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公開番号2024172660
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090516
出願日2023-05-31
発明の名称コークス炉の装炭レベル測定装置及び操業方法
出願人株式会社WADECO
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C10B 37/02 20060101AFI20241205BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】コークス炉からの高温や粉塵等の影響を防ぐとともに、ノイズレベルを低くして装炭レベルをより正確に測定する。
【解決手段】装炭車1の受炭ホッパー10から給炭装置12により石炭投入シュート11に送られ、コークス炉100の装炭口102を通じてコークス炉100の内部に供給され、堆積している石炭Cの表面に検出波Mを送信し、石炭Cの表面で反射された検出波Mの反射波M′を受信して装炭レベルを測定するために、装炭車1の内部に設置される装置であって、検出波Mの送受信手段20と、石炭投入シュート11の天井面11aの開口11bとをガイドパイプ40で連結し、送受信手段20からの検出波Mをガイドパイプ40及び石炭投入シュート11の内部を伝搬させるとともに、装炭車1を、石炭投入シュート11が装炭口102の直上となる位置にて停止させ、停止位置にて複数回装炭レベルを測定し、その平均値を求める測定モードを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
装炭車の受炭ホッパーから給炭装置により石炭投入シュートに送られ、コークス炉の装炭口を通じて前記コークス炉の内部に供給され、堆積している石炭の表面に検出波を送信し、前記石炭の表面で反射された前記検出波の反射波を受信して装炭レベルを測定するために、前記装炭車の内部に設置される装置であって、
前記検出波の送受信手段と、前記石炭投入シュートの天井面の開口とをガイドパイプで連結し、前記送受信手段からの前記検出波を前記ガイドパイプ及び前記石炭投入シュートの内部を伝搬させるとともに、
前記装炭車を、前記石炭投入シュートが前記装炭口の直上となる位置にて停止させ、停止位置にて複数回装炭レベルを測定し、その平均値を求める測定モードを備えることを特徴とするコークス炉の装炭レベル測定装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
複数回装炭レベルを測定し、得られた受信ビート波形と前記受信ビート波形をFFT処理することにより得られる距離スペクトル波形のいずれか一方または両方を加算平均することを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の装炭レベル測定装置。
【請求項3】
前記ガイドパイプは、一端が前記石炭投入シュートに連結し、90°屈曲部を介して他端に前記送受信手段に連結するアンテナを収容するとともに、前記90°屈曲部に反射板を備え、前記反射板により管内を開閉することを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の装炭レベル測定装置。
【請求項4】
前記ガイドパイプの前記石炭投入シュートとの連結箇所に、防塵・防熱フィルタを備えることを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の装炭レベル測定装置。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項に記載のコークス炉の装炭レベル測定装置を用いて装炭レベルを測定するとともに、装炭レベルの測定結果を基に装炭を行うことを特徴とするコークス炉の操業方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コークス炉における装炭レベルを測定するための測定装置に関する。また、本発明は、前記測定装置を用いて装炭作業を行う操業方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
コークス炉では、上面に複数の装炭口が設けられており、石炭を積んだ装炭車を移動させながら石炭を装炭口から順次投入している。その際、コークス炉内に投入された石炭の装炭レベルを測定し、できるだけ多く装炭して生産性を上げることが求められている。
【0003】
本出願人も先に、装炭レベルを正確に、更にはコークス炉からの粉塵や熱の影響を防ぐために、特許文献1、2に示す装炭レベル測定装置を提案している。これらの装炭レベル測定装置では、コークス炉の装炭口に石炭を投入するための石炭投入シュートにガイドパイプの一端を連結し、ガイドパイプの多端にマイクロ波やミリ波の送受信手段を配置して検出波をガイドパイプの内部を伝搬させる構成となっている。そのため、ガイドパイプにより検出波の送受信手段をコークス炉の装炭口から離間させることができ、装炭口を通じてコークス炉からの粉塵や熱の影響を低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6495675号公報
特許第6669907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2に記載の装炭レベル測定装置では、検出波を石炭投入シュートやガイドパイプの内部を伝搬させる構成となっているため、装炭口を通じてコークス炉からの粉塵がガイドパイプの内壁やアンテナのアンテナ面に付着してノイズレベルが高くなるおそれがある。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、コークス炉からの高温や粉塵等の影響を防ぐとともに、ノイズレベルを低くして装炭レベルをより正確に測定できる装炭レベル測定装置を提供することを目的とする。また、装炭レベルの測定値を基に装炭を行い、効率よくコークス炉を操業する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、下記(1)~(4)のコークス炉の装炭レベル測定装置を提供する。
【0008】
(1) 装炭車の受炭ホッパーから給炭装置により石炭投入シュートに送られ、コークス炉の装炭口を通じて前記コークス炉の内部に供給され、堆積している石炭の表面に検出波を送信し、前記石炭の表面で反射された前記検出波の反射波を受信して装炭レベルを測定するために、前記装炭車の内部に設置される装置であって、
前記検出波の送受信手段と、前記石炭投入シュートの天井面の開口とをガイドパイプで連結し、前記送受信手段からの前記検出波を前記ガイドパイプ及び前記石炭投入シュートの内部を伝搬させるとともに、
前記装炭車を、前記石炭投入シュートが前記装炭口の直上となる位置にて停止させ、停止位置にて複数回装炭レベルを測定し、その平均値を求める測定モードを備えることを特徴とするコークス炉の装炭レベル測定装置。
(2) 複数回装炭レベルを測定し、得られた受信ビート波形と前記受信ビート波形をFFT処理することにより得られる距離スペクトル波形のいずれか一方または両方を加算平均することを特徴とする(1)に記載のコークス炉の装炭レベル測定装置。
(3) 前記ガイドパイプは、一端が前記石炭投入シュートに連結し、90°屈曲部を介して他端に前記送受信手段に連結するアンテナを収容するとともに、前記90°屈曲部に反射板を備え、前記反射板により管内を開閉することを特徴とする(1)または(2)に記載のコークス炉の装炭レベル測定装置。
(4) 前記ガイドパイプの前記石炭投入シュートとの連結箇所に、防塵・防熱フィルタを備えることを特徴とする(1)~(3)の何れか1つに記載のコークス炉の装炭レベル測定装置。
【0009】
また、上記課題を解決するために本発明は、下記(5)のコークス炉の操業方法を提供する。
【0010】
(5) (1)~(4)の何れか1つに記載のコークス炉の装炭レベル測定装置を用いて装炭レベルを測定するとともに、装炭レベルの測定結果を基に装炭を行うことを特徴とするコークス炉の操業方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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