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公開番号2024178759
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023097144
出願日2023-06-13
発明の名称ベルトコンベアの発停感知方法
出願人栗田工業株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類B65G 43/08 20060101AFI20241218BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ベルトコンベアの稼働に伴う摩擦による劣化が無く、設置及び調整時にベルトコンベアを停止する必要が無く、安全に発停感知を行うことができる、ベルトコンエアの発停感知方法を提供する。
【解決手段】ベルトコンベアの稼働部とは非接触な位置に設置された振動センサ及び音センサからなる群から選ばれる少なくとも1種の発停センサによってベルトコンベアの発停を感知する、ベルトコンベアの発停感知方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ベルトコンベアの稼働部とは非接触な位置に設置された振動センサ及び音センサからなる群から選ばれる少なくとも1種の発停センサによってベルトコンベアの発停を感知する、ベルトコンベアの発停感知方法。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記発停センサから得られたデータが閾値未満であればベルトコンベアが停止と判断し、閾値以上であればベルトコンベアが稼働と判断する発停判断工程を有する、請求項1に記載のベルトコンベアの発停方法。
【請求項3】
前記発停判断工程における判断結果に基づき、他設備の運転を制御する、請求項2に記載のベルトコンベアの発停方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトコンベアの発停感知方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ベルトコンベアの発停感知には、以下の技術が適用されていた。
(1)メリック式ベルトスケール(コンベアスケール)(非特許文献1)
(2)ローラエンコーダー(ロータリーエンコーダー)(非特許文献2)
(3)ベルトコンベア稼働モーターの電流値
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
紙パ技協誌 第23巻第4号P.36~43「現場運転員のためのやさしい計器の口座(7)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jtappij1955/23/4/23_4_36/_pdf
株式会社メリテックHP「エンコーダとは」https://e-meltec.jp/about-encorder
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したベルトコンベアの発停感知(1)~(3)のうち、(1)及び(2)は、ベルトコンベアとベルトスケールないしエンコーダといった発停センサとを接触させる必要があり、且つベルトの動きに合わせた稼働部を有するため、腐食や粉塵などによる稼働不良や、摩擦による劣化などが発生する。また、ベルトコンベアと発停センサとの接触程度を調整する必要があるなど煩雑である。さらに、ベルトコンベアを停止した状態で設置及び調整する必要があるため、工場の稼働を止める必要が生じる。
上記(3)は、電流値の測定に危険を伴うため、監視には適さない。
【0005】
本発明は、ベルトコンベアの稼働に伴う摩擦による劣化が無く、設置及び調整時にベルトコンベアを停止する必要が無く、安全に発停感知を行うことができる、ベルトコンエアの発停感知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、次の[1]~[3]を提供するものである。
[1]ベルトコンベアの稼働部とは非接触な位置に設置された振動センサ及び音センサからなる群から選ばれる少なくとも1種の発停センサによってベルトコンベアの発停を感知する、ベルトコンベアの発停感知方法。
[2]前記発停センサから得られたデータが閾値未満であればベルトコンベアが停止と判断し、閾値以上であればベルトコンベアが稼働と判断する発停判断工程を有する、上記[1]に記載のベルトコンベアの発停方法。
[3]前記発停判断工程における判断結果に基づき、他設備の運転を制御する、上記[2]に記載のベルトコンベアの発停方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るベルトコンエアの発停感知方法によれば、ベルトコンベアの稼働に伴う摩擦による劣化が無く、設置及び調整時にベルトコンベアを停止する必要が無く、安全に発停感知を行うことができる、ベルトコンエアの発停感知方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係るベルトコンエアの発停感知方法について説明する。
本発明に係るベルトコンベアの発停感知方法は、ベルトコンベアの稼働部とは非接触な位置に設置された振動センサ及び音センサからなる群から選ばれる少なくとも1種の発停センサによってベルトコンベアの発停を感知する、ベルトコンベアの発停感知方法である。
ベルトコンベアの稼働時には振動及び音が発生し、停止時は振動及び音は発生しない。本発明によれば、振動センサ及び音センサからなる群から選ばれる少なくとも1種の発停センサによってベルトコンベアの発停を感知するため、当該発停を確実に検知することができる。なお、発停センサの周囲にはベルトコンベアに由来しない振動や音も存在するが、こうした周囲の振動や音は対象となるベルトコンベア由来の振動や音に比較して弱いため、区別が可能である。
また、本発明によれば、発停センサが、ベルトコンベア稼働部と接触しないため、ベルトコンベアの稼働に伴う摩擦による劣化が無く、設置及び調整時にベルトコンベアを停止する必要が無い。また、当該発停センサは、ベルトコンベアの稼働部の電流値の測定を行わないので、安全に発停感知を行うことができる。
【0009】
本発明において、発停センサは、ベルトコンベアのベルト、ローラー、プーリーなどの稼働部へは設置せず、例えばモーター等ケーシング、稼働部周辺の架台、ベルトコンベア付近に位置する歩道などに設置することが好ましい。特に発停センサが音センサの場合、モーターやローラーなど音が発生する付近に設置することが望ましい。また対象のベルトコンベアの周囲に対象外のベルトコンベアがある場合は、特に音センサの場合は対象ベルトコンベアになるべく近接した箇所へ設置することが望ましい。
発停センサの取付け方法としては、発停センサをベルトコンベアの周辺設備に接着剤などで取り付けても良いし、ネジなどで付けても良い。また、ベルトコンベアの周囲の歩道などに設置されている、ベルトコンベアへの接触防止用の柵などに取り付けても良い。また、板に設置した発停センサを、ベルトコンベアの周辺設備や接触防止用の柵に取り付けても良い。
【0010】
音センサとしては、動電型、静電型、圧電型等のいずれを用いても良いが、特に安定性が高く小型化可能な静電型を用いることが望ましい。
振動センサとしては、加速度検出タイプ、速度検出タイプ、変位検出タイプなどに分類されるが、いずれのタイプを用いても良い。これらの中で、特に加速度検出タイプが好ましい。加速度検出タイプとしては、圧電型、動電型、ストレインゲージ型等が挙げられるが、広い周波数範囲をカバーできることから圧電型が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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