TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024179736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098802
出願日2023-06-15
発明の名称制御装置、制御方法、およびプログラム
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E21B 7/00 20060101AFI20241219BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】制御装置にミスト穿孔のより適切パラメータを設定しておき穿孔機を制御すること。
【解決手段】地盤に対してミスト穿孔を行う穿孔機の制御装置であって、穿孔作業時の穿孔機の穿孔エネルギー、回転圧、および穿孔速度のうち一部または全部を含む作動状態を示す情報を取得する取得部と、作動状態を示す情報に基づいて、ミスト穿孔における削孔水と圧縮空気の混合比率を自動調整する削孔制御部と、を備える穿孔機の制御装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
地盤に対してミスト穿孔を行う穿孔機の制御装置であって、
穿孔作業時の前記穿孔機の作動状態を示す情報を取得する取得部と、
前記作動状態を示す情報に基づいて、前記ミスト穿孔における削孔水と圧縮空気の混合比率を自動調整する削孔制御部と、を備える、
穿孔機の制御装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記作動状態を示す情報は、穿孔エネルギー、回転圧、および穿孔速度のうち一部または全部を含む、
請求項1記載の穿孔機の制御装置。
【請求項3】
前記作動状態を示す情報に基づいて、穿孔対象の地山性状を判定する地山性状判定部を更に備え、
前記削孔制御部は、前記地山性状判定部の判定結果に基づいて、前記ミスト穿孔における削孔水と圧縮空気の混合比率を自動調整する、
請求項1記載の穿孔機の制御装置。
【請求項4】
前記削孔制御部は、前記地山性状判定部の前記判定結果を用いて、前記地山性状と前記混合比率を導出可能な情報が対応付けられたテーブルを検索することで、前記混合比率を決定する、
請求項3記載の穿孔機の制御装置。
【請求項5】
前記削孔制御部は、前記穿孔機の作動状態を示す情報が入力されると前記混合比率を出力するように学習された学習済モデルに、前記取得された作動状態を示す情報を入力することで、前記混合比率を決定する、
請求項1記載の穿孔機の制御装置。
【請求項6】
地盤に対してミスト穿孔を行う穿孔機の制御装置が、
穿孔作業時の前記穿孔機の作動状態を示す情報を取得する処理と、
前記作動状態を示す情報に基づいて、前記ミスト穿孔における削孔水と圧縮空気の混合比率を自動調整する処理と、
を実行する穿孔機の制御方法。
【請求項7】
地盤に対してミスト穿孔を行う穿孔機の制御装置のプロセッサに、
穿孔作業時の前記穿孔機の作動状態を示す情報を取得する処理と、
前記作動状態を示す情報に基づいて、前記ミスト穿孔における削孔水と圧縮空気の混合比率を自動調整する処理と、
を実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、制御方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、トンネル掘削は、穿孔機を用いて複数の爆破掘削用の装薬孔を形成し地盤を掘削することで行われる。切羽の穿孔作業においては、くり粉の排出と削孔ロッドの回転による摩擦熱上昇防止のために削孔水が用いられる。削孔水の量は、作業員の経験に基づいて決定している。破砕帯等亀裂が分布する脆弱な地山では、削孔水が亀裂から浸透し地山が緩み、肌落ち災害を誘発する可能性がある。そのため、地山を緩ませないように、削孔水と圧縮空気を混合させ削孔水量を減らして行うミスト穿孔が採用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-148289号公報
【非特許文献】
【0004】
「切羽前方の地山性状を高精度に予測」、清水建設、2016/6/6、ウェブサイトのURL:”https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2016/2016011.html”
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ミスト穿孔における削孔水と圧縮空気の混合比率は、装置に事前に設定値を入力することで決定される。このとき、経験値のある作業員が孔口からの戻り水量と地山の浸水度合いに基づいて最適な混合比率を設定するが、作業員の経験値によって混合比率の設定値の正確性が変わってしまう場合があった。また、地山性状が急変する地盤においては作業員の経験値による判断だけでは浸水を完全に防ぐことは難しい。本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、より適切パラメータで穿孔機を制御することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様の制御装置は、地盤に対してミスト穿孔を行う穿孔機の制御装置であって、穿孔作業時の穿孔機の穿孔エネルギー、回転圧、および穿孔速度のうち一部または全部を含む作動状態を示す情報を取得する取得部と、作動状態を示す情報に基づいて、ミスト穿孔における削孔水と圧縮空気の混合比率を自動調整する削孔制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、より適切パラメータで穿孔機を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
各実施形態に係る穿孔機Dの構成図である。
各実施形態に係る穿孔機Dの一部の例を示す構成図である。
第1実施形態に係る制御装置100の構成の一例を示す図である。
混合比率テーブル122の内容の一例を示す図である。
第1実施形態の制御装置100によって実施される処理の一例を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る制御装置100Aの構成の一例を示す図である。
第2実施形態に係る学習用装置200の構成の一例を示す図である。
モデル生成部220が行う処理の一例を示した図である。
第2実施形態において実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の制御装置、制御方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
[全体構成]
図1は、各実施形態に係る穿孔機Dの構成図である。穿孔機Dは、いわゆるドリルジャンボと称されるものである。以下に穿孔機Dの基本構成を説明する。穿孔機Dは、例えば、台車1と、車輪2と、アウトトリガ3と、ブーム4と、ガイドセル5と、ドリフター6と、削孔ロッド7、トルクセンサ8とを備える。台車1は、車輪2により自走可能かつアウトトリガ3により定位置に配置可能である。ブーム4は、台車1の前方において任意方向に旋回かつ伸縮が可能である。ガイドセル5はブーム4の前方に設けられる。ドリフター6は、ガイドセル5に案内され進退するものであり、先端には岩盤を掘削するための削孔ロッド7が取り付けられている。また、ドリフター6にはトルクセンサ8が取り付けられている。トルクセンサ8は、軸に掛かる回転方向のトルクを計測する装置である。穿孔機Dは、制御装置100によって少なくともミスト混合比の制御が行われる。制御装置100は、例えば、無線または有線で穿孔機Dと通信することで穿孔機Dを遠隔制御する。これに代えて、制御装置100は、穿孔機Dに内蔵され、或いは搭載されてもよい。
【0010】
図2は、各実施形態に係る穿孔機Dの一部の例を示す構成図である。穿孔機Dは、図1の構成に加えて、穿孔ドリル11を備える。穿孔ドリル11の先端には、スイーベルジョイント12を介して削孔ロッド7が取り付けられている。削孔ロッド7の先端にはビット13が取り付けられている。穿孔ドリル11は、スイーベルジョイント12を案内するガイドセル5によって支持される。
スイーベルジョイント12に接続された削孔水収納部14、圧送ポンプ15、流量調整装置16、コンプレッサー17を備える。削孔水収納部14、圧送ポンプ15、流量調整装置16、コンプレッサー17は互いに接続される導管からなる。穿孔ドリル11は、例えば、モータ9を備える。このモータ9には、レゾルバ10が取り付けられている。これらのセンサは穿孔機によって切羽を穿孔する際の作動状態を求めるために必要なデータを計測するための機能を有している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

清水建設株式会社
空調椅子
17日前
清水建設株式会社
防振機構
17日前
清水建設株式会社
免震装置
1か月前
清水建設株式会社
遮蔽機構
1か月前
清水建設株式会社
制振装置
17日前
清水建設株式会社
棚付き台車
11日前
清水建設株式会社
ブレース構造
24日前
清水建設株式会社
吹出ユニット
10日前
清水建設株式会社
積層造形装置
10日前
清水建設株式会社
位置算出方法
11日前
清水建設株式会社
プールの設計方法
10日前
清水建設株式会社
建設作業用ロボット
17日前
清水建設株式会社
腐食生成物の定量方法
1か月前
清水建設株式会社
ダンパー装置及び建物
17日前
清水建設株式会社
座席占有管理システム
23日前
清水建設株式会社
警報装置及び警報方法
23日前
清水建設株式会社
可燃性ガス希釈システム
1か月前
清水建設株式会社
水素吸蔵・放出システム
4日前
清水建設株式会社
切断装置および切断方法
1か月前
清水建設株式会社
荷役用台船および荷役方法
24日前
清水建設株式会社
プレキャスト床版の接合構造
12日前
清水建設株式会社
プレキャスト床版の施工方法
1か月前
清水建設株式会社
制振システムおよび制振方法
10日前
清水建設株式会社
空調システム、及び蓄冷方法
17日前
清水建設株式会社
汚染コンクリートの減容方法
1か月前
清水建設株式会社
コンクリート床版の切断方法
1か月前
清水建設株式会社
道路に対する液状化対策構造
24日前
清水建設株式会社
浮体構造物およびその施工方法
24日前
清水建設株式会社
耐火被覆方法および耐火被覆構造
11日前
清水建設株式会社
柱梁接合構造および柱梁接合方法
1か月前
清水建設株式会社
医療従事者の被曝量評価プログラム
1か月前
清水建設株式会社
切羽監視システム及び切羽監視方法
4日前
清水建設株式会社
工事支援装置および工事支援システム
12日前
清水建設株式会社
支援装置、支援方法及び支援プログラム
24日前
清水建設株式会社
制御装置、制御方法、およびプログラム
3日前
清水建設株式会社
泡沫分離処理装置および泡沫分離処理方法
17日前
続きを見る