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公開番号
2025067643
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177778
出願日
2023-10-13
発明の名称
扁平形電池及び扁平形電池の製造方法
出願人
マクセル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01M
50/184 20210101AFI20250417BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】封口缶の周壁部の先端が折り返されていない場合であっても、ガスケットの内側に封口缶をスムーズに挿入することができる扁平形電池を提供する。
【解決手段】扁平形電池は、筒状側壁部を有する外装缶、周壁部を有する封口缶、電極体及びガスケット5を備える。封口缶は、周壁部を有する。周壁部の先端は、折り返されていない。ガスケット5は、筒状側壁部と周壁部との間に配置される筒状部51を有する。筒状部51は、上端内周面に設けられた面取部511と、下端部内周面に設けられた凹部512とを有する。環状のガスケット5の内側に封口缶を挿入するとき、周壁部の先端の外縁端部は、面取部511の上方に位置付けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
底部と筒状側壁部とを有する外装缶と、
上面部と周壁部とを有し、前記外装缶の開口を覆う封口缶と、
前記外装缶の筒状側壁部と前記封口缶の周壁部との間に配置される筒状部と、前記外装缶の底部に対向する底面部とを有する環状のガスケットとを備え、
前記封口缶の周壁部の先端は、折り返されておらず、前記ガスケットの底面部を介して前記外装缶の底部と対向しており、
前記ガスケットの筒状部は、上端内周面に設けられた面取部と、下端部内周面に設けられた凹部とを有し、
前記周壁部の先端の外縁端部は、前記環状のガスケットの内側に前記封口缶を挿入するとき、前記面取部の上方に位置付けられる、扁平形電池。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の扁平形電池であって、
前記ガスケットの面取部は、以下の式(1)を満たす、扁平形電池。
d1≧(d2-d3)/6 (1)
前記式(1)において、d1は、前記面取部の軸方向距離であり、d2は、前記面取部の上端の内径であり、d3は、前記面取部の下端の内径である。
【請求項3】
請求項1に記載の扁平形電池であって、
前記凹部は、前記凹部の最深部における前記筒状部の径方向の厚みに対して5%以上の深さを有する、扁平形電池。
【請求項4】
請求項1に記載の扁平形電池であって、
前記凹部は、前記凹部の最深部における前記筒状部の径方向の厚みに対して30%以下の深さを有する、扁平形電池。
【請求項5】
筒状側壁部を有する外装缶と、周壁部を有する封口缶と、前記外装缶及び前記封口缶の間に収容される電極体と、前記筒状側壁部及び前記周壁部とともにカシメられる環状のガスケットとを備える扁平形電池の製造方法であって、
先端が折り返されていない周壁部を有する封口缶と、上端内周面に面取部が設けられ、かつ、下端部内周面に凹部が設けられた筒状部を有する環状のガスケットとを準備する工程と、
前記周壁部の先端の外縁端部を前記ガスケットの面取部の上方に位置付けて、前記環状のガスケットの内側に前記封口缶を挿入する工程と、を含む、扁平形電池の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、扁平形電池及び扁平形電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、扁平形電池は、負極、正極並びに正極及び負極の間に配置されたセパレータを有する電極体と、非水電解液とを、外装缶及び封口缶からなるケースの内部に収容した構造をしている。外装缶と封口缶とは、環状のガスケットを介してカシメられる。これにより、ケースの内部空間は密封される。
【0003】
特開2014-120449号公報(特許文献1)は、扁平形電池を開示している。扁平形電池は、外装缶と、筒状の周壁部を有する封口缶と、外装缶と封口缶との間に挟み込まれるガスケットとを備える。筒状の周壁部の先端は、折り返されている。ガスケットの上端内周面には、径方向内方に突状の突部が形成されている。折り返された周壁部の先端は、ガスケットの内側に挿入された状態で、突部の下方に形成された窪みに入り込むとともに、突部に引っ掛かる。これにより、封口缶の脱落を抑制している。
【0004】
特開2022-158284号公報(特許文献2)は、封止性に優れた扁平形電池を開示している。扁平形電池は、電池容器と、電池容器内に収容された発電要素とを備えている。電池容器は、底面部と周壁部とを有する外装缶と、封口体と、外装缶と前記封口体との間に配置された環状のガスケットとにより構成されている。封口体の先端は、折り曲げられている。また、ガスケットは、その上端内周面に径方向内方に突出する突部(図3を参照。)を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-120449号公報
特開2022-158284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の封口缶の周壁部及び特許文献2の封口体の先端は、折り返されている。そのため、先端が折り返されていない封口体に比べると、扁平形電池の内部空間が狭くなる。その結果、扁平形電池の高容量化を図り難くなる。したがって、扁平形電池の高容量化を図るためには、先端が折り曲げられていない封口体を用いることが好ましい。
【0007】
しかしながら、扁平形電池を組み立てる際、環状のガスケットの内側に封口缶を挿入しようとすると、折り返しのない封口缶の周壁部先端のシャープな外縁角部がガスケットの上端等に衝突し、ガスケットを破損させる等、封口缶をスムーズにガスケット内に挿入することができないという問題があった。特に、特許文献2のようにガスケットの内周面に突部が形成されている場合には、周壁部の先端が突部に衝突して封口缶のスムーズな挿入をより阻害すると考えられる。なお、周壁部の先端が折り返されている場合には、特許文献2の図3に示されているように、折り返し部分の外面が曲面形状となるため、封口缶をスムーズに挿入することができる。
【0008】
本開示は、封口缶の周壁部の先端が折り返されていない場合であっても、ガスケットの内側に封口缶をスムーズに挿入することができる扁平形電池及び扁平形電池の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本開示は次のように構成した。すなわち、本開示に係る扁平形電池は、底部と筒状側壁部とを有する外装缶と、上面部と周壁部とを有し、前記外装缶の開口を覆う封口缶と、外装缶の筒状側壁部と封口缶の周壁部との間に配置される筒状部と、外装缶の底部に対向する底面部とを有する環状のガスケットとを備える。封口缶の周壁部の先端は、折り返されておらず、ガスケットの底面部を介して外装缶の底部と対向している。ガスケットの筒状部は、上端内周面に設けられた面取部と、下端部内周面に設けられた凹部とを有する。周壁部の先端の外縁端部は、環状のガスケットの内側に封口缶を挿入するとき、面取部の上方に位置付けられる。
【発明の効果】
【0010】
本開示の扁平形電池によれば、封口缶の周壁部の先端が折り返されていない場合であっても、ガスケットの内側に封口缶をスムーズに挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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