TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025003700
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2024189825,2020103758
出願日
2024-10-29,2020-06-16
発明の名称
金属加工油剤組成物及び金属加工方法
出願人
株式会社ネオス
代理人
個人
,
個人
主分類
C10M
173/00 20060101AFI20241226BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】金属の溶出を抑制し、防食性に優れた金属加工油剤組成物、及びこの金属加工油剤組成物を用いた金属加工方法を提供する。
【解決手段】金属加工油剤組成物は、アニリン点が60℃以上84℃以下である鉱物油と、水とを含有してなる水中油型エマルションを含み、前記エマルションの平均油滴径は90nm以上350nm以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アニリン点が60℃以上84℃以下である鉱物油と、水とを含有してなる水中油型エマルションを含み、前記エマルションの平均油滴径は90nm以上350nm以下である、金属加工油剤組成物。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
ノニオン界面活性剤を含む、請求項1に記載の金属加工油剤組成物。
【請求項3】
前記鉱物油は、硫黄元素の含有量が0.2重量%以下であるパラフィン系鉱物油又は硫黄元素の含有量が0.07重量%以下であるナフテン系鉱物油を含む、請求項1又は請求項2に記載の金属加工油剤組成物。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の金属加工油剤組成物を使用して、金属材を加工する金属加工方法。
【請求項5】
前記金属材が、銅系金属材又亜鉛系金属材である請求項4に記載の金属加工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属加工油剤組成物及び金属加工方法に関する。より詳細には、金属、特に銅系又は亜鉛系金属の溶出を抑制し、防食性に優れた金属加工油剤組成物、及びこの金属加工油剤組成物を用いた金属加工方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
切削加工や研削加工などの金属加工分野において、水溶性の金属加工油剤組成物が使用されている。水溶性の金属加工油剤組成物は、一般に、基油、界面活性剤、酸化防止剤、水などを目的に応じて配合してなり、例えばクーラント液のように、さらに水に希釈して使用されることも多い。このため、被加工材が腐食しやすいという問題がある。
【0003】
そこで、被加工材の腐食を抑制するために、従来、金属加工油剤組成物には防食剤が配合されている。防食剤は、被加工材の金属がイオンとして金属加工油剤組成物に含まれる水に溶出することを防止する効果がある。特許文献1には、防食成分として、油溶性有機金属塩、ベンゾトリアゾール、有機アミンを含有する防錆剤組成物が開示されている。特許文献1によれば、防錆剤組成物は、油溶性有機金属塩とベンゾトリアゾールとを併用することで、ベンゾトリアゾールと金属との錯体形成による強固な結合を維持しつつ、油溶性有機金属塩の多重防錆層を形成することが可能となり、水希釈液中における防錆剤の含有量が極く少量であっても、優れた防食性能が発揮される。そして、特許文献1の防錆剤組成物は、アルミニウム純度の高いアルミニウム合金のみならず、銅を多く含むアルミダイカストのようなアルミニウム合金に対しても極めて安定した防食性能を発揮しうることが記載されている。
【0004】
また、水溶性の金属加工油剤組成物は、廃棄する際、クーラント液中の有機物、金属分等を除去し、各河川の条令に基づいた排水基準値以下の清浄な水として放流するための処理が必要とされ、排水処理上の大きな負担となっている。このような観点から、特許文献2には、アニリン点が85~110℃の鉱物油または合成油、アミン、有機酸、非イオン界面活性剤を含有する水溶性切削油剤が開示されている。特許文献2によれば、水溶性切削油剤は、排水処理性が良好で、且つ設備攻撃性を減少させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6286642号公報
特許第5916589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の通り、ベンゾトリアゾールは防食剤として用いられているが、防食効果を示すのは特定の金属材に限られており、特に真鍮に対しては防食効果を十分に示さないという問題がある。また、85℃以上のアニリン点を有する鉱物油または合成油を含有する金属加工油剤組成物は、乳化性や安定性が悪くなるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記した従来技術の現状に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、金属の溶出を抑制し、防食性に優れた金属加工油剤組成物、及びこの金属加工油剤組成物を用いた金属加工方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、金属加工油剤組成物は、アニリン点が特定の範囲内である鉱物油を含むことにより、金属加工油剤組成物又は金属加工油剤組成物の希釈液中への銅の溶出を抑制し得ることを見出した。本発明は、このような知見に基づき完成された発明である。
【0009】
すなわち、本発明の一態様に係る金属加工油剤組成物は、アニリン点が60℃以上84℃以下である鉱物油と、水とを含有してなる水中油型エマルションを含み、前記エマルションの平均油滴径は90nm以上350nm以下である。ここで、アニリン点とは、等容量のアニリンと、炭化水素又は炭化水素の混合物とが均一な溶液として存在する最低温度であり、JIS K2256に準じて測定された値を意味する。
【0010】
上述の金属加工油剤組成物において、前記鉱物油は、硫黄元素の含有量が0.2重量%以下であるパラフィン系鉱物油を含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社ネオス
樹脂成型用離型剤及びそれを用いた成形体の製造方法
1か月前
株式会社ネオス
金属加工油剤組成物及び金属加工方法
10日前
エスケイ工業有限会社
炭化装置
1か月前
ジカニ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C10-アルキレン置換された13員マクロライド及びそれらの使用
12日前
三菱ケミカル株式会社
潤滑油添加剤及び潤滑油
1か月前
三洋化成工業株式会社
粘度指数向上剤及び潤滑油組成物
10日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
2日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
2日前
JFEプラントエンジ株式会社
分析方法および機器診断方法
24日前
三菱ケミカル株式会社
潤滑油添加剤、粘度指数向上剤、潤滑油
1か月前
出光興産株式会社
水溶性金属加工油剤
1か月前
株式会社豊田中央研究所
潤滑剤、潤滑組成物および摺動機械
1か月前
株式会社WADECO
コークス炉の装炭レベル測定装置及び操業方法
1か月前
本田技研工業株式会社
炭化水素製造装置及び炭化水素製造方法
1か月前
本田技研工業株式会社
合成燃料製造装置及び合成燃料製造方法
1か月前
株式会社TMEIC
メタン発酵液の処理方法及び処理システム
10日前
シチズン時計株式会社
工業油組成物および工業油組成物の製造方法
2日前
株式会社SOKEN
二酸化炭素変換システム
1か月前
三菱重工業株式会社
ガス化炉設備、ガス化複合発電設備及びガス化炉設備の運転方法
1か月前
株式会社ネオス
金属加工油剤組成物及び金属加工方法
10日前
武田育苗株式会社
木質バイオマス炭製造装置、及び、木質バイオマス炭製造装置を用いて製造した木質バイオマス炭
1か月前
三菱重工業株式会社
機械油の使用方法、機械油再生システム、および、機械油再生ユニットの追設方法
2日前
ENEOS株式会社
コーキング抑制方法、軽質炭化水素の製造方法、及び、コーキング抑制剤
2日前
JFEスチール株式会社
石炭間の相溶性評価方法、コークスの品質の予測方法、コークスの製造方法及び石炭の溶解度パラメータの取得方法
1か月前
アフトン・ケミカル・コーポレーション
電気モーターシステム用の潤滑流体
3日前
サステイナブルエネルギー開発株式会社
半炭化装置、亜臨界水処理ユニットおよび半炭化物の製造方法
24日前
アフトン・ケミカル・コーポレーション
電気モータシステム用の低粘度潤滑流体
3日前
ローム株式会社
逐次比較型A/Dコンバータ
26日前
シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ
油圧作動油
2日前
株式会社鷺宮製作所
監視装置
1か月前
株式会社デンソー
駆動回路
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
2日前
日立Astemo株式会社
差動装置
1か月前
メクテック株式会社
成形部品付きフレキシブルプリント配線板及びその製造方法
1か月前
メクテック株式会社
配線ユニット
2日前
TOPPANホールディングス株式会社
化粧シート及び化粧シートの製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る