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公開番号2024175498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093332
出願日2023-06-06
発明の名称建具
出願人昭和フロント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E06B 7/14 20060101AFI20241211BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】シール部から侵入した水が下枠と水切りとの間隙を通って室内側(躯体側)に侵入することを防止する。
【解決手段】下枠22の下面側に設置される水切り6と、下枠22と水切り6との間に設置され、屋内側への水の侵入を阻止する水密材7と、を備え、水切り6は、中空部63aと、第1シール部S1から侵入した水、又は第2シール部S2で侵入が阻止された水を中空部63aに流入させる第1流入口63b及び第2流入口63cと、中空部63aに流入した水を屋外側に排出する排出口63dと、を備え、水密材7は、下枠アンカー3Aよりも屋外側で、かつシール部S1、S2及び流入口63b、63cよりも屋内側に配置される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
上枠、下枠及び縦枠を有し、建物の躯体に固定される枠体と、
前記枠体の内側に設置されるパネルと、
前記下枠の下面側に、前記下枠の長手方向に沿って設置される水切りと、を備える建具であって、
前記下枠を前記躯体に固定する複数の下枠アンカーと、
前記下枠と前記水切りとの間に、前記下枠及び前記水切りの長手方向に沿って設置され、屋内側への水の侵入を阻止する水密材と、
前記縦枠の長手方向に沿って設置され、屋内側への水の侵入を阻止するシール部と、をさらに備え、
前記下枠は、
前記下枠アンカーを介して前記躯体に固定されるアンカー設置部と、
前記アンカー設置部よりも屋外側で前記パネルの下端部を支持するパネル支持部と、を備え、
前記水切りは、
中空部と、
前記シール部から侵入した水、又は前記シール部で侵入が阻止された水を前記中空部に流入させる流入口と、
前記中空部に流入した水を屋外側に排出する排出口と、を備え、
前記下枠アンカーは、前記水切りよりも屋内側に配置され、
前記水密材は、前記下枠アンカーよりも屋外側で、かつ前記シール部及び前記流入口よりも屋内側に配置されることを特徴とする建具。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記シール部は、
1次シール部と、
前記1次シール部よりも屋内側に配置される2次シール部と、を含み、
前記流入口は、
前記1次シール部から侵入した水を前記中空部に流入させる第1流入口と、
前記第1流入口よりも屋内側に形成され、前記2次シール部で侵入が阻止された水を前記中空部に流入させる第2流入口と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記第1流入口及び前記第2流入口の形成位置は、前記水密材の設置位置よりも低く、前記第2流入口の形成位置は、前記第1流入口の形成位置よりも低いことを特徴とする請求項2に記載の建具。
【請求項4】
前記水切りは、前記第1流入口と前記第2流入口との間を仕切る仕切り部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の建具。
【請求項5】
前記仕切り部は、前記水切りを前記下枠に固定する下枠固定部に兼用されることを特徴とする請求項4に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルなどの建物に設置される建具に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
上枠、下枠及び縦枠を有し、建物の躯体に固定される枠体と、枠体の内側に設置されるガラスなどのパネルと、下枠の下面側に沿って設置される水切りと、を備える建具が知られている。
【0003】
また、縦枠の長手方向に沿う1次シール部及び2次シール部を備え、1次シール部から侵入した水を水切りの中空部を介して屋外側に排出する建具も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公平8-10151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の建具では、1次シール部から侵入した水が下枠と水切りとの間隙を通って室内側(躯体側)に侵入する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、上枠、下枠及び縦枠を有し、建物の躯体に固定される枠体と、前記枠体の内側に設置されるパネルと、前記下枠の下面側に、前記下枠の長手方向に沿って設置される水切りと、を備える建具であって、前記下枠を前記躯体に固定する複数の下枠アンカーと、前記下枠と前記水切りとの間に、前記下枠及び前記水切りの長手方向に沿って設置され、屋内側への水の侵入を阻止する水密材と、前記縦枠の長手方向に沿って設置され、屋内側への水の侵入を阻止するシール部と、をさらに備え、前記下枠は、前記下枠アンカーを介して前記躯体に固定されるアンカー設置部と、前記アンカー設置部よりも屋外側で前記パネルの下端部を支持するパネル支持部と、を備え、前記水切りは、中空部と、前記シール部から侵入した水、又は前記シール部で侵入が阻止された水を前記中空部に流入させる流入口と、前記中空部に流入した水を屋外側に排出する排出口と、を備え、前記下枠アンカーは、前記水切りよりも屋内側に配置され、前記水密材は、前記下枠アンカーよりも屋外側で、かつ前記シール部及び前記流入口よりも屋内側に配置されることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の建具であって、前記シール部は、1次シール部と、前記1次シール部よりも屋内側に配置される2次シール部と、を含み、前記流入口は、前記1次シール部から侵入した水を前記中空部に流入させる第1流入口と、前記第1流入口よりも屋内側に形成され、前記2次シール部で侵入が阻止された水を前記中空部に流入させる第2流入口と、を含むことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の建具であって、前記第1流入口及び前記第2流入口の形成位置は、前記水密材の設置位置よりも低く、前記第2流入口の形成位置は、前記第1流入口の形成位置よりも低いことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2に記載の建具であって、前記水切りは、前記第1流入口と前記第2流入口との間を仕切る仕切り部をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載の建具であって、前記仕切り部は、前記水切りを前記下枠に固定する下枠固定部に兼用されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、下枠アンカーは、水切りよりも屋内側に配置されるので、下枠及び縦枠の下方に亘って水切りを通しで設置し、シール部から侵入した水、又はシール部で侵入が阻止された水を確実に水切りで受け止め、流入口、中空部及び排出口を介して屋外に排出できる。また、下枠と水切りとの間に設置される水密材は、下枠アンカーよりも屋外側で、かつシール部及び流入口よりも屋内側に配置されるので、シール部から侵入した水、又はシール部で侵入が阻止された水が下枠と水切りとの間隙を通って躯体側に侵入することを防止できる。
また、請求項2の発明によれば、シール部は、1次シール部と、1次シール部よりも屋内側に配置される2次シール部と、を含むので、シール性を向上できる。また、水切りは、1次シール部から侵入した水を水切りの中空部に流入させる第1流入口と、第1流入口よりも屋内側に形成され、2次シール部で侵入が阻止された水を水切りの中空部に流入させる第2流入口と、を備えるので、1次シール部から侵入した水と、2次シール部で侵入が阻止された水を同じ流入口から中空部に流入させる場合に比べて中空部への流入を円滑化し、水密材側に流れる水の量を減らすことができる。
また、請求項3の発明によれば、第1流入口及び第2流入口の形成位置は、水密材の設置位置よりも低いので、水密材側に流れる水の量を減らすことができる。また、第2流入口の形成位置は、第1流入口の形成位置よりも低いので、2次シール部で侵入が阻止された水を第2流入口側に積極的に導き、水密材側に流れる水の量をさらに減らすことができる。
また、請求項4の発明によれば、水切りは、第1流入口と第2流入口との間を仕切る仕切り部をさらに備えるので、流入する水がいずれかの流入口に偏ることを防止し、中空部への流入を円滑化できる。
また、請求項5の発明によれば、仕切り部は、水切りを下枠に固定する下枠固定部に兼用されるので、仕切り部と下枠固定部を別々に設ける場合に比べて構造を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1実施形態に係る建具を屋外側から視た概略正面図である。
本発明の第1実施形態に係る建具の概略横断面図である。
本発明の第1実施形態に係る建具の概略縦断面図である。
本発明の第1実施形態に係る建具の排水経路を示す図であり、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
本発明の第1実施形態に係る建具の要部拡大縦断面図である。
本発明の第2実施形態に係る建具の排水経路を示す図であり、(a)は要部横断面図、(b)は要部縦断面図である。
本発明の第2実施形態に係る建具の要部拡大縦断面図である。
本発明の第2実施形態に係る建具のアダプタの使用例を示す図であり、(a)はアダプタを使用した場合の要部横断面図、(b)はアダプタを使用しない場合の要部縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1~図5において、1は第1実施形態の建具であって、該建具1は、ビルなどの建物に設置されてカーテンウォールを構成する。
【0010】
図1~図5に示すように、建具1は、建物の躯体Kに固定される枠体2と、枠体2を躯体Kに固定する複数のアンカー3A、3Bと、枠体2の内側に設置されるガラスなどのパネル4と、パネル4を固定させる押縁5と、枠体2(下枠22)の下面側に沿って設置される水切り6と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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