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公開番号2024177247
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2024170465,2023095478
出願日2024-09-30,2019-05-31
発明の名称電磁波吸収体
出願人マクセル株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類H05K 9/00 20060101AFI20241212BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】ミリ波帯域以上の高い周波数の電磁波を良好に吸収するとともに、表面での電磁波の反射を考慮した透過型の電磁波吸収体を得ること。
【解決手段】電磁波吸収体は、磁気共鳴する磁性酸化鉄1aと有機材料のバインダー1bとを含む電磁波吸収層を備えた透過型の電磁波吸収体であって、前記磁性酸化鉄として、六方晶フェライトを含み、前記磁性酸化鉄の体積含率が23%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ミリ波帯域以上の周波数で磁気共鳴する磁性酸化鉄と有機材料のバインダーとを含む電磁波吸収層を備えた透過型の電磁波吸収体であって、
電磁波吸収層中の磁性酸化鉄の体積含有率が3.5%以上であり、
1GHzにおける複素比誘電率の実部が5.5以下であることを特徴とする、電磁波吸収体。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
1GHzにおける複素比誘電率の実部が5.43以下である、請求項1に記載の電磁波吸収体。
【請求項3】
1GHzにおける複素比誘電率の実部が4.2以下である、請求項2に記載の電磁波吸収体。
【請求項4】
1GHzにおける複素比誘電率の実部が3.25以上である、請求項1に記載の電磁波吸収体。
【請求項5】
前記磁性酸化鉄として六方晶フェライトを含む、請求項1~4のいずれかに記載の電磁波吸収体
【請求項6】
前記六方晶フェライトがストロンチウムフェライト、または、バリウムフェライトであり、Feサイトの一部が3価の金属原子で置換されている、請求項5に記載の電磁波吸収体。
【請求項7】
前記バインダーが、熱硬化性ゴム、熱可塑性エラストマー、または、熱可塑性樹脂のいずれかを含む、請求項1~6のいずれかに記載の電磁波吸収体。
【請求項8】
前記磁性酸化鉄の体積含率が23%以下である、請求項1~7のいずれかに記載の電波吸収体。
【請求項9】
前記電磁波吸収層がシート状に形成された、請求項1~8のいずれかに記載の電磁波吸収体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電磁波を吸収する性質を有する電磁波吸収体に関し、特に、電磁波吸収材料として磁性酸化鉄を備えてミリ波帯域以上の高い周波数の電磁波を吸収することが可能な透過型の電磁波吸収体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
電気回路などから外部へと放出される漏洩電磁波や、不所望に反射した電磁波の影響を回避するために、電磁波を吸収する電磁波吸収性組成物が用いられている。電磁波吸収性組成物は、ブロック状の電磁波吸収体、シート状の電磁波吸収シートなど、電磁波吸収部材として使用される形態に対応して所定の形状に成型される。
【0003】
一方、近年では、携帯電話などの移動体通信や無線LAN、料金自動収受システム(ETC)などで、数ギガヘルツ(GHz)の周波数帯域を持つセンチメートル波、さらには、30ギガヘルツから300ギガヘルツの周波数を有するミリ波帯、ミリ波帯域を超えた高い周波数の電磁波として、1テラヘルツ(THz)の周波数を有する電磁波を利用する技術の研究も進んでいる。このようなより高い周波数の電磁波を利用する技術トレンドに対応して、不要な電磁波を吸収する電磁波吸収性組成物や電磁波吸収体においても、ギガヘルツ帯域からテラヘルツ帯域の電磁波を吸収可能とするものへの要望が高まっている。
【0004】
従来、ミリ波帯以上の高い周波数の電磁波を吸収する電磁波吸収体として、25~100ギガヘルツの範囲で電磁波吸収性能を発揮するイプシロン磁性酸化鉄(ε-Fe
2

3
)結晶を磁性相に持つ粒子の充填構造を有する電磁波吸収体が提案されている(特許文献1参照)。また、イプシロン磁性酸化鉄の微細粒子をバインダーとともに混練し、バインダーの乾燥硬化時に外部から磁界を印加してイプシロン磁性酸化鉄粒子の磁場配向性を高めた、シート状の配向体についての提案がなされている(特許文献2参照)。
【0005】
さらに、弾性を有する電磁波吸収シートとして、シリコーンゴムにカーボンナノチューブを分散させたセンチメートル波を吸収可能な電磁波吸収シートが提案されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008- 60484号公報
特開2016-135737号公報
特開2011-233834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ミリ波帯域以上の高い周波数の電磁波を吸収する電磁波吸収体として、入射した電磁波に磁気共鳴してこれを吸収する電磁波吸収材料を電磁波吸収層に含む電磁波吸収体は、透過型の電磁波吸収体として実現でき、例えば、所定の周波数の電磁波のみを吸収する電磁波フィルタとして機能させることができる。また、誘電体層内で入射波と反射波とが打ち消し合うことで電磁波を吸収する反射型、または、λ/4型などと称される電磁波吸収体と異なり、電磁波を反射する電磁波遮蔽層を有していないため、電磁波吸収体全体として可撓性や弾性を備えやすいという利点がある。さらに、電磁波吸収体の形状が電磁波吸収特性に影響しないため、シート状やブロック形状、その他使用用途に応じて所望される形状の電磁波吸収体とすることができる。
【0008】
このような、電磁波吸収特性が形状に左右されないという特長を生かすことで、入射した電磁波に磁気共鳴してこれを吸収する電磁波吸収材料を電磁波吸収層に含む電磁波吸収体には幅広い用途が想定できるが、従来、表面での電磁波の反射を低減した電磁波吸収体は検討されていなかった。
【0009】
本開示は、上記従来の課題を解決するために、ミリ波帯域以上の高い周波数の電磁波を良好に吸収するとともに、表面での電磁波の反射を考慮した透過型の電磁波吸収体を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため本願で開示する電磁波吸収体は、ミリ波帯域以上の周波数で磁気共鳴する磁性酸化鉄と有機材料のバインダーとを含む電磁波吸収層を備えた透過型の電磁波吸収体であって、電磁波吸収層中の磁性酸化鉄の体積含有率が3.5%以上であり、1GHzにおける複素比誘電率の実部が5.5以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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