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公開番号2024178970
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023097407
出願日2023-06-14
発明の名称医療ブースシステム、医療ブース、医療ブースシステムの薬剤管理方法
出願人個人
代理人個人
主分類G16H 40/20 20180101AFI20241219BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】薬局機能が具備された医療ブース内に患者が入室してデータ端末操作しながら、オンライン診療システムと連携することで、オンライン診療機能と、薬局機能とがコラボレーションした新たな医療ブースシステムを自在に構築すること。
【解決手段】ネットワーク21を介して、医療従事者が患者の症状に応じて指定する処方薬を備蓄する薬剤庫である複数の医療ブースと、医療従事者が操作する第4のデータ端末2-1~2-Nと、いずれかの医療ブースに入室する患者が操作する第1のデータ端末3-1~3-Nと、診療と薬剤の処方とをオンライン形式で同時に行うためのサーバ装置1と、を含む医療ブースシステムの薬剤管理方法であって、サーバ装置1は、検出する複数の小口薬剤庫に収容された薬剤名と、処方可能な在庫量とを取得し、取得した薬剤名と、処方可能な在庫量とに基づいて、補充すべき薬剤を薬品会社に発注する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所定の通信媒体を介して、医療従事者が操作する第1のデータ端末と、いずれかの医療ブースに入室する患者が操作する第2のデータ端末と、診療と薬剤の処方とをオンライン形式で同時に行うためのサーバ装置とが通信する医療ブースシステムにおいて、
複数の医療ブースは、
前記医療従事者が前記患者の症状に応じて指定する処方薬を備蓄する薬剤庫であって、診療属性に従って割り当てた複数の小口薬剤庫と、
各小口薬剤庫に収容された薬剤名と、その在庫情報と、前記医療従事者が発行するデジタル処方せんとを確認して処方口より、処方された薬剤を前記患者に引き渡す引渡し手段と、
各小口薬剤庫に収容された薬剤の在庫状態を検出する検出手段と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記検出手段が検出する複数の小口薬剤庫に収容された薬剤名と、処方可能な在庫量とを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した薬剤名と、処方可能な在庫量とに基づいて、補充すべき薬剤を薬品会社に発注する発注手段と、
を備えることを特徴とする医療ブースシステム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記複数の医療ブースは、
前記患者の本人識別情報と、保険証情報とを読み取る本人確認手段と、
本人確認手段が確認した本人識別情報に紐づく経口薬剤の処方履歴をサーバ装置から受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した処方履歴を前記第1のデータ端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の医療ブースシステム。
【請求項3】
前記第2のデータ端末は、
症状通知アプリケーションを起動して症状をメニュー選択することに適応して、適正な処方薬を処方可能で、かつ、前記第2のデータ端末の位置情報で特定される近接に設置されたいずれかの医療ブースへの案内情報を前記サーバ装置から受け取る受取手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の医療ブースシステム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、
前記第2のデータ端末の位置情報と、処方すべき薬剤履歴とから特定される近接に設置されたいずれかの医療ブースへの第1の案内情報を発信する発信手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の医療ブースシステム。
【請求項5】
前記発信手段は、前記処方すべき薬剤履歴から特定される薬剤名が劇薬指定されている場合、前記医療ブースに代える医療機関を紹介する第2の案内情報を発信することを特徴とする請求項4に記載の医療ブースシステム。
【請求項6】
前記処方口は、前記本人確認手段が確認する前記患者の本人識別情報と、保険証情報とを読み取ることで開閉する処方口扉を備えることを特徴とする請求項2に記載の医療ブースシステム。
【請求項7】
複数の小口薬剤庫は、前面側または背面側に薬剤を補充するための補充扉を備えることを特徴とする請求項1に記載の医療ブースシステム。
【請求項8】
所定の通信媒体を介して、サーバ装置と、医療従事者が操作する第1のデータ端末と、患者が操作する第2のデータ端末とが通信して、診療と薬剤の処方とをオンライン形式で同時に行うオンライン診療システムと連携する医療ブースであって、
前記第2のデータ端末と、前記第1のデータ端末から受け取るデジタル処方せんにより処方すべき薬剤を保管する薬ロッカーとを収容し、
前記薬ロッカーは、前記デジタル処方せんで指定される薬剤を前記第2のデータ端末を操作する前記患者に受け渡すために区割りされた複数の開閉扉を備えることを特徴とする医療ブース。
【請求項9】
前記第2のデータ端末は、
前記サーバ装置から受信する前記第1のデータ端末から受け取るデジタル処方せんで処方された第1の薬剤名と、前記薬剤名が区割りされた各開閉扉に割り当てた第2の薬剤名とが一致するかどうかを判断して各開閉扉の開閉を制御することで前記患者に処方された薬剤を受け取らせる開閉制御手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の医療ブース。
【請求項10】
所定の通信媒体を介して、医療従事者が操作する第1のデータ端末と、いずれかの医療ブースに入室する患者が操作する第2のデータ端末と、診療と薬剤の処方とをオンライン形式で同時に行うためのサーバ装置とを含む医療ブースシステムの薬剤管理方法であって、
複数の医療ブースは、
前記医療従事者が前記患者の症状に応じて指定する処方薬を備蓄する薬剤庫であって、診療属性に従って割り当てた複数の小口薬剤庫と、
各小口薬剤庫に収容された薬剤名と、その在庫情報と、前記医療従事者が発行するデジタル処方せんとを確認して処方口より、処方された薬剤を前記患者に引き渡す引渡し手段と、
各小口薬剤庫に収容された薬剤の在庫状態を検出する検出手段と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記検出手段が検出する複数の小口薬剤庫に収容された薬剤名と、処方可能な在庫量とを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した薬剤名と、処方可能な在庫量とに基づいて、補充すべき薬剤を薬品会社に発注する発注ステップと、
を備えることを特徴とする医療ブースシステムの薬剤管理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の通信媒体を介して、複数の医療ブースと、医療従事者が操作する第1の端末と、いずれかの医療ブースに入室する患者が操作する第2の端末と、診療と薬剤の処方とをオンライン形式で同時に行うためのサーバ装置とが通信する医療ブースシステム、医療ブース、医療ブースシステムの薬剤管理方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
オンライン診療を行うシステムは、クリニックが指定するURLに患者たるユーザが接続し、テレビ会議システムを利用して、略対面形式で問診を行い、データ端末が備えるカメラに口腔を撮像して得られる患者の喉の腫れ具合を視認し、体温、その他の消化器系の状況等を含めて総合的に医者が診断を下し、処方せんを発行するとともに、薬局システムにデジタル処方せんを添付することで、薬局は、処方薬を調剤して、配送業者に処方薬の配送手配を行うと、最短で、翌日、翌々日には、患者が指定した住所宛に処方薬が配送され、本人確認を行った後、受け取りのサインを配送者が受け取ると、処方薬が患者に手渡された後、開封して必要な経口剤を服用するというのが一連のルーティーンとなる。
【0003】
下記特許文献1には、「医療ブースを用いた医療サービスにおけるなりすまし対策を強化するため、本開示の一態様に係る情報処理システムは、1以上のコンピュータを具備し、1以上のコンピュータが、医療ブースを用いた医療サービスの提供を支援する手段と、医療サービスの提供前、または医療サービスの提供中にユーザの本人認証を行う手段と、本人認証の結果に応じて、医療サービスの提供を開始するか否か、または医療サービスの提供を継続するか否かを決定する手段と、医療サービスの提供を開始しない、または医療サービスの提供を継続しないと決定された場合に、ユーザに提供される医療サービスを制限する手段とを備える。」が記載されており、本特許は、街中にも設置可能な診療ブースを設けて、患者が所定の訪問スケジュールに従い、パスワードを入力することで、診療ブースに入出して、上記同様の問診会議を実行することで処方薬を配送により取得可能なことが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、「薬剤自販機であって、筐体、制御モジュール、処理モジュール、記憶モジュール、通信モジュール及びカードリーダーを含み、前記制御モジュール、処理モジュール、通信モジュール、記憶モジュール及びカードリーダーはいずれも前記筐体に設けられ、前記筐体は複数のボックスを含み、各ボックスは出口を備え、前記筐体の底部には薬剤受取口が設けられ、前記ボックスの出口と薬剤受取口は連通しており、前記ボックスの出口にはカッターが設けられ、同一サイズの独立した複数の薬剤袋によって同種の薬剤がボックスごとに保管され、独立した各薬剤袋内には1回服用分の最小薬量が包装されており、独立した薬剤袋は前後にそれぞれ連なっており、隣り合う薬剤袋の間に切取線が設けられ、前記通信モジュールは、ネットワーク側から伝送される患者の個人情報と、当該個人情報に対応する薬剤使用情報を受け付け、前記記憶モジュールは、患者の個人情報と、当該個人情報に対応する薬剤使用情報を記憶し、前記カードリーダーは、外部からの精算カード情報を取得して前記処理モジュールに伝送し、前記処理モジュールは、精算カード情報からカード所有者の個人情報を抽出して制御モジュールに伝送し、制御モジュールは、カード所有者の個人情報を記憶モジュールに記憶されている患者の個人情報と照合し、前記精算カード情報におけるカード所有者の個人情報を記憶モジュールから検索可能な場合、前記処理モジュールは当該カード所有者の個人情報に対応する薬剤使用情報を取得し、前記制御モジュールは、薬剤使用情報における薬剤に対応するボックス内の薬剤について搬出する薬剤袋の数を制御するとともに、連なっている薬剤袋をカッターが切取線で切断するよう制御する。」ことが記載されている。
【0005】
したがって、特許文献1と、特許文献2とを組み合わせることで、オンライン診療を行うブースを利用する患者がブース内の自販機から処方薬を受け取ることが可能なシステムを構築できることは推察される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7030295号公報
特表2018-520426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、クリニックが外科、内科、消化気管科といった総合的なクリニックもあれば、皮膚科に特化したクリニックも存在し、一蓮托生で処方薬を備蓄するシステムを想定すると、街中に設置するブースのサイズよりも、薬剤庫のサイズが上回ってしまいブース医療システムとしての利用度や、設置コストが膨大となってしまうという指摘もなされている。
【0008】
一方、インフルエンザのような季節により患者数が増加するような場合を想定すると、同一の症状を訴える患者が増えるため、同一の薬効が期待できる医薬、ジェネリック医薬を処方する回数が増えることも想定される。
【0009】
このように街中に設ける医療ブースを利用する患者に対して、医療ブース内に確保される薬剤庫に備蓄すべき薬剤は多種多様な薬効に対してどのように備蓄すべきか、あるいは、処方薬の補充のための巡回システムをどのようにすべきか、また、医者がオンライン上で処方した処方せんと、薬剤の販売にともなう医療保険における点数加算処理や、医療ブース内の薬剤の在庫管理をどうするかなど多くの課題が指摘されている。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、薬局機能が具備された医療ブース内に患者が入室してデータ端末操作しながら、オンライン診療システムと連携することで、オンライン診療機能と、薬局機能とがコラボレーションした新たな医療ブースシステムを自在に構築することができる医療ブースシステム、医療ブース、医療ブースシステムの薬剤管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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