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公開番号
2025003360
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2024093783
出願日
2024-06-10
発明の名称
粘度指数向上剤及び潤滑油組成物
出願人
三洋化成工業株式会社
代理人
主分類
C10M
145/14 20060101AFI20241226BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】本発明の目的は、剪断安定性及び転がり摩擦係数が良好な粘度指数向上剤及び潤滑油組成物を提供することである。
【解決手段】
一般式(1)で示されるポリオレフィン系単量体(a)及び1分子中に2つ以上のエチレン性不飽和基を有する多官能単量体(c)を必須構成単量体とする共重合体(A)を含む粘度指数向上であって、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(a)の重量に対する前記単量体(c)の重量比率(c/a)が0.00001~0.00300である粘度指数向上剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で示されるポリオレフィン系単量体(a)及び1分子中に2つ以上のエチレン性不飽和基を有する多官能単量体(c)を必須構成単量体とする共重合体(A)を含む粘度指数向上剤であって、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(a)の重量に対する前記単量体(c)の重量比率(c/a)が0.00001~0.00300である粘度指数向上剤。
JPEG
2025003360000009.jpg
48
141
[一般式(1)においてR
1
は水素原子又はメチル基;-X
1
-は-O-、-O(AO)
m
-又は-NH-で表される基であって、Aは炭素数2~4のアルキレン基であり、mは1~10の整数であり、mが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよい;R
2
は1,2-ブチレン基を構成単位として含む炭化水素重合体から水素原子を1つ除いた残基;pは0又は1の数である。]
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記共重合体(A)が、下記一般式(2)で示される単量体(b)、炭素数1~4のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体(d)及び炭素数9~36のアルキル基を有する(メタ)アクリロイル単量体(e)を構成単量体として含む共重合体である請求項1に記載の粘度指数向上剤。
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2025003360000010.jpg
44
144
[一般式(2)においてR
3
は水素原子又はメチル基;-X
2
-は-O-又は-NH-で表される基;R
4
は炭素数2~4のアルキレン基;R
5
は炭素数1~18のアルキル基又は炭素数6~20のアリール基;qは1~20の整数であり、qが2以上の場合のR
4
は同一でも異なっていてもよい。]
【請求項3】
前記共重合体(A)が、構成単量体として(A)を構成する単量体の合計重量に基づいて前記単量体(a)を1~20重量%、前記単量体(b)を1~35重量%、前記単量体(c)を0.00001~0.060重量%、前記単量体(d)を45~85重量%、前記単量体(e)を1~53重量%含有する共重合体である請求項2に記載の粘度指数向上剤。
【請求項4】
前記共重合体(A)の溶解性パラメータが8.0~10.0(cal/cm
3
)
1/2
である請求項1に記載の粘度指数向上剤。
【請求項5】
前記共重合体(A)の重量平均分子量が5,000~2,000,000である請求項1に記載の粘度指数向上剤。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の粘度指数向上剤と、基油とを含有する潤滑油組成物。
【請求項7】
前記基油の100℃における動粘度が1~15mm
2
/sであり、かつ、前記基油の粘度指数が100以上である請求項6に記載の潤滑油組成物。
【請求項8】
さらに清浄剤、分散剤、酸化防止剤、油性向上剤、流動点降下剤、摩擦摩耗調整剤、極圧剤、消泡剤、抗乳化剤、金属不活性剤及び腐食防止剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を含有してなる請求項6に記載の潤滑油組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘度指数向上剤及び潤滑油組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、CO
2
排出量低減及び石油資源保護等の実現のために、自動車の省燃費化がより一層要求されている。省燃費化の一つとして、エンジン油の低粘度化による粘性抵抗の低減が挙げられる。しかし、低粘度化すると液漏れや焼付きといった機械保護の観点に関する懸念が生じる。米国SAEのエンジン油用粘度規格(SAE J300)における0W-20グレード及び0W-16グレードは、高温高剪断下での粘度(HTHS粘度)として、150℃HTHS粘度(ASTM D4683又はD5481)がそれぞれ2.6mPa・s、2.3mPa・s以上と規定されている。省燃費化については、上記粘度規格を満たした上で、80℃又は100℃の実効温度域でのHTHS粘度がより低いエンジン油が求められる。さらに、エンジンの摩擦及び摩耗を抑えるために摩擦特性が良好なエンジン油が求められる。
そこで粘度特性を改善する方法として、潤滑油に粘度指数向上剤を添加する方法が広く行われている。そのような粘度指数向上剤としては、メタクリル酸エステル共重合体(特許文献1~4)、オレフィン共重合体(特許文献5)及びマクロモノマー共重合体(特許文献6)等が知られている。
しかしながら、上記のマクロモノマー共重合体を含む粘度指数向上剤は、エンジン油組成物に添加した場合の剪断安定性が充分ではないという問題がある。さらに、高温で油膜が薄くなりやすく、転がり摩擦試験において摩擦係数が高いという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第2732187号公報
特許第2941392号公報
特開平7-62372号公報
特開2004-307551号公報
特開2005-200454号公報
特表2008-546894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、剪断安定性及び転がり摩擦係数(MTM摩擦係数)が良好な粘度指数向上剤及び潤滑油組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、鋭意検討した結果、本発明に至った。
すなわち本発明は、下記一般式(1)で示されるポリオレフィン系単量体(a)及び1分子中に2つ以上のエチレン性不飽和基を有する多官能単量体(c)を必須構成単量体とする共重合体(A)を含む粘度指数向上剤であって、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(a)の重量に対する前記単量体(c)の重量比率(c/a)が0.00001~0.00300である粘度指数向上剤;前記粘度指数向上剤と、基油とを含有する潤滑油組成物である。
【0006】
JPEG
2025003360000001.jpg
48
141
[一般式(1)においてR
1
は水素原子又はメチル基;-X
1
-は-O-、-O(AO)
m
-又は-NH-で表される基であって、Aは炭素数2~4のアルキレン基であり、mは1~10の整数であり、mが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよい;R
2
は1,2-ブチレン基を構成単位として含む炭化水素重合体から水素原子を1つ除いた残基;pは0又は1の数である。]
【発明の効果】
【0007】
本発明の粘度指数向上剤は、剪断安定性及び転がり摩擦係数(MTM摩擦係数)に優れるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の粘度指数向上剤は、下記一般式(1)で示されるポリオレフィン系単量体(a)及び1分子中に2つ以上のエチレン性不飽和基を有する多官能単量体(c)を必須構成単量体とする共重合体(A)を含む粘度指数向上剤であって、前記共重合体(A)を構成する単量体中の前記単量体(a)の重量に対する前記単量体(c)の重量比率(c/a)が0.00001~0.00300である。
構成単量体として単量体(a)を含む共重合体は剪断安定性が充分ではない傾向があるが、本発明においては、多官能単量体(c)を上記重量比率(c/a)で用いることにより、粘度指数向上剤としての機能(粘度指数向上効果、HTHS粘度等)に影響を与えることなく、剪断安定性に優れるものを得ることができ、さらに転がり摩擦係数を減少させることができることを見いだしたものである。
【0009】
JPEG
2025003360000002.jpg
48
141
[一般式(1)においてR
1
は水素原子又はメチル基;-X
1
-は-O-、-O(AO)
m
-又は-NH-で表される基であって、Aは炭素数2~4のアルキレン基であり、mは1~10の整数であり、mが2以上の場合のAは同一でも異なっていてもよい;R
2
は1,2-ブチレン基を構成単位として含む炭化水素重合体から水素原子を1つ除いた残基;pは0又は1の数である。]
【0010】
本発明において、共重合体(A)は上記一般式(1)で示されるポリオレフィン系単量体(a)、上記一般式(2)で示される単量体(b)、多官能単量体(c)を必須構成単量体とする。
(【0011】以降は省略されています)
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