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公開番号
2024178583
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023096826
出願日
2023-06-13
発明の名称
電池モジュール
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01M
50/593 20210101AFI20241218BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ラミネートタイプの電池セルの電極端子同士の接合精度が高い電池モジュールを提供する。
【解決手段】電池モジュールの第1および第2側部において、各電池セルは、第1および第2正極端子が形成された第1端部と、第1および第2負極端子が形成された第2端部とが交互に積層方向に並ぶ。第1および第2側部において、第1正極端子と第1負極端子とが積層方向に交互に並び、第2正極端子と第2負極端子とが積層方向に交互に並ぶ。電池モジュールは、一方の側部において、所定の電池セルの第1正極端子と、所定の電池セルに隣接する電池セルの第1負極端子とを接合する接合部材と、当該側部において、所定の電池セルの第2正極端子と、隣接する電池セルの第2負極端子とを絶縁する絶縁部材とをさらに備える。絶縁部材は、第2正極端子と第2負極端子とを覆い、かつ、第2正極端子と第2負極端子との間の距離を一定に維持する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
電池モジュールであって、
第1の方向に積層されたラミネートタイプの複数の電池セルを備え、
各前記電池セルは、前記第1の方向に垂直な第2の方向に延びた第1の端部と、前記第1の端部とは反対側において前記第2の方向に延びた第2の端部とを含み、
前記第1の端部には、前記第2の方向に間隔を開けて、第1および第2の正極端子が形成され、
前記第2の端部には、前記第2の方向に間隔を開けて、第1および第2の負極端子が形成され、
前記電池モジュールは、前記第1の方向に延びた第1の側部と、前記第1の側部とは反対側の第2の側部とをさらに備え、
前記第1の側部と前記第2の側部とにおいて、各前記電池セルは、前記第1の端部と前記第2の端部とが交互に前記第1の方向に並ぶように積層され、
前記第1の側部と前記第2の側部とにおいて、前記第1の正極端子と前記第1の負極端子とが前記第1の方向に交互に並ぶとともに、前記第2の正極端子と前記第2の負極端子とが前記第1の方向に交互に並び、
前記電池モジュールは、
前記第1の側部と前記第2の側部とのうちの一方の側部において、前記複数の電池セルのうち所定の電池セルの前記第1の正極端子と、前記複数の電池セルのうち前記所定の電池セルに前記第1の方向のうちの一方の向き側で隣接する電池セルの前記第1の負極端子とを接合する第1の接合部材と、
前記一方の側部において、前記所定の電池セルの前記第2の正極端子と、前記隣接する電池セルの前記第2の負極端子とを絶縁する第1の絶縁部材とをさらに備え、
前記第1の絶縁部材は、前記第2の正極端子と前記第2の負極端子との間の距離を一定に維持するスペーサ部を内部に有し、かつ、前記第2の正極端子と前記第2の負極端子とを覆う、電池モジュール。
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【請求項2】
前記第1の側部と前記第2の側部とのうちの他方の側部において、前記所定の電池セルの前記第2の負極端子と、前記複数の電池セルのうち前記所定の電池セルに前記第1の方向のうちの他方の向き側で隣接する電池セルの前記第2の正極端子とを接合する第2の接合部材と、
前記他方の側部において、前記所定の電池セルの前記第1の負極端子と、前記他方の向き側で隣接する電池セルの前記第1の正極端子とを絶縁する第2の絶縁部材とをさらに備え、
前記第2の絶縁部材は、前記第1の正極端子と前記第1の負極端子との間の距離を一定に維持するスペーサ部を内部に有し、かつ、前記第1の正極端子と前記第1の負極端子とを覆う、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
前記第1の側部と前記第2の側部とのうちの他方の側部において、前記所定の電池セルの前記第1の負極端子と、前記複数の電池セルのうち前記所定の電池セルに前記第1の方向のうちの他方の向き側で隣接する電池セルの前記第1の正極端子とを接合する第2の接合部材と、
前記他方の側部において、前記所定の電池セルの前記第2の負極端子と、前記他方の向き側で隣接する電池セルの前記第2の正極端子とを絶縁する第2の絶縁部材とをさらに備え、
前記第2の絶縁部材は、前記第2の正極端子と前記第2の負極端子との間の距離を一定に維持するスペーサ部を内部に有し、かつ、前記第2の正極端子と前記第2の負極端子とを覆う、請求項1に記載の電池モジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電池モジュールに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ラミネートタイプの電池セルを積層した電池モジュールが知られている。たとえば、特開2008-147089号公報(特許文献1)には、このような電池モジュールの製造方法が開示されている。特許文献1の製造方法では、外装体がラミネートフィルムの扁平型電池(ラミネートタイプの電池セル)を厚み方向に複数枚積層して、電池積層体を形成する。次いで、電池積層体の各から突出された板状の電極端子を接合して、扁平型電池を電気的に直列に接続する。さらに、端子接合部間に絶縁部材を挿入する。特許文献1では、このような処理により、電池モジュールが製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-147089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラミネートタイプの電池セルは、内部で箔を電極端子に溶着させているだけであるため、電池セルの積層後も電極端子が動きやすい。このため、特許文献1では、電極端子同士の位置合わせが難しい。それゆえ、電極端子同士の接合精度が高いとは言えない。
【0005】
本開示は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、ラミネートタイプの電池セルの電極端子同士の接合精度が高い電池モジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある局面に従うと、電池モジュールは、第1の方向に積層されたラミネートタイプの複数の電池セルを備える。各電池セルは、第1の方向に垂直な第2の方向に延びた第1の端部と、第1の端部とは反対側において第2の方向に延びた第2の端部とを含む。第1の端部には、第2の方向に間隔を開けて、第1および第2の正極端子が形成されている。第2の端部には、第2の方向に間隔を開けて、第1および第2の負極端子が形成されている。電池モジュールは、第1の方向に延びた第1の側部と、第1の側部とは反対側の第2の側部とをさらに備える。第1の側部と第2の側部とにおいて、各電池セルは、第1の端部と第2の端部とが交互に第1の方向に並ぶように積層されている。第1の側部と第2の側部とにおいて、第1の正極端子と第1の負極端子とが第1の方向に交互に並ぶとともに、第2の正極端子と第2の負極端子とが第1の方向に交互に並んでいる。電池モジュールは、第1の側部と第2の側部とのうちの一方の側部において、複数の電池セルのうち所定の電池セルの第1の正極端子と、複数の電池セルのうち所定の電池セルに第1の方向のうちの一方の向き側で隣接する電池セルの第1の負極端子とを接合する接合部材と、一方の側部において、所定の電池セルの第2の正極端子と、隣接する電池セルの第2の負極端子とを絶縁する第1の絶縁部材とをさらに備える。第1の絶縁部材は、第2の正極端子と第2の負極端子との間の距離を一定に維持するスペーサ部を内部に有し、かつ、第2の正極端子と第2の負極端子とを覆う。
【0007】
このような構成によれば、スペーサ部により、第1の側部において、所定の電池セルの第2の正極端子と、所定の電池セルに第1の方向のうちの一方の向き側で隣接する電池セルの第2の負極端子との間の距離を一定に維持することができる。これにより、第1の側部において、所定の電池セルの第1の正極端子と、所定の電池セルに隣接する電池セルの第1の負極端子との位置合わせが行える。このような状態で、接合部材を用いて、所定の電池セルの第1の正極端子と、所定の電池セルに隣接する電池セルの第1の負極端子とを接合することができる。それゆえ、第1の側部において、所定の電池セルの第1の正極端子と、所定の電池セルに隣接する電池セルの第1の負極端子との接合の精度を高めることができる。
【0008】
好ましくは、電池モジュールは、第1の側部と第2の側部とのうちの他方の側部において、所定の電池セルの第2の負極端子と、複数の電池セルのうち所定の電池セルに第1の方向のうちの他方の向き側で隣接する電池セルの第2の正極端子とを接合する接合部材と、他方の側部において、所定の電池セルの第1の負極端子と、他方の向き側で隣接する電池セルの第1の正極端子とを絶縁する第2の絶縁部材とをさらに備える。第2の絶縁部材は、第1の正極端子と第1の負極端子との間の距離を一定に維持するスペーサ部を内部に有し、かつ、第1の正極端子と第1の負極端子とを覆う。
【0009】
このような構成によれば、第2の絶縁部材のスペーサ部により、第2の側部において、所定の電池セルの第1の負極端子と、所定の電池セルに第1の方向のうちの他方の向き側で隣接する電池セルの第1の正極端子との間の距離を一定に維持することができる。これにより、第2の側部において、所定の電池セルの第2の負極端子と、所定の電池セルに他方の向き側で隣接する電池セルの第2の正極端子との位置合わせが行える。このような状態で、接合部材を用いて、所定の電池セルの第2の負極端子と、所定の電池セルに他方の向き側で隣接する電池セルの第2の正極端子とを接合することができる。それゆえ、第2の側部において、所定の電池セルの第2の負極端子と、所定の電池セルに他方の向き側で隣接する電池セルの第2の正極端子との接合の精度を高めることができる。
【0010】
好ましくは、電池モジュールは、第1の側部と第2の側部とのうちの他方の側部において、所定の電池セルの第1の負極端子と、複数の電池セルのうち所定の電池セルに第1の方向のうちの他方の向き側で隣接する電池セルの第1の正極端子とを接合する接合部材と、他方の側部において、所定の電池セルの第2の負極端子と、他方の向き側で隣接する電池セルの第2の正極端子とを絶縁する第2の絶縁部材とをさらに備える。第2の絶縁部材は、第2の正極端子と第2の負極端子との間の距離を一定に維持するスペーサ部を内部に有し、かつ、第2の正極端子と第2の負極端子とを覆う。
(【0011】以降は省略されています)
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