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公開番号
2024176999
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023110555
出願日
2023-07-05
発明の名称
記録装置および制御方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
B41J
2/165 20060101AFI20241212BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】循環経路内のインク濃度の調整するためのインクの排出により生じる廃インクの発生を抑制することが可能な技術を提供する。
【解決手段】記録剤を吐出可能なノズルを備えた記録素子基板に記録剤を供給するとともに前記記録素子基板から吐出されなかった記録剤を回収することができる循環経路と、前記循環経路を循環する記録剤の濃度に関する情報を取得する取得手段と、前記濃度に関する情報に応じて、前記循環経路から記録剤を排出し、かつ、排出量に対応した量の記録剤を前記循環経路に供給するインクの排出制御を実行する排出制御手段と、を有し、前記排出制御手段は、前記排出制御を実行する際には、インクの排出量が第1排出量となる第1排出制御および該排出量が前記第1排出量よりも多い第2排出量となる第2排出制御の一方を選択的に実行するようにした。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
記録剤を吐出可能なノズルを備える記録素子基板と、
前記記録素子基板を含み、記録剤を循環させて、前記記録素子基板に記録剤を供給するとともに前記記録素子基板から吐出されなかった記録剤を回収することができる循環経路と、
前記循環経路を循環する記録剤の濃度に関する情報を取得する取得手段と、
前記濃度に関する情報に応じて、前記循環経路から記録剤を排出し、かつ、排出量に対応した量の記録剤を前記循環経路に供給するインクの排出制御を実行する排出制御手段と、を有し、
前記排出制御手段は、前記排出制御を実行する際には、インクの排出量が第1排出量となる第1排出制御および該排出量が前記第1排出量よりも多い第2排出量となる第2排出制御の一方を選択的に実行することを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記濃度に関する情報は、
前記記録剤の濃度の推定値である濃度推定値と、
前記濃度推定値に生じ得る誤差である推定誤差と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記推定誤差は、記録デューティに応じて異なることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記排出制御手段は、前記濃度推定値と前記推定誤差との和が、記録画像における濃度ムラの発生、前記ノズルからの記録剤の吐出特性の低下、および前記循環経路における記録剤の循環機能の信頼性の低下の少なくとも1つが生じるインク濃度の限界値以上であるときに、前記第1排出制御を行う第1制御を実行することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項5】
前記排出制御手段は、前記濃度推定値と前記推定誤差との和が、前記限界値以上となる第1条件と、前記濃度推定値と前記推定誤差との比率が、直近の前記第1制御で前記第1排出制御を行ったときの前記濃度推定値と前記推定誤差との比率以上となる第2条件と、の少なくとも一方を満たしたときに前記第2排出制御を行い、前記第1条件および前記第2条件のいずれも満たさなかったときに前記第1排出制御を行う第2制御を実行することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記排出制御手段は、
閾値が初期値であるときに前記第1制御を実行し、前記閾値が前記初期値と異なる値に設定されているときに前記第2制御を実行し、
前記第1制御において、前記第1排出制御を行うと、前記閾値を前記濃度推定値に設定し、
前記第2制御において、前記第2排出制御を行うと、前記閾値を初期値に設定することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】
前記排出制御手段は、
前記第1排出制御の連続する実行回数が所定回数未満のときには、前記第1排出制御を実行し、
前記第1排出制御の連続する実行回数が前記所定回数に達しているときには、前記第2排出制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項8】
記録媒体に記録するための記録データを生成する際の画像処理において、インク濃度に基づく画像濃度補正を実行可能な画像処理手段をさらに有し、
前記画像処理手段は、前記取得手段で取得した前記濃度推定値と、直近に前記画像濃度補正に関する処理を実行した際の前記濃度推定値と、の差分が閾値以上であると、前記処理として前記画像濃度補正を実行することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項9】
記録媒体に記録するための記録データを生成する際の画像処理において、インク濃度に基づく画像濃度補正を実行可能な画像処理手段をさらに有し、
前記画像処理手段は、前記取得手段で取得した前記濃度推定値と、直近に画像濃度補正に関する処理を実行した際の前記濃度推定値と、の差分が閾値以上であると、前記処理として前記画像濃度補正に用いる補正情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項10】
前記閾値は、記録画像に濃度ムラが生じる記録剤の濃度の変化量に対応することを特徴とする請求項8または9に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置および制御方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、記録ヘッドを含むインクの循環経路においてインクを循環させることで、ノズル内でのインクの増粘を抑制し、ノズルからのインクの吐出特性の低下を抑制するようにしたインクジェット記録装置が知られている。なお、こうした記録装置では、循環時にはノズルからのインクの蒸発によって、循環経路内のインクが増粘、つまり、インクの濃度が上昇してしまう。
【0003】
特許文献1、2には、循環時のインクの蒸発量および記録時のインクの消費量に基づいて、循環経路内のインクの濃度を取得し、当該濃度に基づいて循環経路から増粘したインクの一部を排出する技術が開示されている。なお、特許文献1、2の技術では、循環経路からのインクの排出に伴って、循環経路には新たなインクが供給され、これにより、循環経路内のインク濃度を一定に調整するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-121788号公報
特開2018-008513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2に開示の技術では、インクを排出するか否か判定するために取得するインクの濃度が推定値である。このため、インクを排出するか否かを判定する際に用いるインクの濃度と、循環経路内の実際のインクの濃度との間に誤差が生じる虞があり、これにより、適切にインクの排出を実行することができず、廃インクの発生が増大する虞があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、循環経路内のインク濃度の調整するためのインクの排出により生じる廃インクの増大を抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による記録装置の一実施形態は、記録剤を吐出可能なノズルを備える記録素子基板と、前記記録素子基板を含み、記録剤を循環させて、前記記録素子基板に記録剤を供給するとともに前記記録素子基板から吐出されなかった記録剤を回収することができる循環経路と、前記循環経路を循環する記録剤の濃度に関する情報を取得する取得手段と、前記濃度に関する情報に応じて、前記循環経路から記録剤を排出し、かつ、排出量に対応した量の記録剤を前記循環経路に供給するインクの排出制御を実行する排出制御手段と、を有し、前記排出制御手段は、前記排出制御を実行する際には、インクの排出量が第1排出量となる第1排出制御および該排出量が前記第1排出量よりも多い第2排出量となる第2排出制御の一方を選択的に実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、循環経路内のインク意濃度を調整するためのインクの排出により生じる廃インクの増大を抑制することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
記録装置が概略構成図
記録装置の制御系の構成を示すブロック図
画像処理の詳細な処理内容を示すフローチャート
記録ヘッドのノズル面の斜視図
記録素子基板の構成を説明する図
記録装置におけるインクの循環経路を示す模式図
記録時に実行される各処理のタイミングチャート
エンジンコントローラの機能的構成を示すブロック図
取得処理の詳細な処理内容を示すフローチャート
インクの蒸発量を取得するためのテーブル
調整処理の詳細な処理内容を示すフローチャート
ノズル循環流速と蒸発量との関係を示すグラフ
記録デューティ0%での推定誤差の推移を示すグラフ
蒸発率2%のインクが供給される際の推定誤差の推移を示すグラフ
濃度推定値、推定誤差のインクの排出制御による変化を示す図
決定処理の詳細な処理内容を示すフローチャート
画像処理部の機能的構成を示すブロック図
HS処理の詳細な処理内容を示すフローチャート
測定用画像の一例を示すフローチャート
測定曲線を示す図
スキャン画像における所定のパッチに対応する領域での測定値を示す図
CS処理の詳細な処理内容を示すフローチャート
スキャン画像のRGB値を軸とする三次元空間を示す図
記録デューティ2%での推定誤差の推移を示すグラフ
濃度推定値、推定誤差のインクの排出制御による変化を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面を参照しながら、記録装置および制御方法の一例を説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、実施形態に記載されている構成要素の位置、形状などはあくまで一例であり、この発明をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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