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公開番号2025028526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-03
出願番号2023133380
出願日2023-08-18
発明の名称仮設建物の電力供給システム
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04D 3/40 20060101AFI20250221BHJP(建築物)
要約【課題】設置や撤収が簡便となる仮設建物の電力供給システムを提供する。
【解決手段】太陽光パネルと、太陽光パネルを支持し、仮設建物に固定されたときに太陽光パネルを仮設建物の壁面に沿わせる支持フレームと、太陽光パネルが発電した電力を蓄電し、蓄電した電力を電気機器に供給可能な蓄電池と、蓄電池と電気機器との間に設けられる分電盤と、を備える。太陽光パネルは、第1方向に延び、第1方向と直交する第2方向に配列された複数の分離パネルを有する。支持フレームは、縦方向に延びる第1単管と、横方向に延び第1単管と連結される第2単管と、を有し仮設建物に着脱可能に固定される。分電盤は、蓄電池および蓄電池とは異なる第2電源が接続され、蓄電池の蓄電量に応じて、電気機器に供給する電力の供給元を切替リレーによって選択する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
太陽光パネルと、
前記太陽光パネルを支持し、仮設建物に固定されたときに前記太陽光パネルを前記仮設建物の壁面に沿わせる支持フレームと、
前記太陽光パネルが発電した電力を蓄電し、蓄電した前記電力を電気機器に供給可能な蓄電池と、
前記蓄電池と前記電気機器との間に設けられる分電盤と、
を備え、
前記太陽光パネルは、第1方向に延び、前記第1方向と直交する第2方向に配列された複数の分離パネルを有し、
前記支持フレームは、縦方向に延びる縦単管と、横方向に延び前記縦単管と連結される横単管と、を有し、前記仮設建物に着脱可能に固定され、
前記分電盤は、前記蓄電池および前記蓄電池とは異なる第2電源が接続され、前記蓄電池の蓄電量に応じて、前記電気機器に供給する電力の供給元を選択する、仮設建物の電力供給システム。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記支持フレームは、敷板上に設けられたジャッキ部材に下側から支持されている、
請求項1に記載の仮設建物の電力供給システム。
【請求項3】
前記分離パネルは、取っ手を有する、
請求項1または2に記載の仮設建物の電力供給システム。
【請求項4】
前記分離パネルは、前記取っ手において前記縦単管と前記横単管のいずれか一方にクランプ部材によって固定される、
請求項3に記載の仮設建物の電力供給システム。
【請求項5】
前記第1方向は横方向であり、
前記第2方向は縦方向であり、
前記分離パネルは、高さ方向で前記仮設建物の窓部から離れた位置に配置される、
請求項1または2に記載の仮設建物の電力供給システム。
【請求項6】
前記蓄電池は、前記仮設建物の屋内に配置される、
請求項1または2に記載の仮設建物の電力供給システム。
【請求項7】
前記第2電源は、商用電源である、
請求項1または2に記載の仮設建物の電力供給システム。
【請求項8】
前項分電盤は、前記蓄電池の蓄電量に応じて前記電力の供給元を前記第2電源に切り替える電源転送切り替え機を有する、
請求項1または2に記載の仮設建物の電力供給システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、仮設建物の電力供給システムに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、太陽光発電に関する技術が普及し、郊外の土地の空地に架設する大規模なものだけでなく、都市部の大型建物や戸建住宅にも設置される。
【0003】
太陽光パネルを屋根面に固定する場合には、屋根面からの風散防止のためにアングル鋼材等を用いて堅固な下地を設置した状態で取り付けられる。下地は、例えば、屋根面にボルト孔をあけてボルトにて屋根面に固定される。ボルト孔の周囲には防水が施される。この場合、屋根面のパネルが風力を受けることによる繰返し応力によって防水部分の欠損が発生することを考慮して、屋上面へは定期的な点検が必要とされる。そのため、パネル取付の周囲には通路や、屋根面からの落下防止用の手摺といった安全設備も必要となるといった問題が生じる。
【0004】
そこで、建物における太陽光パネルは、屋根上面だけでなく、壁面に設置されるものもある。住宅の壁面等に設置する太陽光パネルの取付構造に関する先行技術として、特許文献1が開示されている。特許文献1には、住宅のバルコニーに設置する太陽光パネルについて、日当たりや天候等に合わせて位置調整を可能とする構造が記載されている。太陽光パネルを壁面に設けることによって、屋根面に設けた場合に生じる上述した問題を解消できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-165485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された技術によると、太陽光パネルの設置手間は、屋根面に設置する場合と比較して大幅に軽減するものの、相応の荷重がバルコニーに作用するため、設置できる数量に限界がある。
【0007】
また、建設現場等の事務所として、仮設建物が使用されることが多い。仮設建物は、数年で撤収される場合が多いことから、照明機器等に電力を供給するために太陽光発電を導入するには、設置や撤収が簡便となる電力供給システムが望まれる。
【0008】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、設置や撤収が簡便となる仮設建物の電力供給システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る仮設建物の電力供給システムは、太陽光パネルと、前記太陽光パネルを支持し、仮設建物に固定されたときに前記太陽光パネルを前記仮設建物の壁面に沿わせる支持フレームと、前記太陽光パネルが発電した電力を蓄電し、蓄電した前記電力を電気機器に供給可能な蓄電池と、前記蓄電池と前記電気機器との間に設けられる分電盤と、を備え、前記太陽光パネルは、第1方向に延び、前記第1方向と直交する第2方向に配列された複数の分離パネルを有し、前記支持フレームは、縦方向に延びる縦単管と、横方向に延び前記縦単管と連結される横単管と、を有し、前記仮設建物に着脱可能に固定され、前記分電盤は、前記蓄電池および前記蓄電池とは異なる第2電源が接続され、前記蓄電池の蓄電量に応じて、前記電気機器に供給する電力の供給元を選択する。
【0010】
本発明では、太陽光パネルを支持する支持フレームが、連結された第1単管および第2単管を有し仮設建物に着脱可能に固定される構成であるため、設置や撤収を簡便に行うことができる。
また、本発明では、太陽光パネルが複数の分離パネルを有する構成であるため、太陽光パネルを設置する際に人力での持ち運びが可能になり作業性が向上する。
また、本発明では、太陽光パネルが仮設建物の壁面に沿って支持されるため、太陽光パネルを屋根面に設置した場合に必要な下地の設置、防水加工、安全設備等が不要になる。
さらに、本発明では、分電盤が蓄電池および第2電源が接続されており、蓄電池の蓄電量に応じて、電気機器に供給する電力の供給元を選択するため、夜間等で蓄電池の蓄電量が減少した場合は、第2電源からの電力を電気機器に供給することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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