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公開番号2024178484
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2021185694
出願日2021-11-15
発明の名称ハンナ型間質性膀胱炎診断マーカーの検出方法、ハンナ型間質性膀胱炎診断キット、及びハンナ型間質性膀胱炎治療剤
出願人学校法人慈恵大学
代理人個人
主分類C12Q 1/04 20060101AFI20241218BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】ハンナ型間質性膀胱炎を特異的に検出できる、ハンナ型間質性膀胱炎診断マーカーの検出方法、ハンナ型間質性膀胱炎診断キット、及びハンナ型間質性膀胱炎治療剤を提供する。
【解決手段】ハンナ型間質性膀胱炎診断マーカーの検出方法であって、
被験者由来の尿から、Trabulsiella(トラブルシエラ)属細菌、Peptoniphilus(ペプトニフィラス)属細菌、Anaerococcus(アナエロコッカス)属細菌、及びAnaerobacillus(アナエロバシラス)属細菌からなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物の存在量を検出する、検出方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ハンナ型間質性膀胱炎診断マーカーの検出方法であって、
被験者由来の尿から、Trabulsiella(トラブルシエラ)属細菌、Peptoniphilus(ペプトニフィラス)属細菌、Anaerococcus(アナエロコッカス)属細菌、及びAnaerobacillus(アナエロバシラス)属細菌からなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物の存在量を検出する、検出方法。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記微生物の16SリボゾームDNA又は16SリボゾームRNAを検出する、請求項1に記載の検出方法。
【請求項3】
更に、CXCL10を検出する、請求項1又は2に記載の検出方法。
【請求項4】
膀胱痛スコアを用いる、請求項1~3のいずれか一項に記載の検出方法。
【請求項5】
前記尿は、女性由来である、請求項1~4のいずれか一項に記載の検出方法。
【請求項6】
Trabulsiella(トラブルシエラ)属細菌、Peptoniphilus(ペプトニフィラス)属細菌、Anaerococcus(アナエロコッカス)属細菌、及びAnaerobacillus(アナエロバシラス)属細菌からなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物の16SリボゾームDNA又は16SリボゾームRNAを増幅するためのプライマーセット、及び/或いは16SリボゾームDNA若しくは16SリボゾームRNA又はその増幅産物に結合するプローブを含む、ハンナ型間質性膀胱炎診断キット。
【請求項7】
Trabulsiella(トラブルシエラ)属細菌、Peptoniphilus(ペプトニフィラス)属細菌、Anaerococcus(アナエロコッカス)属細菌、及びAnaerobacillus(アナエロバシラス)属細菌からなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物に対する抗菌剤を有効成分として含有する、ハンナ型間質性膀胱炎治療剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンナ型間質性膀胱炎診断マーカーの検出方法、ハンナ型間質性膀胱炎診断キット、及びハンナ型間質性膀胱炎治療剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ハンナ型間質性膀胱炎(HIC)は、膀胱に原因不明の炎症が起こり、尿が近い、膀胱や尿道に違和感や痛みが起こる等のつらい症状が出る難病(指定難病226)である。HICの病理学的所見としては、間質にリンパ球浸潤が見られ、間質の炎症に伴う、膀胱上皮の剥離が生じる。
【0003】
しかしながら、係る所見は、通常の膀胱炎でも見られる非特異的な炎症反応である。ハンナ病変のみの局所的治療では根治しないため、早期発見・早期治療が必要となっている。
【0004】
このような要望に対して、CXCL10を含む遺伝子マーカーを用いた潰瘍型(ハンナ型)間質性膀胱炎の検出を補助する方法が提案されている(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5758122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、CXCL10は、ハンナ型間質性膀胱炎以外の間質性膀胱炎においても発現上昇が認められるため、よりハンナ型間質性膀胱炎特異的に増減する診断マーカーが求められている。
そこで、本発明は、ハンナ型間質性膀胱炎を特異的に検出できる、ハンナ型間質性膀胱炎診断マーカーの検出方法、ハンナ型間質性膀胱炎診断キット、及びハンナ型間質性膀胱炎治療剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を含む。
[1]ハンナ型間質性膀胱炎診断マーカーの検出方法であって、
被験者由来の尿から、Trabulsiella(トラブルシエラ)属細菌、Peptoniphilus(ペプトニフィラス)属細菌、Anaerococcus(アナエロコッカス)属細菌、及びAnaerobacillus(アナエロバシラス)属細菌からなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物の存在量を検出する、検出方法。
[2]前記微生物の16SリボゾームDNA又は16SリボゾームRNAを検出する、[1]に記載の検出方法。
[3]更に、CXCL10を検出する、[1]又は[2]に記載の検出方法。
[4]膀胱痛スコアを用いる、[1]~[3]のいずれか一つに記載の検出方法。
[5]前記尿は、女性由来である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の検出方法。
[6]Trabulsiella(トラブルシエラ)属細菌、Peptoniphilus(ペプトニフィラス)属細菌、Anaerococcus(アナエロコッカス)属細菌、及びAnaerobacillus(アナエロバシラス)属細菌からなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物の16SリボゾームDNA又は16SリボゾームRNAを増幅するためのプライマーセット、及び/或いは16SリボゾームDNA若しくは16SリボゾームRNA又はその増幅産物に結合するプローブを含む、ハンナ型間質性膀胱炎診断キット。
[7]Trabulsiella(トラブルシエラ)属細菌、Peptoniphilus(ペプトニフィラス)属細菌、Anaerococcus(アナエロコッカス)属細菌、及びAnaerobacillus(アナエロバシラス)属細菌からなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物に対する抗菌剤を有効成分として含有する、ハンナ型間質性膀胱炎治療剤。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ハンナ型間質性膀胱炎を特異的に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例における菌叢解析の結果である。
(上段)HIC患者におけるPeptoniphilus(ペプトニフィラス)属細菌、Anaerococcus(アナエロコッカス)属細菌、及びAnaerobacillus(アナエロバシラス)属細菌それぞれの存在量とTrabulsiella(トラブルシエラ)属細菌、及びLactobacillus(ラクトバシラス)属細菌それぞれの存在量との相関係数を算出した表である。(下段)HIC患者におけるTrabulsiella(トラブルシエラ)属細菌/(Peptoniphilus(ペプトニフィラス)属細菌+Anaerococcus(アナエロコッカス)属細菌+Anaerobacillus(アナエロバシラス)属細菌)の値に基づくROC曲線である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
≪ハンナ型間質性膀胱炎診断マーカーの検出方法≫
本発明のハンナ型間質性膀胱炎診断マーカーの検出方法は、被験者由来の尿から、Trabulsiella(トラブルシエラ)属細菌、Peptoniphilus(ペプトニフィラス)属細菌、Anaerococcus(アナエロコッカス)属細菌、及びAnaerobacillus(アナエロバシラス)属細菌からなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物の存在量を検出する方法である。
(【0011】以降は省略されています)

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