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公開番号2024172892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090931
出願日2023-06-01
発明の名称木質バイオマス炭製造装置、及び、木質バイオマス炭製造装置を用いて製造した木質バイオマス炭
出願人武田育苗株式会社
代理人個人
主分類C10B 53/02 20060101AFI20241205BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】発がん性物質であるベンゾピレンの発生を抑制しつつ木質バイオマスから炭化物を製造可能な木質バイオマス炭製造装置を提供する。
【解決手段】本発明の木質バイオマス炭製造装置1は、空気の流入を防ぎつつ原料である木質バイオマスを搬送する密閉性スクリューフィーダ10と、実質的に無酸素下で木質バイオマスの炭化を行う炭化炉20と、炭化炉で生成された木質バイオマス炭をリグニン熱分解温度未満に冷却する密閉性冷却コンベア40と、を備える。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
空気の流入を防ぎつつ原料である木質バイオマスを搬送する密閉性スクリューフィーダと、
実質的に無酸素下で前記木質バイオマスの炭化を行う炭化炉と、
前記炭化炉で生成された木質バイオマス炭をリグニン熱分解温度未満に冷却する密閉性冷却コンベアと、
を備える木質バイオマス炭製造装置。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記密閉冷却コンベアで冷却された前記木質バイオマス炭を微粉砕する微粉砕機をさらに備える、
請求項1に記載の木質バイオマス炭製造装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の木質バイオマス炭製造装置を用いて製造した木質バイオマス炭であって、
自重の15~50倍の油脂分を吸着する木質バイオマス炭。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の木質バイオマス炭製造装置を用いて製造した木質バイオマス炭であって、
ベンゾピレンを実質的に含有しない木質バイオマス炭。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木質バイオマス炭製造装置及び、木質バイオマス炭製造装置を用いて製造した木質バイオマス炭に関し、特に、発がん性物質であるベンゾピレンを実質的に含まない炭化物を製造する技術に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
桐の木や竹、杉などの木材からなる木質バイオマスを炭化した炭化物はバイオ炭とも呼ばれ、様々なところで活用されている。バイオマスを炭化したバイオ炭は、揮発性物質を多く含んでおり燃焼効率が高く、固形燃料としての利用価値が高い。また、土壌肥沃度の強化や植物成長の改善にも使用できるため農業分野での利用も行われている。さらに、比表面積の大きな多孔性物質であり、細孔に様々な物質を吸着することができるため、脱臭剤や水の浄化にも使用される。また、近年においては、体内に摂取された油脂を吸着除去して腸内環境を整えるためのサプリメントとしても利用されている。
【0003】
このような、炭化物の製造装置として、特許文献1や特許文献2に記載されるような技術が開発されている(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6813249号公報
特許第6675566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び特許文献2に開示された技術によると、効率よく安定的に炭化物を製造することができ、製造された炭化物も大きな比表面積を有するものである。
【0006】
しかしながら、木質バイオマスを炭化して炭化物を製造する際に、その条件によっては、発がん性物質であるベンゾピレンが発生することがある。ベンゾピレンは主に木の成分であるリグニンが不完全燃焼することで生成されることが知られている。発がん性物質であるベンゾピレンを含む炭化物を使用すること、特に、サプリメント等で体内に摂取することは、健康上の問題を生じる恐れがあるため、ベンゾピレンを含まない炭化物を使用できることが望ましい。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、発がん性物質であるベンゾピレンの発生を抑制しつつ木質バイオマスから炭化物を製造可能な木質バイオマス炭製造装置、及び、それを用いて製造した木質バイオマス炭を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明の発明者らは、鋭意研究の結果、木質バイオマスを無酸素下で炭化させ、かつ、リグニン熱分解温度域を避けて空気中に取り出すことで、ベンゾピレンの発生を抑制しつつ木質バイオマス炭を製造することができることを見出し、本願発明に至った。
【0009】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る木質バイオマス炭製造装置は、空気の流入を防ぎつつ原料である木質バイオマスを搬送する密閉性スクリューフィーダと、実質的に無酸素下で木質バイオマスの炭化を行う炭化炉と、炭化炉で生成された木質バイオマス炭をリグニン熱分解温度未満に冷却する密閉性冷却コンベアと、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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