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公開番号
2024176719
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095481
出願日
2023-06-09
発明の名称
水溶性金属加工油剤
出願人
出光興産株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C10M
173/00 20060101AFI20241212BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】例えば、長期間にわたり性能が維持され得る水溶性金属加工油剤となり得る金属加工液が求められている。
【解決手段】50℃で48時間加熱した際の下記式(i)から算出される揮発率が20%以下であるアミン化合物(A)を2種以上、及び、脂肪酸類(B)を含有し、成分(A)には該当しないアミン化合物(X)の含有量が、成分(A)の全量100質量部に対して、5.0質量部未満である、水溶性金属加工油剤。
・式(i):揮発率(%)=([加熱前のアミン化合物の質量]-[48時間加熱後のアミン化合物の質量])/[加熱前のアミン化合物の質量]×100
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
50℃で48時間加熱した際の下記式(i)から算出される揮発率が20%以下であるアミン化合物(A)を2種以上、及び、脂肪酸類(B)を含有し、
成分(A)には該当しないアミン化合物(X)の含有量が、成分(A)の全量100質量部に対して、5.0質量部未満である、水溶性金属加工油剤。
・式(i):揮発率(%)=([加熱前のアミン化合物の質量]-[48時間加熱後のアミン化合物の質量])/[加熱前のアミン化合物の質量]×100
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
成分(A)の含有量が、前記水溶性金属加工油剤の全量基準で、5.0質量%超である、請求項1に記載の水溶性金属加工油剤。
【請求項3】
成分(A)が、前記揮発率が10%以下であるアミン化合物(A1)を少なくとも2種含む、請求項1又は2に記載の水溶性金属加工油剤。
【請求項4】
重量平均分子量が12,000以下のポリアルキレングリコール(Y1)及びポリオキシアルキレン基を有する非水溶性化合物(Y2)の合計含有量が、前記水溶性金属加工油剤の全量基準で、70質量%未満である、請求項1~3のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
【請求項5】
重量平均分子量が12,000以下のポリアルキレングリコール(Y1)の含有量が、前記水溶性金属加工油剤の全量基準で、15.0質量%未満である、請求項1~4のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
【請求項6】
ポリオキシアルキレン基を有する非水溶性化合物(Y2)の含有量が、前記水溶性金属加工油剤の全量基準で、15.0質量%未満である、請求項1~5のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
【請求項7】
成分(B)の含有量が、前記水溶性金属加工油剤の全量基準で、5.0質量%以上である、請求項1~6のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
【請求項8】
成分(A)に由来する塩基価と、成分(B)に由来する酸価との比[(A)/(B)]が、0.50~10.0である、請求項1~7のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
【請求項9】
さらに非イオン性界面活性剤(C)を含有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
【請求項10】
さらに基油(D)を含有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水溶性金属加工油剤、当該水溶性金属加工油剤に希釈水を配合してなる金属加工液、及び、金属加工液を適用して金属からなる被加工材を加工する金属加工方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
切削加工や研削加工等の金属加工分野では、被加工材の加工性を向上させると共に、加工工具の磨耗抑制を目的として、金属加工液が使用される。
金属加工液には、鉱油、合成油、動植物油等の油分を主成分した油性金属加工液と、油分に界面活性を有する化合物を配合して水溶性を付与した水溶性金属加工液がある。近年では、火災の危険性が低い等の安全性の理由から、水溶性金属加工液が用いられるようになってきている。
【0003】
例えば、特許文献1には、水溶性ポリアルキレングリコール、メトキシポリエチレングリコール、及びそれらの2種以上の組み合わせからなる群から選択される60~90重量%の基油と、5~20重量%のグリコールエーテルと、0.01~5重量%の油溶性ポリアルキレングリコールと、0.2~6重量%の添加剤とを含む、濃縮金属加工流体に関する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2010/113594号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のような水溶性金属加工液は、金属加工時において繰り返し使用されるが、長期間の使用に伴う性能の低下が問題となっている。そのため、長期間にわたり性能が維持され得る金属加工油を調整し得る水溶性金属加工油剤が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、特定の揮発率が所定値以下のアミン化合物を2種以上と、脂肪酸類とを含有し、特定の揮発率が所定値を超えるアミン化合物の含有量を制限した水溶性金属加工油剤を提供する。
具体的には、本発明は、例えば、下記態様[1]~[13]を提供する。
[1]
50℃で48時間加熱した際の下記式(i)から算出される揮発率が20%以下であるアミン化合物(A)を2種以上、及び、脂肪酸類(B)を含有し、
成分(A)には該当しないアミン化合物(X)の含有量が、成分(A)の全量100質量部に対して、5.0質量部未満である、水溶性金属加工油剤。
・式(i):揮発率(%)=([加熱前のアミン化合物の質量]-[48時間加熱後のアミン化合物の質量])/[加熱前のアミン化合物の質量]×100
[2]
成分(A)の含有量が、前記水溶性金属加工油剤の全量基準で、5.0質量%超である、上記[1]に記載の水溶性金属加工油剤。
[3]
成分(A)が、前記揮発率が10%以下であるアミン化合物(A1)を少なくとも2種含む、上記[1]又は[2]に記載の水溶性金属加工油剤。
[4]
重量平均分子量が12,000以下のポリアルキレングリコール(Y1)及びポリオキシアルキレン基を有する非水溶性化合物(Y2)の合計含有量が、前記水溶性金属加工油剤の全量基準で、70質量%未満である、上記[1]~[3]のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
[5]
重量平均分子量が12,000以下のポリアルキレングリコール(Y1)の含有量が、前記水溶性金属加工油剤の全量基準で、15.0質量%未満である、上記[1]~[4]のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
[6]
ポリオキシアルキレン基を有する非水溶性化合物(Y2)の含有量が、前記水溶性金属加工油剤の全量基準で、15.0質量%未満である、上記[1]~[5]のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
[7]
成分(B)の含有量が、前記水溶性金属加工油剤の全量基準で、5.0質量%以上である、上記[1]~[6]のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
[8]
成分(A)に由来する塩基価と、成分(B)に由来する酸価との比[(A)/(B)]が、0.50~10.0である、上記[1]~[7]のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
[9]
さらに非イオン性界面活性剤(C)を含有する、上記[1]~[8]のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
[10]
さらに基油(D)を含有する、上記[1]~[9]のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
[11]
さらに水(E)を含有する、上記[1]~[10]のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤。
[12]
上記[1]~[11]のいずれか一項に記載の水溶性金属加工油剤に、希釈水を配合してなる、金属加工液。
[13]
上記[12]に記載の金属加工液を適用して、金属からなる被加工材を加工する、金属加工方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の好適な一態様の水溶性金属加工油剤は、希釈水で希釈することで、熱安定性及び耐腐敗性に優れ、長期間にわたり性能がより維持できる金属加工油を調製可能である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書に記載された数値範囲については、上限値及び下限値を任意に組み合わせることができる。例えば、数値範囲として「好ましくは30~100、より好ましくは40~80」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。また、例えば、数値範囲として「好ましくは30以上、より好ましくは40以上であり、また、好ましくは100以下、より好ましくは80以下である」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。
加えて、本明細書に記載された数値範囲として、例えば「60~100」との記載は、「60以上(60又は60超)、100以下(100又は100未満)」という範囲であることを意味する。
【0009】
本明細書において、「金属加工油剤」は、希釈水で希釈して金属加工液とする前の金属加工液の原液であって、金属加工に用いる前の輸送時や保管時には好適な形態である。また、「金属加工液」は、原液である金属加工油剤に希釈水を加えて希釈したものであって、金属加工に使用する際に好適な形態である。
「金属加工油剤」と「金属加工液」とは、例えば、以下のように、水の含有量によって区別することもできる。
・「金属加工油剤」:水の含有量が、水以外の成分の全量100質量部に対して0質量部以上400質量部以下である。
・「金属加工液」:水の含有量が、水以外の成分の全量100質量部に対して、400質量部超である。
【0010】
〔水溶性金属加工油剤の構成〕
本発明の水溶性金属加工油剤は、式(i)から算出される揮発率が20%以下であるアミン化合物(A)(以下、「成分(A)」ともいう)を2種以上、及び、脂肪酸類(B)(以下、「成分(B)」ともいう)を含有し、成分(A)には該当しないアミン化合物(X)(以下、「成分(X)」ともいう)の含有量が、成分(A)の全量100質量部に対して、5.0質量部未満に調製した油剤である。
本明細書において、「水溶性」とは、25℃の水100gへの溶解量が20g以上であって、25℃の水100gに対象物質を20g添加後の25℃の溶液の全光線透過率が90%以上である成分を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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