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公開番号
2024175377
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023093116
出願日
2023-06-06
発明の名称
インクジェット記録装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人近島国際特許事務所
主分類
B65H
5/06 20060101AFI20241211BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】シートを搬送ベルトに吸引搬送させた場合に抑制しきれなかったシートの浮き上がりを規制可能なインクジェット記録装置の提供。
【解決手段】シートSの浮き上がりS1が、第一規制部81(81a、81b)により規制される。これにより、浮き上がりS1が分割される。分割後の浮き上がりS2、S3は、第二規制部82により規制される。即ち、シートSに浮き上がりが生じた場合に、第一規制部81により浮き上がりS1が規制されることで、1箇所の浮き上がりS1が2箇所の浮き上がりS2、S3に分割される。そして、これら浮き上がりS2、S3が第二規制部82により規制されることで、浮き上がりS2、S3は、搬送ベルト3の搬送面3aからの高さが浮き上がり検知部により検知されない高さに抑制される。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
インクを吐出してシートに画像を形成する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに対向して配置され、回転することでシートを搬送する無端状の搬送ベルトと、
空気を吸引して前記搬送ベルトにシートを吸着させる吸引部と、
シートの搬送方向に関し前記記録ヘッドよりも上流に配置され、前記搬送ベルトにより搬送されるシートの浮き上がりを検知する浮き上がり検知部であって、前記搬送ベルトの搬送面と直交する第一方向に関し前記搬送面から所定距離離れた位置に検知位置がある浮き上がり検知部と、
前記搬送方向に関し前記浮き上がり検知部よりも上流に配置され、前記搬送ベルトにより搬送されるシートの浮き上がりを規制する規制部材と、を備え、
前記規制部材は、
前記搬送方向に交差する第二方向に延設された軸部と、
前記軸部に前記第二方向に所定間隔を空けて配設され、前記第一方向に関し前記搬送面に前記所定距離よりも近い距離で対面する複数の第一規制部と、
前記軸部に前記第二方向に隣り合う前記第一規制部の間に配設され、前記第一方向に関し前記搬送面に前記第一規制部よりも遠い距離で且つ前記所定距離よりも近い距離で対面する複数の第二規制部と、を有する、
ことを特徴とするインクジェット記録装置。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記第一規制部は、前記軸部が挿通可能な前記軸部の直径より大きい貫通孔を有し、自重により前記搬送面に向けシートを押圧してシートの浮き上がりを規制する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記第二規制部は、前記軸部が挿通可能な前記軸部の直径より大きい貫通孔を有し、自重により前記搬送面に向けシートを押圧してシートの浮き上がりを規制する、
ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記軸部は、金属によって円柱状に形成され、
前記第一規制部及び前記第二規制部は、前記軸部よりも硬度が小さい樹脂によって円筒状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記浮き上がり検知部は、前記第二方向に関し前記搬送ベルトの一端側に配置され、前記搬送ベルトにより搬送されるシートが通過する空間に向けて光を照射する照射部と、前記第二方向に関し前記搬送ベルトの他端側に前記空間を挟んで前記照射部に対向するように配置され、前記照射部から照射された光を受光する受光部とを有し、
前記照射部から照射される光の光路は、前記搬送面から前記所定距離離れた位置に設定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルト上に吸引され搬送されるシートに対しインクにより画像を形成するインクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年では、高生産性かつ高品位な成果物を実現可能な産業用のインクジェット記録装置が望まれている。インクジェット記録装置は、記録ヘッドから吐出されるインクによりシートに画像を形成するので、記録ヘッドとシートとの間隔(プリントギャップと呼ぶ)がシートに形成される画像の品位に大きく影響する。画像品位を確保するため、プリントギャップは例えば1mm程度に設定されるのが好ましい。ただし、プリントギャップが狭いと、搬送中のシートの一部が搬送ベルトから浮いた場合に記録ヘッドに接触しやすくなる。シートが記録ヘッドに接触すると、画像不良が生じたり、あるいは記録ヘッドが破損したりする。
【0003】
そこで、従来では、搬送ベルトにシートを吸引させ搬送させることで、シート端部のめくれやカールといったような搬送ベルトからのシートの浮き上がりを抑制するようにしている(特許文献1)。また、記録ヘッドよりもシートの搬送方向上流に浮き上がり検知部を設け、搬送ベルトからのシートの浮き上がりの有無を検知できるようにしている。浮き上がり検知部によりシートの浮き上がりが検知された場合には、実行中の画像形成ジョブが中断され、インクの吐出停止、シートの搬送停止、記録ヘッドの退避などの処理が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-43840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、従来の装置では、シートのめくれやカールといった比較的に大きいシートの浮き上がりを抑制するために、シートを搬送ベルトに吸引させて搬送している。しかしながら、シートを搬送ベルトに吸引させるだけでは、シートのめくれやカールに比べて浮き上がりが小さい局所的なシートの浮き上がりを抑制しきれないことがあり、浮き上がり検知部により検知されることが多かった。そのため、従来では、シートの浮き上がりに起因する画像形成ジョブの中断が頻繁に生じて、インクジェット記録装置の生産性が低下する虞があった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、シートを搬送ベルトに吸引搬送させた場合に抑制しきれなかったシートの浮き上がりを規制可能なインクジェット記録装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出してシートに画像を形成する記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対向して配置され、回転することでシートを搬送する無端状の搬送ベルトと、空気を吸引して前記搬送ベルトにシートを吸着させる吸引部と、シートの搬送方向に関し前記記録ヘッドよりも上流に配置され、前記搬送ベルトにより搬送されるシートの浮き上がりを検知する浮き上がり検知部であって、前記搬送ベルトの搬送面と直交する第一方向に関し前記搬送面から所定距離離れた位置に検知位置がある浮き上がり検知部と、前記搬送方向に関し前記浮き上がり検知部よりも上流に配置され、前記搬送ベルトにより搬送されるシートの浮き上がりを規制する規制部材と、を備え、前記規制部材は、前記搬送方向に交差する第二方向に延設された軸部と、前記軸部に前記第二方向に所定間隔を空けて配設され、前記第一方向に関し前記搬送面に前記所定距離よりも近い距離で対面する複数の第一規制部と、前記軸部に前記第二方向に隣り合う前記第一規制部の間に配設され、前記第一方向に関し前記搬送面に前記第一規制部よりも遠い距離で且つ前記所定距離よりも近い距離で対面する複数の第二規制部と、を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シートを搬送ベルトに吸引搬送させた場合に抑制しきれなかったシートの浮き上がりを規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
インクジェット記録装置を示す概略図。
プリントモジュールを示す概略図。
プリントモジュールの制御系を示す制御ブロック図。
シートに浮き上がりが生じていない場合を示す模式図。
シートに浮き上がりが生じている場合を示す模式図。
本実施形態の浮き上がり規制部材を示す模式図。
浮き上がり検知部と浮き上がり規制部材を示す断面図。
(a)浮き上がり規制前のシートの浮き上がり状態を示す模式図、(b)浮き上がり規制後のシートの浮き上がり状態を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<インクジェット記録装置>
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。まず、本実施形態のインクジェット記録装置について、図1を用いて説明する。本実施形態のインクジェット記録装置100は、インクと反応液を用いてシートに画像を形成する所謂枚葉式のインクジェット記録装置である。シートは、例えば普通紙や厚紙等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート、並びに布など、インクを受容可能な記録材であればよい。
(【0011】以降は省略されています)
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