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公開番号2024178567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023096790
出願日2023-06-13
発明の名称スライドレール構造とその製造方法
出願人明和工業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60R 7/04 20060101AFI20241218BHJP(車両一般)
要約【課題】従来に比べて部品点数を削減できるとともに、スライド型を要さずにガイドレールを成形できる、スライドレール構造とその製造方法の提供。
【解決手段】ガイドレール20が第1部材110と一体成形されるベース部21を有し、ガイドレール20がベース部21と可動部22とこれらを連結するインテグラルヒンジ23を有する。そのため、第1部材110と一対のガイドレール20を一体成形でき、スライドレール構造10および該構造が用いられる装置100の部品点数を削減できる。また、可動部22が成形位置22-1にあるガイドレール20を、第1部材110と一体成形した後、可動部22を成形位置から使用位置22-2にベース部21に対してインテグラルヒンジ23まわりに回動させるため、ガイドレール20がアンダーカットとなる状態を避けてスライド型を要さずにガイドレール20を第1部材110と一体成形できる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1部材に設けられており、レール長手方向に延びる一対のガイドレールと、
第2部材に設けられており、一対の前記ガイドレールに前記レール長手方向にスライド可能にそれぞれ保持される一対のスライド突起と、
を有しており、
一対の前記ガイドレールは、それぞれ、前記スライド突起の一側に位置する一側部を備えており前記第1部材と一体成形されるベース部と、前記スライド突起の他側に位置することが可能な他側部を備える可動部と、前記ベース部と前記可動部とを連結するインテグラルヒンジと、を有しており、
前記可動部は、前記インテグラルヒンジまわりに、前記他側部が前記一側部と対向しない成形位置から該一側部と対向する使用位置に、前記ベース部に対して回動可能とされている、スライドレール構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ベース部は、前記可動部が前記使用位置にあるときに当接し前記可動部を前記成形位置から前記使用位置に前記インテグラルヒンジまわりに回動させるときに前記可動部が前記使用位置を超えて回動することを規制するストッパ部を有する、請求項1記載のスライドレール構造。
【請求項3】
前記ストッパ部は、前記一側部から、前記使用位置にあるときにおける前記可動部の前記他側部に向って延びており、
前記ベース部の前記一側部および前記ストッパ部と、前記使用位置にあるときにおける前記可動部の前記他側部とは、前記レール長手方向と直交する横断面視で、内側スペースに前記スライド突起を受け入れるコ字形状となっており、
前記可動部が前記使用位置にあるとき、前記可動部は、前記ストッパ部の外側面と延び方向先端面の両方に当接している、請求項2記載のスライドレール構造。
【請求項4】
前記ベース部と前記可動部の一方に、爪部が設けられており、前記ベース部と前記可動部の他方に、前記可動部が前記使用位置にあるときに前記爪部が係合し前記使用位置にある前記可動部が前記成形位置側に前記インテグラルヒンジまわりに回動することを規制する爪受け部が設けられている、請求項1記載のスライドレール構造。
【請求項5】
前記可動部は、前記他側部と対向する位置にある他側部対向部と、前記他側部と前記他側部対向部とを繋ぐ連結部と、備えており、
前記他側部、前記他側部対向部および前記連結部は、前記レール長手方向と直交する横断面視で、内側スペースに前記可動部が前記使用位置にあるときに前記スライド突起を受け入れるコ字形状となっている、請求項1記載のスライドレール構造。
【請求項6】
前記可動部の前記他側部対向部は、前記可動部が前記使用位置にあるときに前記ベース部の前記一側部に当接する、請求項5記載のスライドレール構造。
【請求項7】
金型を用いて、ベース部、成形位置にある可動部、および前記ベース部と前記可動部を連結するインテグラルヒンジを有するガイドレールを、第1部材と一体成形する成形工程と、
前記可動部を前記成形位置から使用位置に前記ベース部に対して前記インテグラルヒンジまわりに回動させる回動工程と、
をこの順に有するスライドレール構造の製造方法。
【請求項8】
前記成形工程では、スライド型を用いずにコア型とキャビティ型を用いて成形する、請求項7記載のスライドレール構造の製造方法。
【請求項9】
前記成形工程では、前記可動部の他側部を成形する前記金型のキャビティ部分は、前記キャビティ型に対する前記コア型の型抜き方向に延びている、請求項8記載のスライドレール構造の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドレール構造とその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
図11は、従来のスライドレール構造1と、該構造1が用いられる車両用ボックス装置2を示している。スライドレール構造1は、ボックス3に設けられておりレール長手方向に延びる左右一対のガイドレール4と、ドア5に設けられており一対のガイドレール4にレール長手方向にスライド可能にそれぞれ支持される左右一対のスライド突起6と、を有している。
【0003】
ガイドレール4は、スライド突起6をレール長手方向にスライドさせるとともに、スライド突起6がガイドレール4からレール長手方向と直交方向に外れないようにするために、横断面コ字形状となっている。
【0004】
ガイドレール4が横断面コ字形状となっておりアンダーカットとなってしまうため、一対のガイドレール4は、ボックス3と一体成形することが困難であり別部品とされている。そのため、ガイドレール4のボックス3への取付部品も含めて、スライドレール構造1及び該構造1が用いられる装置2の部品点数が多くなっている。
【0005】
部品点数を減らすために金型構造を工夫してアンダーカット成形用のスライド型を用いることも考えられるが、スライド型がスライドするときに、型構造分のスペース(スライド型厚+スライド型移動距離分のスペース)が必要になるため、ガイドレール4の周辺の形状によっては、スライド型構造が成立しなかったり、成立したとしても金型が大型化してしまい金型費が高くなるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-337614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来に比べて部品点数を削減できるとともに、スライド型を要さずにガイドレールを成形できる、スライドレール構造とその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1)〔実施例1,2〕
第1部材に設けられており、レール長手方向に延びる一対のガイドレールと、
第2部材に設けられており、一対の前記ガイドレールに前記レール長手方向にスライド可能にそれぞれ保持される一対のスライド突起と、
を有しており、
一対の前記ガイドレールは、それぞれ、前記スライド突起の一側に位置する一側部を備えており前記第1部材と一体成形されるベース部と、前記スライド突起の他側に位置することが可能な他側部を備える可動部と、前記ベース部と前記可動部とを連結するインテグラルヒンジと、を有しており、
前記可動部は、前記インテグラルヒンジまわりに、前記他側部が前記一側部と対向しない成形位置から該一側部と対向する使用位置に、前記ベース部に対して回動可能とされている、スライドレール構造。
(2)〔実施例1〕
前記ベース部は、前記可動部が前記使用位置にあるときに当接し前記可動部を前記成形位置から前記使用位置に前記インテグラルヒンジまわりに回動させるときに前記可動部が前記使用位置を超えて回動することを規制するストッパ部を有する、(1)記載のスライドレール構造。
(3)〔実施例1〕
前記ストッパ部は、前記一側部から、前記使用位置にあるときにおける前記可動部の前記他側部に向って延びており、
前記ベース部の前記一側部および前記ストッパ部と、前記使用位置にあるときにおける前記可動部の前記他側部とは、前記レール長手方向と直交する横断面視で、内側スペースに前記スライド突起を受け入れるコ字形状となっており、
前記可動部が前記使用位置にあるとき、前記可動部は、前記ストッパ部の外側面と延び方向先端面の両方に当接している、(2)記載のスライドレール構造。
(4)〔実施例1〕
前記ベース部と前記可動部の一方に、爪部が設けられており、前記ベース部と前記可動部の他方に、前記可動部が前記使用位置にあるときに前記爪部が係合し前記使用位置にある前記可動部が前記成形位置側に前記インテグラルヒンジまわりに回動することを規制する爪受け部が設けられている、(1)記載のスライドレール構造。
(5)〔実施例2〕
前記可動部は、前記他側部と対向する位置にある他側部対向部と、前記他側部と前記他側部対向部とを繋ぐ連結部と、備えており、
前記他側部、前記他側部対向部および前記連結部は、前記レール長手方向と直交する横断面視で、内側スペースに前記可動部が前記使用位置にあるときに前記スライド突起を受け入れるコ字形状となっている、(1)記載のスライドレール構造。
(6)〔実施例2〕
前記可動部の前記他側部対向部は、前記可動部が前記使用位置にあるときに前記ベース部の前記一側部に当接する、(5)記載のスライドレール構造。
(7)〔実施例1、2〕
金型を用いて、ベース部、成形位置にある可動部、および前記ベース部と前記可動部を連結するインテグラルヒンジを有するガイドレールを、第1部材と一体成形する成形工程と、
前記可動部を前記成形位置から使用位置に前記ベース部に対して前記インテグラルヒンジまわりに回動させる回動工程と、
をこの順に有するスライドレール構造の製造方法。
(8)〔実施例1、2〕
前記成形工程では、スライド型を用いずにコア型とキャビティ型を用いて成形する、(7)記載のスライドレール構造の製造方法。
(9)〔実施例1、2〕
前記成形工程では、前記可動部の他側部を成形する前記金型のキャビティ部分は、前記キャビティ型に対する前記コア型の型抜き方向に延びている、(8)記載のスライドレール構造の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
上記(1)のスライドレール構造によれば、つぎの効果を得ることができる。
ガイドレールが、第1部材と一体成形されるベース部を有するため、ベース部を第1部材と一体成形できる。また、ベース部と可動部がインテグラルヒンジで連結されているため、ベース部と可動部を一体成形できる。したがって、第1部材と一対のガイドレールを一体成形でき、第1部材と一対のガイドレールが別体に成形される場合に比べて、スライドレール構造および該構造が用いられる装置の部品点数を削減できる。
【0010】
また、可動部が、インテグラルヒンジまわりに、他側部が一側部と対向しない成形位置から該一側部と対向する使用位置にベース部に対して回動可能とされているため、可動部が成形位置にあるガイドレールを、第1部材と一体成形し、その後、可動部を成形位置から使用位置にベース部に対してインテグラルヒンジまわりに回動させることができる。この構造では、ガイドレールがアンダーカットとなる状態を避けてガイドレールを第1部材と一体成形でき、スライド型を要さずにガイドレールを成形できる。
(【0011】以降は省略されています)

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