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公開番号2025089181
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023204240
出願日2023-12-01
発明の名称バイオマス燃料の製造システム、及び、液体燃料の回収装置
出願人UBE三菱セメント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C10L 1/00 20060101AFI20250605BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】回収率を向上させる。
【解決手段】木質バイオマスを加熱して、分解ガスと固体燃料とに分解する加熱装置と、前記加熱装置で生成された分解ガスを冷却して、分解ガスから液体燃料を回収する回収装置と、を備え、前記回収装置は、分解ガスが流れる空間を形成する1以上の回収槽と、前記1以上の回収槽のうち、前記加熱装置からの分解ガスが最初に導入される第1回収槽の内部において、分解ガスに対して冷却用の液体を接触させるガス冷却部と、前記1以上の回収槽のいずれかの槽の内部において、前記冷却用の液体により冷却された後の分解ガスを含む冷却後流体が流通する流路上で当該冷却後流体が当たるように設置された遮蔽部材と、を有する、バイオマス燃料の製造システム。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
木質バイオマスを加熱して、分解ガスと固体燃料とに分解する加熱装置と、
前記加熱装置で生成された分解ガスを冷却して、分解ガスから液体燃料を回収する回収装置と、を備え、
前記回収装置は、
分解ガスが流れる空間を形成する1以上の回収槽と、
前記1以上の回収槽のうち、前記加熱装置からの分解ガスが最初に導入される第1回収槽の内部において、分解ガスに対して冷却用の液体を接触させるガス冷却部と、
前記1以上の回収槽のいずれかの槽の内部において、前記冷却用の液体により冷却された後の分解ガスを含む冷却後流体が流通する流路上で当該冷却後流体が当たるように設置された遮蔽部材と、を有する、バイオマス燃料の製造システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記1以上の回収槽は、前記第1回収槽と、前記第1回収槽と隣り合う第2回収槽と、を含み、
前記遮蔽部材は、前記第2回収槽の内部において、前記第1回収槽から前記第2回収槽に導入された冷却後流体が流通する流路上で当該冷却後流体が当たるように設置されている、請求項1に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【請求項3】
前記第2回収槽は、前記第1回収槽からの冷却後流体を導入するための第2導入口を含み、
前記遮蔽部材は、前記第2導入口に対向する対向面を含み、
前記第2導入口に直交する方向から見て、前記対向面は、前記第2導入口の全域を覆っている、請求項2に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【請求項4】
前記第2回収槽は、内部空間を形成する容器本体と、前記第2回収槽の外に冷却後流体を排出するための第2排出口と、を更に含み、
前記遮蔽部材は、前記対向面のうちの前記第2排出口寄りの一端と、前記容器本体とを接続するガイド面を更に含む、請求項3に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【請求項5】
前記回収装置は、
前記第1回収槽の内部に生成された液体燃料を抜き出す第1抜出配管と、
前記第2回収槽の内部に生成された液体燃料を抜き出す第2抜出配管と、
前記第2抜出配管内の流路の開度を変化させることが可能な開閉部材と、を更に有する、請求項2~4のいずれか一項に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【請求項6】
前記回収装置は、前記1以上の回収槽から抜き出された液体燃料を冷却することと、冷却後の液体燃料を前記ガス冷却部に導入することと、を実行する循環装置を更に有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【請求項7】
前記第1回収槽は、
前記第1回収槽の上端部から分解ガスを内部に導入するための第1導入口と、
前記第1導入口から下方に延びるように形成され、且つ、前記第1回収槽の内部まで分解ガスを導く内筒管と、を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【請求項8】
前記加熱装置は、外部からの熱を利用して木質バイオマスを加熱する外熱式のキルンを有し、
前記製造システムは、前記回収装置から排出された後の冷却後流体を燃焼して、前記キルンを加熱するための燃焼ガスを生成する燃焼炉を更に備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【請求項9】
前記加熱装置に供給される前の木質バイオマスを乾燥させる乾燥装置を更に備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【請求項10】
前記加熱装置は、外部からの熱を利用して木質バイオマスを加熱する外熱式のキルンを有し、
前記製造システムは、前記回収装置から排出された後の冷却後流体を燃焼して、前記キルンを加熱するための燃焼ガスを生成する燃焼炉を更に備え、
前記乾燥装置は、前記加熱装置に供給される前の木質バイオマスを乾燥させる際に、前記燃焼炉で生成された燃焼ガスに由来するガスを利用する、請求項9に記載のバイオマス燃料の製造システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、バイオマス燃料の製造システム、及び、液体燃料の回収装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
地球温暖化防止又は循環型社会形成の観点から、カーボンニュートラルの考えのもと、バイオマスの活用を拡大する動きが活発化してきている。例えば、木質バイオマスの燃料化方法として、木質バイオマスを急速加熱して急激に熱分解し、熱分解により得られたガスを冷却することで、液体燃料としてオイル分を回収する方法が知られている(例えば、特許文献1~4参照)。木質バイオマスの熱分解後の炭化物は、固体燃料として使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2000-510889号公報
特開2012-236924号公報
特開2010-116536号公報
特開2014-190882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、回収率を向上させるのに有用なバイオマス燃料の製造システム、及び、液体燃料の回収装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]木質バイオマスを加熱して、分解ガスと固体燃料とに分解する加熱装置と、前記加熱装置で生成された分解ガスを冷却して、分解ガスから液体燃料を回収する回収装置と、を備え、前記回収装置は、分解ガスが流れる空間を形成する1以上の回収槽と、前記1以上の回収槽のうち、前記加熱装置からの分解ガスが最初に導入される第1回収槽の内部において、分解ガスに対して冷却用の液体を接触させるガス冷却部と、前記1以上の回収槽のいずれかの槽の内部において、前記冷却用の液体により冷却された後の分解ガスを含む冷却後流体が流通する流路上で当該冷却後流体が当たるように設置された遮蔽部材と、を有する、バイオマス燃料の製造システム。
【0006】
[2]前記1以上の回収槽は、前記第1回収槽と、前記第1回収槽と隣り合う第2回収槽と、を含み、前記遮蔽部材は、前記第2回収槽の内部において、前記第1回収槽から前記第2回収槽に導入された冷却後流体が流通する流路上で当該冷却後流体が当たるように設置されている、上記[1]に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【0007】
[3]前記第2回収槽は、前記第1回収槽からの冷却後流体を導入するための第2導入口を含み、前記遮蔽部材は、前記第2導入口に対向する対向面を含み、前記第2導入口に直交する方向から見て、前記対向面は、前記第2導入口の全域を覆っている、上記[2]に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【0008】
[4]前記第2回収槽は、内部空間を形成する容器本体と、前記第2回収槽の外に冷却後流体を排出するための第2排出口と、を更に含み、前記遮蔽部材は、前記対向面のうちの前記第2排出口寄りの一端と、前記容器本体とを接続するガイド面を更に含む、上記[3]に記載のバイオマス燃料の製造システム。
【0009】
[5]前記回収装置は、前記第1回収槽の内部に生成された液体燃料を抜き出す第1抜出配管と、前記第2回収槽の内部に生成された液体燃料を抜き出す第2抜出配管と、前記第2抜出配管内の流路の開度を変化させることが可能な開閉部材と、を更に有する、上記[2]~[4]のいずれか1つに記載のバイオマス燃料の製造システム。
【0010】
[6]前記回収装置は、前記1以上の回収槽から抜き出された液体燃料を冷却することと、冷却後の液体燃料を前記ガス冷却部に導入することと、を実行する循環装置を更に有する、上記[1]~[5]のいずれか1つに記載のバイオマス燃料の製造システム。
(【0011】以降は省略されています)

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