられた背もたれフレームにそれぞれ着脱自在に連結される2つのグリップ手段と、上記連結部材と一方のグリップ手段とを連結する支持アームと、上記支持アームに対して揺動可能に設けられるとともに先端部に他方のグリップ手段が設けられた揺動アームとを備えることを特徴とする車椅子と点滴スタンドとの連結具。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
上記一方のグリップ手段と上記支持アームとを回転可能に設け、
上記車椅子と点滴スタンドとを連結をしない状態では、上記一方のグリップ手段を上記背もたれフレームに連結したまま、上記支持アームを回転させて、上記他方のグリップ手段を上記背もたれフレームにおける座面よりも下方の部分に位置させることを特徴とする請求項1に記載の車椅子と点滴スタンドとの連結具。
【請求項3】
上記車椅子と点滴スタンドとを連結をした状態で、上記支持アームと揺動アームとによって、車椅子の背後にボンベを取付可能な空間が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車椅子と点滴スタンドとの連結具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車椅子と点滴スタンドとの連結具に関し、より詳しくは、車椅子の後方に点滴スタンドを連結するのに好適な連結具に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば病院等において、患者が点滴バッグを装着したまま歩行する際に点滴スタンドを使用することが知られ、このような点滴スタンドは、キャスターが設けられた台車と、この台車に立設された支柱と、この支柱に設けられて点滴バッグを吊下するためのフックとを備えている。
一方、車椅子に乗車する患者に点滴を行うため、車椅子と点滴スタンドとを連結する連結具が提案されており、発明者は点滴スタンドを車椅子の後方に連結可能な連結具を提案した(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6015848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の連結具は、点滴スタンドに取り付けられる連結部材と、上記連結部材に対して上下方向に揺動可能に設けられた揺動アームと、当該揺動アームの先端に設けられて車椅子の左右のハンドルに着脱自在に連結されるグリップ手段とから構成されている。
上記特許文献1の連結具の場合、上記ハンドルは車椅子の後方に向けて略水平方向に突出していることから、上記連結部材をハンドルとハンドルとの間に位置させ、揺動アームを上下に揺動させることにより、グリップ手段を上記ハンドルの内側から係合させて連結するようになっている。
上記構成の場合、車椅子を前後方向に移動させると、連結具に対して負荷はハンドルの軸方向に作用するが、グリップ手段はハンドルに対して内側から連結されているため、グリップ手段と上記揺動アームとの連結部分に大きな負荷がかかってしまい、破損の恐れがあった。
また上記グリップ手段はハンドルに連結されているため、上記連結部材は点滴スタンドの台車に対して上方に離隔した位置で連結されることとなる。このため、例えば車椅子で段差等を乗り越える際に、台車が段差に引っかかった状態で、支柱が連結具によって引っ張られて点滴スタンドが転倒してしまうという問題があった。このため、上記特許文献1では、車椅子の座面の下方にも別の連結具を設ける必要があった。
このような問題に鑑み、本発明はより確実に車椅子と点滴スタンドとを連結するとともに、点滴スタンドの転倒を可及的に防止することが可能な車椅子と点滴スタンドとの連結具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち請求項1の発明は、台車が設けられた点滴スタンドを車椅子の後方に連結する車椅子と点滴スタンドとの連結具において、
上記点滴スタンドの支柱に取り付けられる連結部材と、車椅子の背もたれの両側に設けられた背もたれフレームにそれぞれ着脱自在に連結される2つのグリップ手段と、上記連結部材と一方のグリップ手段とを連結する支持アームと、上記支持アームに対して揺動可能に設けられるとともに先端部に他方のグリップ手段が設けられた揺動アームとを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
上記請求項1の発明にかかる連結具によれば、上記グリップ手段を上記車いすの背もたれの両側に設けられた背もたれフレームに連結することで、グリップ手段の後方に上記支持アームおよび揺動アームを位置させることができ、車椅子を前後に移動させた際に、負荷を支持アームや揺動アームの軸方向に作用させることが可能となり、より安定して車椅子と点滴スタンドとを連結することができる。
また上記構成によれば、上記車いすと点滴スタンドとを連結した際に、上記連結部材を特許文献1の構成よりも下方に位置させることが可能となるため、点滴スタンドの転倒を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
発明の実施形態を示す側面図。
図1の平面図。
連結具の平面図。
グリップ手段を示す図。
第2実施形態にかかる連結具。
図5の連結具の使用態様を説明する平面図。
第2実施形態にかかる連結具を説明する図。
図7の要部を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図示実施形態について本発明を説明すると、図1、図2は、点滴スタンド1と車椅子2とを本発明にかかる連結具3によって連結した状態を示し、上記連結具3は、上記点滴スタンド1を車椅子2の後方に連結させることを特徴としている。
上記点滴スタンド1は従来公知のものを使用することができ、キャスターが設けられた台車1aと、この台車1aに立設された支柱1bと、この支柱1bの上部に設けられて点滴バッグなどを吊下するための図示しないフックとを備えている。
上記車椅子2は従来公知のものを使用することができ、患者が座るシート4と、上記シート4を支持するフレーム5と、当該フレーム5に軸支された車輪6と、シート4の前方下部に設けられたフットレスト7とを備えている。
【0009】
上記車椅子2のシート4は布や樹脂によって構成されており、上記フレーム5によって両側から支持されている。上記フレーム5にはひじ掛け8や、上記車輪6を軸支するための軸受けが設けられており、このうち、上記シート4の背もたれ4aを支持する略垂直方向に設けられたフレーム5を背もたれフレーム5aと呼ぶ。
上記背もたれフレーム5aの上端部には、略水平方向後方に向けてハンドル9が設けられている。また上記背もたれフレーム5aの略中央には、上記シート4の座面4bを支持する略水平方向に設けられた座面フレーム5bが設けられ、さらに座面フレーム5bとハンドル9との間には、ひじ掛け8を備えたひじ掛けフレーム5cが設けられている。
そして上記シート4の背もたれ4aの両端部には、上記背もたれフレーム5aを囲繞する保持部4cが設けられており、上記保持部4cと上記ひじ掛けフレーム5cとの間には、上記背もたれフレーム5aが露出する部分が形成されるようになっている。
上記フレーム5とフレーム5との間には、折りたたみ可能なクロスバー10が設けられており、車椅子2を折りたたむ際には、上記クロスバー10を折りたたむことによって上記フレーム5とフレーム5とを接近させ、上記シート4を変形させながらこれらの間に挟み込むようになっている。
なお、車椅子2は従来公知であるため、これ以上の詳細な説明については省略するものとする。また本実施形態の連結具3は、ここで説明した車椅子2と同一の構成を有していなくても、上述した上記シート4の背もたれ4aを支持する背もたれフレーム5aの一部が露出しているものであれば、使用可能となっている。
【0010】
そして上記連結具3は、図1に示すように、上記車椅子2の上記背もたれフレーム5aに連結され、当該背もたれフレーム5aとの連結位置から略水平方向後方に伸びて、後方に位置する点滴スタンド1の支柱1bに連結されるようになっている。
以下、図3を用いて連結具3について詳細に説明すると、上記連結具3は、上記点滴スタンド1の支柱1bに取り付けられる連結部材11と、車椅子2の上記背もたれフレーム5aにそれぞれ着脱自在に連結される2つのグリップ手段12と、上記連結部材11と一方のグリップ手段12とを連結する支持アーム13と、上記支持アーム13に対して揺動可能に設けられるとともに先端部に他方のグリップ手段12が設けられた揺動アーム14とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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