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公開番号2025096561
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2025066319,2021558355
出願日2025-04-14,2020-11-13
発明の名称冷凍機油、冷凍機用作動流体組成物、潤滑方法及び冷凍機油の製造方法
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C10M 169/04 20060101AFI20250619BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】すべり速度が低くなるに従い急激に摩擦係数が大きくなる潤滑領域(弾性流体潤滑領域又は混合潤滑領域)において、優れた摩擦特性を有する冷凍機油を提供すること。
【解決手段】潤滑油基油と、ポリマー添加剤と、を含み、10%残油の残留炭素分が0.05質量%以上である、冷凍機油。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
潤滑油基油と、ポリマー添加剤と、を含み、
10%残油の残留炭素分が0.05質量%以上である、冷凍機油。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記潤滑油基油が、鉱油を含む、請求項1に記載の冷凍機油。
【請求項3】
前記ポリマー添加剤が、不飽和カルボン酸エステルの(共)重合体である、請求項1又は2に記載の冷凍機油。
【請求項4】
前記ポリマー添加剤の残留炭素分が0.2質量%以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の冷凍機油。
【請求項5】
冷媒と、請求項1~4のいずれか一項に記載の冷凍機油と、を含有する冷凍機用作動流体組成物。
【請求項6】
圧縮機、凝縮器、膨張機構及び蒸発器を有する冷媒循環システムにおいて、請求項1~4のいずれか一項に記載の冷凍機油を用いることを特徴とする、潤滑方法。
【請求項7】
冷凍機油の製造方法であって、前記冷凍機油の10%残油の残留炭素分が0.05質量%以上となるように、潤滑油基油にポリマー添加剤を混合する、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍機油、冷凍機用作動流体組成物、潤滑方法及び冷凍機油の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
冷蔵庫等の冷凍機は、圧縮機、凝縮器、膨張機構(膨張弁、キャピラリ)、蒸発器等を有する冷媒循環システムを備えており、冷媒がこの冷媒循環システム内を循環することで熱交換が行われている。
【0003】
冷凍機用圧縮機は、ロータリー式圧縮機、ピストン・クランク式圧縮機等がある。例えば、ピストン・クランク式圧縮機では、モータの回転運動をコンロッドで往復運動に変換し、当該コンロッドと連結したピストンを往復運動させることで、冷媒を圧縮する。冷凍機油は、圧縮機内に冷媒とともに封入され、例えばコンロッドやピストン等の摺動部材を潤滑する。このような冷凍機油として例えば下記特許文献1では、所定基油と、リン系極圧剤と、エステル系添加剤と、を含有する冷凍機油が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2005/012469号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の冷凍機油を低粘度化すると、例えば流体潤滑領域における低摩擦化には有効であるものの、弾性流体潤滑領域及び混合潤滑領域、或いは境界潤滑領域といったすべり速度の低い領域では、低摩擦化の効果を十分に得ることができず、この点において未だ改善の余地がある。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、すべり速度が低くなるに従い急激に摩擦係数が大きくなる潤滑領域(弾性流体潤滑領域又は混合潤滑領域)において、優れた摩擦特性を有する冷凍機油、当該冷凍機油を含有する冷凍機用作動流体組成物、当該冷凍機油を用いた潤滑方法及び当該冷凍機油の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明者らは、まず、ポリマー添加剤を含む冷凍機油において、10%残油の残留炭素分が摩擦特性の指標となることを見出した。そして、本発明者らは、かかる知見に基づき更に検討した結果、冷凍機油の10%残油の残留炭素分を調整することによって冷凍機油の摩擦特性を改善できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、潤滑油基油と、ポリマー添加剤と、を含み、10%残油の残留炭素分が0.05質量%以上である、冷凍機油を提供する。
【0008】
なお、本発明において、10%残油の残留炭素分とは、JIS K2270-2:2009に準拠したミクロ法により測定された値を意味する。
【0009】
潤滑油基油は、鉱油を含んでいてもよい。
【0010】
ポリマー添加剤は、不飽和カルボン酸エステル由来の(共)重合体であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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