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公開番号
2025091120
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206173
出願日
2023-12-06
発明の名称
乾留熱分解油化システム、及び乾留熱分解油化方法
出願人
株式会社エムエスケイ
代理人
弁理士法人太田特許事務所
主分類
C10B
53/00 20060101AFI20250611BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】乾留後の乾留釜に残留する残渣を容易に回収することができ、且つ、当該残渣の再利用を可能にする、乾留熱分解油化システム及び乾留熱分解油化方法を提供すること。
【解決手段】乾留熱分解油化システムは、鉛直下方に位置する底部、前記底部から鉛直上方に隆起する隆起部、及び前記底部に配され、少なくとも前記隆起部を被覆する被覆材を有し、乾留熱分解される被処理物を収容する乾留釜1と、前記乾留釜を加熱し、前記被処理物を残渣とガスとに分解する熱分解部2と、前記ガスを冷却し、前記ガスに含まれる油分を凝縮させる冷却部3と、前記残渣から異物を取り除く異物除去部8と、を具備することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鉛直下方に位置する底部、前記底部から鉛直上方に隆起する隆起部、及び前記底部に配され、少なくとも前記隆起部を被覆する被覆材を有し、乾留熱分解される被処理物を収容する乾留釜と、
前記乾留釜を加熱し、前記被処理物を残渣とガスとに分解する熱分解部と、
前記ガスを冷却し、前記ガスに含まれる油分を凝縮させる冷却部と、
前記残渣から異物を取り除く異物除去部と
を具備する、乾留熱分解油化システム。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記異物除去部は、前記残渣から磁性体を取り除く磁選装置である、
請求項1に記載の乾留熱分解油化システム。
【請求項3】
前記磁選装置は、磁選機と、電磁分離機とを含み、
前記磁選機は、前記残渣から鉄線を取り除き、
前記電磁分離機は、前記鉄線が取り除かれた残渣から磁性体を取り除く、
請求項2に記載の乾留熱分解油化システム。
【請求項4】
前記被覆材は、金属製の金網である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の乾留熱分解油化システム。
【請求項5】
鉛直下方に位置する底部、前記底部から鉛直上方に隆起する隆起部、及び前記底部に配され、少なくとも前記隆起部を被覆する被覆材を有する乾留釜に収容された被処理物を加熱し、前記被処理物を残渣とガスとに分解する熱分解工程と、
前記ガスを冷却し、前記ガスに含まれる油分を凝縮させる冷却工程と、
前記残渣から異物を取り除く異物除去工程と
を含む、乾留熱分解油化方法。
【請求項6】
前記異物除去工程では、前記残渣から磁性体が取り除かれる、
請求項5に記載の乾留熱分解油化方法。
【請求項7】
前記異物除去工程では、
前記残渣から鉄線が取り除かれ、
前記鉄線が取り除かれた残渣から磁性体が取り除かれる、
請求項6に記載の乾留熱分解油化システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾留熱分解油化システム、及び乾留熱分解油化方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
廃タイヤ又はプラスチック等の廃棄物を加熱してガスと残渣とに分解し、得られたガスを冷却、凝縮することにより得られた油分を回収する乾留熱分解油化システムが従来から知られている(特許文献1)。
【0003】
上記したような乾留熱分解油化システムにおいては、例えば、廃タイヤを収容する乾留釜を熱分解炉により加熱することによって、当該廃タイヤを炭化物と乾留ガスとに分解する。炭化物は例えば活性炭として再利用され、乾留ガスは冷却、凝縮されることにより油として回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-277767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたような乾留熱分解油化システムは、乾留後の乾留釜に残留する残渣が乾留釜に固着することによって、残渣を乾留釜から回収することが困難となる場合がある。また、当該残渣には廃タイヤ由来の磁性体等の異物が含まれる。このため、当該残渣を再利用できない場合がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、乾留後の乾留釜に残留する残渣を容易に回収することができ、且つ、当該残渣の再利用を可能にする、乾留熱分解油化システム、及び乾留熱分解油化方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様によれば、鉛直下方に位置する底部、前記底部から鉛直上方に隆起する隆起部、及び前記底部に配され、少なくとも前記隆起部を被覆する被覆材を有し、乾留熱分解される被処理物を収容する乾留釜と、前記乾留釜を加熱し、前記被処理物を残渣とガスとに分解する熱分解部と、前記ガスを冷却し、前記ガスに含まれる油分を凝縮させる冷却部と、前記残渣から異物を取り除く異物除去部と、を具備する乾留熱分解油化システムが提供される。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、鉛直下方に位置する底部、前記底部から鉛直上方に隆起する隆起部、及び前記底部に配され、少なくとも前記隆起部を被覆する被覆材を有する乾留釜に収容された被処理物を加熱し、前記被処理物を残渣とガスとに分解する熱分解工程と、前記ガスを冷却し、前記ガスに含まれる油分を凝縮させる冷却工程と、前記残渣から異物を取り除く異物除去工程と、を含む乾留熱分解油化方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明によれば、乾留後の乾留釜に残留する残渣を容易に回収することができ、且つ、当該残渣の再利用を可能にする、乾留熱分解油化システム、及び乾留熱分解油化方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
乾留熱分解油化システムの構成例を説明するための説明図である。
乾留釜及び熱分解部の断面図である。
乾留熱分解油化方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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