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公開番号2024179979
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099362
出願日2023-06-16
発明の名称遠心分離システム
出願人テルモ株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類A61M 1/02 20060101AFI20241219BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】異なる種類の遠心バッグセットの処理を自動的に行える遠心分離システムを提供する。
【解決手段】遠心分離システム10は、遠心バッグセット16を収容し、遠心バッグセットのバッグ間で液体を移送させる送液機構を有する回転体14と、回転体を着脱可能に収容する遠心分離器12と、回転体及び遠心分離器の動作を制御する制御部と、遠心バッグセットの種類に対応する回転体及び遠心分離器の制御プログラムを格納した記憶部と、を備え、制御部は、回転体が遠心分離器に収容されると、遠心バッグセットの種類に対応する制御プログラムを取得し、制御プログラムに基づいて回転体及び遠心分離器を駆動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体の分離を行う遠心分離システムであって、
少なくとも1つの遠心バッグセットを収容するとともに、前記遠心バッグセットに属する複数のバッグの間で液体を移送させる送液機構を有する回転体と、
前記回転体を着脱可能に収容し、収容した前記回転体を回転させる遠心分離器と、
前記回転体及び前記遠心分離器の動作を制御する制御部と、
前記遠心バッグセットの種類に対応する前記回転体及び前記遠心分離器の制御プログラムを格納した記憶部と、を備え、
前記制御部は、前記回転体が前記遠心分離器に収容されると、前記遠心バッグセットの種類に対応する前記制御プログラムを取得し、前記制御プログラムに基づいて前記回転体及び前記遠心分離器を駆動する、遠心分離システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1記載の遠心分離システムであって、
前記回転体に収容された前記遠心バッグセットに付された識別情報を読み取る読取装置を備え、
前記制御部は前記読取装置を通じて取得した前記識別情報から前記遠心バッグセットの種類を判定する、遠心分離システム。
【請求項3】
請求項2記載の遠心分離システムであって、前記回転体は、
前記読取装置と、
前記送液機構を駆動する第1制御部と、
前記遠心分離器と通信を行う第1通信部と、
前記送液機構、前記読取装置、前記第1制御部及び前記第1通信部に電力を供給する電源装置と、を備えた、遠心分離システム。
【請求項4】
請求項1記載の遠心分離システムであって、前記記憶部は前記回転体に設けられ、前記制御部は、前記回転体の前記記憶部から前記制御プログラムを取得する、遠心分離システム。
【請求項5】
請求項1記載の遠心分離システムであって、前記回転体は、1つの前記遠心バッグセットを収容する、遠心分離システム。
【請求項6】
請求項1記載の遠心分離システムであって、前記回転体に、前記遠心バッグセットを装着するバッグ装着装置を備える、遠心分離システム。
【請求項7】
請求項6記載の遠心分離システムであって、前記遠心分離器に、前記回転体の取り付け及び取り外しの少なくとも1つを行う回転体着脱装置を備える、遠心分離システム。
【請求項8】
請求項7記載の遠心分離システムであって、前記遠心バッグセットを収容した前記回転体を前記回転体着脱装置に搬送する搬送装置を備える、遠心分離システム。
【請求項9】
請求項8記載の遠心分離システムであって、前記回転体から前記遠心バッグセットを取り出す、バッグ取出装置を備え、前記搬送装置は、前記回転体を前記遠心分離器から前記バッグ取出装置に搬送する、遠心分離システム。
【請求項10】
請求項1記載の遠心分離システムであって、
複数の前記遠心分離器を有する遠心ユニットを備え、前記遠心ユニットは、
前記回転体を前記遠心分離器に搬入する搬入部と、
前記遠心分離器から前記回転体を搬出する搬出部と、を有し、
前記遠心分離器と前記搬入部及び前記搬出部とを相対移動させる移動機構と、を備え、
前記遠心分離器は、前記搬出部に到達する間に前記遠心バッグセットの遠心分離処理を行う、遠心分離システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を複数の成分に分離する遠心分離システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、血液バッグセットを用いて血液の分離を行う遠心分離システムを開示する。この遠心分離システムは、血液バッグセットの親バッグの遠心分離と、分離された血液成分の子バッグへの移送(分離)とを自動で行える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5272144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の遠心分離システムによる自動化は、血液バッグセットの種類に応じた専用の装置構成で実現される。そのため、従来の遠心分離システムは、異なる種類の血液バッグセットの処理には、異なる遠心分離器が必要とされる。
【0005】
本発明は、上記した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)以下の開示の態様は、液体の分離を行う遠心分離システムであって、少なくとも1つの遠心バッグセットを収容するとともに、前記遠心バッグセットに属する複数のバッグの間で液体を移送させる送液機構を有する回転体と、前記回転体を着脱可能に収容し、収容した前記回転体を回転させる遠心分離器と、前記回転体及び前記遠心分離器の動作を制御する制御部と、前記遠心バッグセットの種類に対応する前記回転体及び前記遠心分離器の制御プログラムを格納した記憶部と、を備え、前記制御部は、前記回転体が前記遠心分離器に収容されると、前記遠心バッグセットの種類に対応する前記制御プログラムを取得し、前記制御プログラムに基づいて前記回転体及び前記遠心分離器を駆動する、遠心分離システムである。
【0007】
上記項目(1)の遠心分離システムは、回転体を交換するだけで異なる種類の遠心バッグセットの処理を自動的に行える。このため、上記の遠心分離システムは、多種類の遠心バッグセットの処理に共通の遠心分離器を使用でき、遠心分離器の稼働率を高められる。
【0008】
(2)上記項目(1)記載の遠心分離システムであって、前記回転体に収容された前記遠心バッグセットに付された識別情報を読み取る読取装置を備え、前記制御部は前記読取装置を通じて取得した前記識別情報から前記遠心バッグセットの種類を判定してもよい。この遠心分離システムは、識別情報の読み取りを自動化することで、回転体に遠心バッグセットを取り付ける際に手作業によるバーコード読取作業を省くことができる。
【0009】
(3)上記項目(1)又は(2)記載の遠心分離システムであって、前記回転体は、前記読取装置と、前記送液機構を駆動する第1制御部と、前記遠心分離器と通信を行う第1通信部と、前記送液機構、前記読取装置、前記第1制御部及び前記第1通信部に電力を供給する電源装置を備えてもよい。この遠心分離システムは、回転体が遠心分離器から取り外された状態での駆動を可能とする。回転体は、遠心バッグセットの取り付けと、識別情報の読取りと、を遠心分離器と離れた位置で行うことを可能とし、遠心分離器の稼働率を高められる。
【0010】
(4)上記項目(1)~(3)のいずれか1項に記載の遠心分離システムであって、前記記憶部は前記回転体に設けられ、前記制御部は、前記回転体の前記記憶部から前記制御プログラムを取得してもよい。この遠心分離システムは、回転体による識別情報の読取りと、遠心分離器の制御部による識別情報とを異なるタイミングで行うことを可能とする。このため、遠心分離システムは、回転体への遠心バッグセットの取り付け及び識別情報の読取りを、遠心分離器と離れた位置で行うことを可能とする。
(【0011】以降は省略されています)

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