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公開番号2024178073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-24
出願番号2023096635
出願日2023-06-12
発明の名称部分義歯
出願人有限会社ワイ・デンタル・ラボ
代理人個人
主分類A61C 13/267 20060101AFI20241217BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】把持機能及び維持機能を確保しつつ、クラスプの長さを短縮した部分義歯を実現する。
【解決手段】部分義歯10は、奥歯の欠損部位に設置される人工歯11と、人工歯11に一体形成されて鉤歯5におけるアンダーカット部5aに引っ掛けられる複数のクラスプ12とを備えている。複数のクラスプ12は、前側クラスプ12aと、後側クラスプ12bとを有する。前側クラスプ12aの付け根側の内面16は、少なくとも高さ方向の歯根側が、アンダーカット部5aの前面に沿って、歯根に近づくに従って後ろ側に進出する形状を呈し、前側クラスプ12aの先端は、歯列方向における鉤歯5の中心位置Xよりも人工歯11側に位置している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
奥歯の欠損部位に設置される人工歯と、
前記人工歯に一体形成されて、鉤歯におけるアンダーカット部に引っ掛けられる複数のクラスプとを備え、
前記複数のクラスプは、前記鈎歯の前側を通る前側クラスプと、前記鈎歯の後側を通る後側クラスプとを有し、
断面視における前記前側クラスプの付け根側の内面は、少なくとも高さ方向の歯根側が、前記アンダーカット部の前面に沿うように、歯根に近づくに従って後ろ側に進出する形状を呈し、
前記前側クラスプの先端は、歯列方向における鉤歯の中心位置よりも前記人工歯側に位置している、部分義歯。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記前側クラスプの付け根側では、前記鉤歯において最大豊隆部よりも上側のアッパー部に載せられるレストが突出している、請求項1に記載の部分義歯。
【請求項3】
前記レストの突出長は、該レストの先端が前記鉤歯の頂面に到達しないように設定されている、請求項2に記載の部分義歯。
【請求項4】
前歯の欠損部位に設置される人工歯と、
前記人工歯に一体形成されて、鉤歯におけるアンダーカット部に引っ掛けられる複数のクラスプとを備え、
前記複数のクラスプは、前記鈎歯の前側を通る前側クラスプと、前記鈎歯の後側を通る後側クラスプとを有し、
断面視における前記前側クラスプの付け根側の内面は、少なくとも高さ方向の歯根側が、前記アンダーカット部の前面に沿うように、歯根に近づくに従って後ろ側に進出する形状を呈し、
前記前側クラスプの先端は、歯列方向における前記鉤歯の前記人工歯側から3分の2の位置よりも人工歯側に位置している、部分義歯。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クラスプを有する部分義歯等に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
部分的に失われた歯を補う歯科用補綴物の1つとして、部分義歯が用いられる。部分義歯には、隣の鈎歯(残存する天然歯)への固定手段として、クラスプを有するものがある。クラスプは、人工歯から突出しているため、部分義歯の中で他の部分よりも高い強度が求められ、また鈎歯へ固定するために弾力性も求められる。
【0003】
特許文献1には、局部床義歯のクラスプが記載されている。このクラスプでは、第1の鉤腕が支台歯の一方側を走行し、第2の鉤腕が支台歯の他方側を走行する。局部床義歯が装着された状態では、第1の鉤腕の鉤尖、及び、第2の鉤腕の鉤尖が、支台歯を付勢しないように支台歯に接触する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-61608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のクラスプは、前側クラスプの先端側と後側クラスプの先端側とが、鉤歯のアンダーカット部に接触して鉤歯を前後から抱え込むことで、把持機能及び維持機能を発揮するように設計されている。ここで、義歯を上下に脱着する際に、前側クラスプと後側クラスプを前後に開く必要があるが、クラスプの付け根側は、先端側に比べて、前後に開いた際の変位量が小さい。そのため、仮に前側クラスプの付け根側と後側クラスプの付け根側とが、高さ方向の歯根側で鉤歯のアンダーカット部に接触する場合は、前側クラスプと後側クラスプを前後に大きく開く必要があり、クラスプが付け根側で破損する虞がある。従来のクラスプは、義歯を上下に脱着する際にクラスプが付け根側で破損しないように、クラスプの付け根側は、高さ方向の歯根側で鉤歯のアンダーカット部から離間させている。
【0006】
しかし、従来のクラスプでは、把持機能及び維持機能が発揮されるようにするために、クラスプの先端側の長さの確保が必要となる。そのため、クラスプ自体も長くなり、審美性が低下する。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、把持機能及び維持機能を確保しつつ、クラスプの長さを短縮した部分義歯を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者は、撓みやすい義歯材料が登場してきたことに着目し、クラスプの付け根側が、高さ方向の歯根側で、鉤歯のアンダーカット部に接触して把持機能及び維持機能を発揮するようにクラスプを設計したとしても、部分義歯を上下に脱着する際に、クラスプが付け根側で破損しない部分義歯を実現できると考えた。
【0009】
その着想に基づき、第1の発明は、奥歯の欠損部位に設置される人工歯と、人工歯に一体形成されて、鉤歯におけるアンダーカット部に引っ掛けられる複数のクラスプとを備え、複数のクラスプは、鈎歯の前側を通る前側クラスプと、鈎歯の後側を通る後側クラスプとを有し、断面視における前側クラスプの付け根側の内面は、少なくとも高さ方向の歯根側が、アンダーカット部の前面に沿うように、歯根に近づくに従って後ろ側に進出する形状を呈し、前側クラスプの先端は、歯列方向における鉤歯の中心位置よりも人工歯側に位置している、部分義歯である。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前側クラスプの付け根側では、鉤歯において最大豊隆部よりも上側のアッパー部に載せられるレストが突出している。
(【0011】以降は省略されています)

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