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公開番号
2025006364
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023107112
出願日
2023-06-29
発明の名称
工業油組成物および工業油組成物の製造方法
出願人
シチズン時計株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
C10M
169/04 20060101AFI20250109BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】製造しやすく、潤滑性に優れる工業油組成物を提供すること。
【解決手段】工業油組成物は、基油として植物油(A)またはその誘導体と、酸化防止剤として下記式(B)で表される中性亜リン酸エステル誘導体および下記式(C)で表される2,6-ジ-t-ブチルフェノール誘導体とを含む。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基油として植物油(A)またはその誘導体と、
酸化防止剤として下記式(B)で表される中性亜リン酸エステル誘導体および下記式(C)で表される2,6-ジ-t-ブチルフェノール誘導体とを含む、
工業油組成物。
TIFF
2025006364000022.tif
36
170
(上記式(B)中、R
b21
~R
b24
は、それぞれ独立に、炭素原子数10~16の脂肪族炭化水素基を表し、R
b25
~R
b28
は、それぞれ独立に、炭素原子数1~6の直鎖もしくは分枝状のアルキル基を表し、R
b291
およびR
b292
は、それぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1~5の直鎖もしくは分枝状のアルキル基を表し、R
b291
およびR
b292
の炭素原子数の合計は、1~5である。)
TIFF
2025006364000023.tif
29
170
(式(C)中、R
c1
は、炭素原子数1~12の直鎖もしくは分枝状のアルキル基である。)
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
さらに、下記式(D)で表されるヒンダードアミン化合物を含む、
請求項1に記載の工業油組成物。
TIFF
2025006364000024.tif
30
170
(上記式(D)中、R
d21
およびR
d22
は、それぞれ独立に、炭素原子数1~10の脂肪族炭化水素基を表し、R
d23
は、炭素原子数1~10の2価の脂肪族炭化水素基を表す。)
【請求項3】
前記誘導体が、前記植物油(A)をエステル交換したエステル交換油(A1)、前記植物油(A)を加水分解して得られるジエステル油またはモノエステル油(A2)、前記植物油(A)を加水分解して得られる脂肪酸(A3)、前記脂肪酸(A3)に含まれる不飽和脂肪酸を水素化して得られる飽和脂肪酸(A4)、前記脂肪酸(A3)を還元して得られる炭化水素(A5)、前記炭化水素(A5)に含まれる不飽和炭化水素を水素化して得られる飽和炭化水素(A6)、あるいは、前記脂肪酸(A3)に含まれる不飽和脂肪酸および/または前記炭化水素(A5)に含まれる不飽和炭化水素を重合して得られる重合体(A7)である、
請求項1または2に記載の工業油組成物。
【請求項4】
前記誘導体が、前記エステル交換油(A1)または前記重合体(A7)であり、
前記エステル交換油(A1)は、下記式(A)で表され、分子量が88以上1500以下であり、40℃の動粘度(JIS K 2283)が1cSt以上150cSt以下であり、
前記重合体(A7)は、炭素原子数6以上22以下の前記不飽和脂肪酸および/または前記不飽和炭化水素の重合体であり、分子量が88以上1500以下であり、40℃の動粘度(JIS K 2283)が1cSt以上150cSt以下である、
請求項3に記載の工業油組成物。
TIFF
2025006364000025.tif
42
170
(上記式(A)中、Rはそれぞれ炭素原子数5以上21以下の飽和または不飽和の炭化水素基を表す。)
【請求項5】
植物油(A)から誘導体を得る誘導体調製工程と
基油として前記誘導体調製工程により得られた誘導体と、酸化防止剤として下記式(B)で表される中性亜リン酸エステル誘導体および下記式(C)で表される2,6-ジ-t-ブチルフェノール誘導体とを混合する酸化防止剤混合工程とを含み、
前記誘導体調製工程が、前記植物油(A)をエステル交換して、前記誘導体としてエステル交換油(A1)を得る工程、前記植物油(A)を加水分解して、前記誘導体としてジエステル油またはモノエステル油(A2)を得る工程、前記植物油(A)を加水分解して、前記誘導体として脂肪酸(A3)を得る工程、前記脂肪酸(A3)に含まれる不飽和脂肪酸を水素化して、前記誘導体として飽和脂肪酸(A4)を得る工程、前記脂肪酸(A3)を還元して、前記誘導体として炭化水素(A5)を得る工程、前記炭化水素(A5)に含まれる不飽和炭化水素を水素化して、前記誘導体として飽和炭化水素(A6)を得る工程、あるいは、前記脂肪酸(A3)に含まれる不飽和脂肪酸および/または前記炭化水素(A5)に含まれる不飽和炭化水素を重合して、前記誘導体として重合体(A7)を得る工程である、
工業油組成物の製造方法。
TIFF
2025006364000026.tif
36
170
(上記式(B)中、R
b21
~R
b24
は、それぞれ独立に、炭素原子数10~16の脂肪族炭化水素基を表し、R
b25
~R
b28
は、それぞれ独立に、炭素原子数1~6の直鎖もしくは分枝状のアルキル基を表し、R
b291
およびR
b292
は、それぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1~5の直鎖もしくは分枝状のアルキル基を表し、R
b291
およびR
b292
の炭素原子数の合計は、1~5である。)
TIFF
2025006364000027.tif
29
170
(上記式(C)中、R
c1
は、炭素原子数1~12の直鎖もしくは分枝状のアルキル基である。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、工業油組成物および工業油組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、炭素数24以上のジエステル(A1)および炭素数24以上のトリエステル(A2)から選ばれる少なくとも1種のエステル化合物(A)と、鉱油およびエステル系合成油以外の合成油から選ばれる少なくとも1種の基油(B)とを含む、潤滑油基油が記載されている。さらに、特許文献1には、潤滑油基油と、さらに、流動点降下剤、粘度指数向上剤、酸化防止剤、極圧剤、金属系清浄剤、無灰系分散剤、金属不活性化剤、腐食防止剤、防錆剤、および消泡剤から選ばれる1種以上の潤滑油用添加剤とを含有する、潤滑油組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-049434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の潤滑油組成物は、製造時の負荷が高く、潤滑性に劣る問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、製造しやすく、潤滑性に優れる工業油組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の工業油組成物は、基油として植物油(A)またはその誘導体と、酸化防止剤として下記式(B)で表される中性亜リン酸エステル誘導体および下記式(C)で表される2,6-ジ-t-ブチルフェノール誘導体とを含む。
【0007】
TIFF
2025006364000001.tif
36
170
【0008】
上記式(B)中、R
b21
~R
b24
は、それぞれ独立に、炭素原子数10~16の脂肪族炭化水素基を表し、R
b25
~R
b28
は、それぞれ独立に、炭素原子数1~6の直鎖もしくは分枝状のアルキル基を表し、R
b291
およびR
b292
は、それぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1~5の直鎖もしくは分枝状のアルキル基を表し、R
b291
およびR
b292
の炭素原子数の合計は、1~5である。
【0009】
TIFF
2025006364000002.tif
29
170
【0010】
上記式(C)中、R
c1
は、炭素原子数1~12の直鎖もしくは分枝状のアルキル基である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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