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公開番号2024179908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099237
出願日2023-06-16
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類E06B 5/16 20060101AFI20241219BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】火災時に障子が熱反りしても防火性能を高めることができる建具の提供。
【解決手段】建具1は、ドア枠2と、ドア本体3と、吊元加熱発泡材と、戸先加熱発泡材とを有する。吊元加熱発泡材は、上下に分割された吊元枠側の加熱発泡材120と、加熱発泡材120の分割部分に配置された吊元框側の加熱発泡材140とを備える。戸先加熱発泡材は、上下に分割された戸先枠側の加熱発泡材130と、加熱発泡材130の分割部分に配置された戸先框側の加熱発泡材150とを備える。吊元加熱発泡材は、所定温度で発泡する通常発泡加熱発泡材と、所定温度に比べて低温で発泡する低温発泡加熱発泡材とを備え、少なくとも最も下側に配置される加熱発泡材120は低温発泡加熱発泡材である。戸先加熱発泡材は、通常発泡加熱発泡材と低温発泡加熱発泡材とを備え、少なくとも最も下側に配置される加熱発泡材130は、低温発泡加熱発泡材である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
上枠、下枠、吊元縦枠、戸先縦枠を備える四方枠と、
面材および前記面材の外周縁を保持する上框、下框、吊元縦框、戸先縦框を備える障子と、
火災時に発泡して前記吊元縦枠および前記吊元縦框間を塞ぐ吊元加熱発泡材と、
火災時に発泡して前記戸先縦枠および前記戸先縦框間を塞ぐ戸先加熱発泡材と、
を有し、
前記吊元加熱発泡材は、
前記吊元縦枠の見込面において、上下方向に分割配置された吊元枠側の加熱発泡材と、
前記吊元縦框の見込面において、上下方向において前記吊元枠側の加熱発泡材が配置されていない分割部分に配置された吊元框側の加熱発泡材と、を備え、
前記戸先加熱発泡材は、
前記戸先縦枠の見込面において、上下方向に分割配置された戸先枠側の加熱発泡材と、
前記戸先縦框の見込面において、上下方向において前記戸先枠側の加熱発泡材が配置されていない分割部分に配置された戸先框側の加熱発泡材と、を備え、
前記吊元加熱発泡材および前記戸先加熱発泡材は、所定温度で発泡する通常発泡加熱発泡材と、前記所定温度に比べて低温で発泡する低温発泡加熱発泡材とをそれぞれ備え、
前記吊元枠側の加熱発泡材において、少なくとも最も下側に配置される加熱発泡材は、前記低温発泡加熱発泡材であり、
前記戸先枠側の加熱発泡材において、少なくとも最も下側に配置される加熱発泡材は、前記低温発泡加熱発泡材である
ことを特徴とする建具。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
請求項1に記載の建具において、
前記吊元縦枠および前記吊元縦框には、上下方向に離れて配置された複数の丁番が取り付けられ、
前記丁番は、前記吊元縦枠に固定される枠側丁番と、前記吊元縦框に固定される框側丁番とを備え、
前記吊元枠側の加熱発泡材は、前記枠側丁番を挟んで上下方向に分割配置され、最も上側に配置される加熱発泡材は前記通常発泡加熱発泡材であり、前記枠側丁番間に配置される加熱発泡材は前記通常発泡加熱発泡材または前記低温発泡加熱発泡材であり、
前記吊元框側の加熱発泡材は、上下方向において前記枠側丁番の高さ位置に配置され、前記低温発泡加熱発泡材で構成されている
ことを特徴とする建具。
【請求項3】
請求項1に記載の建具において、
前記戸先縦框には、錠ケースが取り付けられ、
前記戸先縦枠には、前記錠ケースに対応する錠受けが取り付けられ、
前記戸先枠側の加熱発泡材は、前記錠受けを挟んで上下方向に分割配置され、前記錠受けの上側および下側に配置される加熱発泡材は前記低温発泡加熱発泡材であり、
前記戸先框側の加熱発泡材は、上下方向において前記錠受けの高さ位置に配置され、前記通常発泡加熱発泡材で構成されている
ことを特徴とする建具。
【請求項4】
請求項1に記載の建具において、
前記障子は、室内外方向の一方である第1方向に開き、前記室内外方向の他方である第2方向に閉じるように前記四方枠に取り付けられ、
前記吊元加熱発泡材および前記戸先加熱発泡材は、前記吊元縦枠および前記戸先縦枠の見込面と、前記吊元縦框および前記戸先縦框の見込面とにおいて、少なくとも見込方向の中央よりも第1方向側の範囲に貼り付けられている
ことを特徴とする建具。
【請求項5】
請求項1に記載の建具において、
前記戸先縦枠の下部に取り付けられる前記戸先枠側の加熱発泡材の見込方向の幅寸法は、前記戸先縦枠の上部に取り付けられる前記戸先枠側の加熱発泡材の見込方向の幅寸法に比べて大きい
ことを特徴とする建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パネルを枠体で保持した建具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、上枠、下枠、左右の縦枠を有する枠と、上框、下框、吊元框、戸先框およびこれらの各框で保持されるガラスパネルを有する戸と、枠に戸を開閉自在に取り付ける丁番とを備えた勝手口ドアが開示されている。吊元框および戸先框の外周側見込面の室内側寄りの位置には、それぞれ加熱発泡材が長手方向つまり上下方向に沿って設けられている。また、戸先側および吊元側の各縦枠には、戸の室内側面に当接する不燃性タイト材が取り付けられ、不燃性タイト材の外周側の位置には加熱発泡材が長手方向に沿って設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-145618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、火災時にドアの戸が加熱されると、戸先框は、戸先縦枠に係合する錠部分に対して上下端部が熱反りする。例えば、室内火災によって戸の室内面が加熱されると、戸先框の上下端部は室外側に熱反りして戸の表面温度が部分的に低くなり、特に戸の下部においては加熱発泡材が発泡温度に到達するまでに時間がかかり、縦枠と縦框の下部から発火する恐れがある。
また、特許文献1では、戸先框および吊元框に取り付けられる加熱発泡材は、見込方向において、錠ケースや丁番に重なる位置に配置されているが、この重なる位置に配置される加熱発泡材の納まり構造に関しては何ら開示されていない。このため、実際には、錠ケースや丁番と重なる部分には加熱発泡材を配置できず、防火性能が低下する恐れがある。
このような課題は、ドアに限らず、窓枠に障子を丁番で開閉可能に取り付けた開き窓においても発生する。したがって、火災時に障子(戸を含む)が熱反りしても防火性能を高めることができる建具が求められている。
【0005】
本発明の目的は、火災時に障子が熱反りしても防火性能を高めることができる建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の建具は、上枠、下枠、吊元縦枠、戸先縦枠を備える四方枠と、面材および前記面材の外周縁を保持する上框、下框、吊元縦框、戸先縦框を備える障子と、火災時に発泡して前記吊元縦枠および前記吊元縦框間を塞ぐ吊元加熱発泡材と、火災時に発泡して前記戸先縦枠および前記戸先縦框間を塞ぐ戸先加熱発泡材と、を有し、前記吊元加熱発泡材は、前記吊元縦枠の見込面において、上下方向に分割配置された吊元枠側の加熱発泡材と、前記吊元縦框の見込面において、上下方向において前記吊元枠側の加熱発泡材が配置されていない分割部分に配置された吊元框側の加熱発泡材と、を備え、前記戸先加熱発泡材は、前記戸先縦枠の見込面において、上下方向に分割配置された戸先枠側の加熱発泡材と、前記戸先縦框の見込面において、上下方向において前記戸先枠側の加熱発泡材が配置されていない分割部分に配置された戸先框側の加熱発泡材と、を備え、前記吊元加熱発泡材および前記戸先加熱発泡材は、所定温度で発泡する通常発泡加熱発泡材と、前記所定温度に比べて低温で発泡する低温発泡加熱発泡材とをそれぞれ備え、前記吊元枠側の加熱発泡材において、少なくとも最も下側に配置される加熱発泡材は、前記低温発泡加熱発泡材であり、前記戸先枠側の加熱発泡材において、少なくとも最も下側に配置される加熱発泡材は、前記低温発泡加熱発泡材であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、火災時に障子が熱反りしても防火性能を高めることができる建具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の建具を示す内観姿図である。
前記建具の縦断面図である。
前記建具の横断面図である。
前記建具の吊元縦枠を示す側面図である。
前記建具の戸先縦枠を示す側面図である。
前記建具の吊元縦框を示す側面図である。
前記建具の戸先縦框を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図3に示すように、本実施形態の建具1は、建物の開口に取り付けられた四方枠であるドア枠2と、このドア枠2内に配置された障子であるドア本体3とを備える片開きドアである。
【0010】
ドア枠2は、図1に示すように、上枠21、下枠22、吊元縦枠23、戸先縦枠24を四角枠状に接合して形成された四方枠である。
上枠21は、図2に示すように、見込方向に沿って設けられた見込面部211と、見込面部211から下方に延出された戸当り部212とを備える。見込面部211の室外側端部には下面に開口する保持溝が形成され、この保持溝には上枠21とドア本体3との間から雨風が浸入することを一次的に防ぐシール材215が取り付けられている。戸当り部212には室外側に開口する保持溝が形成され、この保持溝にはドア本体3に当接して気密性を確保するシール材216が取り付けられている。また、見込面部211の下面には、後述する加熱発泡材101が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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