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公開番号
2024180123
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023099587
出願日
2023-06-16
発明の名称
分析方法および機器診断方法
出願人
JFEプラントエンジ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C10M
175/00 20060101AFI20241219BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】 高い精度で磁性体粉の分析を実施できる分析方法の提供。
【解決手段】 容器Aと、容器B1と、容器B2とを準備する工程S1と、磁性体粉を含む潤滑剤と第1溶媒との混合物を、サンプル液Aとして容器Aに収容する工程S2と、容器Aに磁石を配置した状態でサンプル液Aを撹拌し、攪拌後のサンプル液Aを排出してサンプル液B2として容器B2に収容する工程S3と、容器Aに対して磁石を配置しない状態で、容器Aの残留物を第2溶媒と混合し、サンプル液B1として容器B1に収容する工程S4と、容器B1に磁石を配置した状態で静置し、サンプル液B1を排出し、容器B1の残留物である磁性体粉を分析する工程S5と、容器B2を、容器B2に磁石を配置した状態で静置し、サンプル液B2を排出して、別の容器B2に別のサンプル液B2として収容する工程S6と、容器B2の残留物である磁性体粉を分析する工程S7とを備える、分析方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
サンプル液Aを収容するための容器Aと、サンプル液B1を収容するための容器B1と、サンプル液B2を収容するための容器B2とを準備する工程S1と、
磁性体粉を含む潤滑剤と第1溶媒との混合物を、前記サンプル液Aとして前記容器Aに収容する工程S2と、
前記容器Aの外側側面と対面する位置に磁石を配置した状態で、前記容器Aに収容された前記サンプル液Aを撹拌し、攪拌後の前記サンプル液Aを前記容器Aから排出して前記サンプル液B2として容器B2に収容する工程S3と、
前記容器Aに対して磁石を配置しない状態で、前記サンプル液Aを排出した後の前記容器Aの残留物を第2溶媒と混合し、得られた混合物を前記容器Aから排出して前記サンプル液B1として前記容器B1に収容する工程S4と、
前記容器B1を、前記容器B1の外側底面と対面する位置に磁石を配置した状態で静置し、その後、前記容器B1に収容された前記サンプル液B1を前記容器B1から排出し、前記サンプル液B1を排出した後の前記容器B1の残留物である前記磁性体粉を分析する工程S5と、
前記容器B2を、前記容器B2の外側底面と対面する位置に磁石を配置した状態で静置し、その後、前記容器B2に収容された前記サンプル液B2を排出して、別の前記容器B2に別の前記サンプル液B2として収容する工程S6と、
前記サンプル液B2を排出した後の前記容器B2の残留物である前記磁性体粉を分析する工程S7と、を備える、分析方法。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記工程S6および前記工程S7を繰り返して実施する、請求項1に記載の分析方法。
【請求項3】
前記分析において、前記磁性体粉を観察し、少なくとも前記磁性体粉の形状、粒径、および、表面状態によって前記磁性体粉を分類する、請求項1または2に記載の分析方法。
【請求項4】
分類された前記磁性体粉について、さらに、観察された前記磁性体粉中における、分類された前記磁性体粉の含有量をそれぞれ分析する、請求項3に記載の分析方法。
【請求項5】
請求項4に記載の分析方法によって得られる分析結果に基づいて、機器において前記潤滑剤が使用される部分の摩耗状態の診断を行う、機器診断方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析方法に関する。より具体的には、潤滑剤等に含まれる磁性体粉の分析方法に関する。
また、本発明は、機器診断方法にも関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
潤滑油およびグリス等の潤滑剤は、機器の摺動部に広く用いられている。
上記潤滑剤は、例えば、油圧制御装置、ポンプ、エンジン、ピストン、軸受、ギヤ、および、弁等に用いられる。
【0003】
上記機器の摺動部においては、上記機器を構成する部材同士の接触があるため、接触部分において摩耗が発生し、上記部材に由来する摩耗粉が発生する。発生した摩耗粉は潤滑剤中に存在するため、摩耗粉の分析により、摺動部の摩耗状態を推定することができる。
【0004】
上記部材としては、磁性体である鉄を含む部材が用いられることも多い。鉄を含む部材から発生する摩耗粉(磁性体粉)の分析方法としては、従来、磁性体粉を含むサンプル液を調製し、重力および磁力によって磁性体粉を分離しながら捕集し分析を行う、フェログラフィー法が知られている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-117427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
機器の運転コストの低減の点から、より高い精度で潤滑剤中の摩耗粉(磁性体粉)を分析する方法が求められている。
本発明者らは、従来のフェログラフィー法について検討したところ、十分な精度で分析できない場合があることを知見した。
【0007】
そこで、本発明は、高い精度で磁性体粉の分析を実施できる分析方法の提供を課題とする。
また、本発明は、機器診断方法の提供も課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。すなわち、以下の構成により上記課題が解決されることを見出した。
【0009】
〔1〕 サンプル液Aを収容するための容器Aと、サンプル液B1を収容するための容器B1と、サンプル液B2を収容するための容器B2とを準備する工程S1と、
磁性体粉を含む潤滑剤と第1溶媒との混合物を、上記サンプル液Aとして上記容器Aに収容する工程S2と、
上記容器Aの外側側面と対面する位置に磁石を配置した状態で、上記容器Aに収容された上記サンプル液Aを撹拌し、攪拌後の上記サンプル液Aを上記容器Aから排出して上記サンプル液B2として容器B2に収容する工程S3と、
上記容器Aに対して磁石を配置しない状態で、上記サンプル液Aを排出した後の上記容器Aの残留物を第2溶媒と混合し、得られた混合物を上記容器Aから排出して上記サンプル液B1として上記容器B1に収容する工程S4と、
上記容器B1を、上記容器B1の外側底面と対面する位置に磁石を配置した状態で静置し、その後、上記容器B1に収容された上記サンプル液B1を上記容器B1から排出し、上記サンプル液B1を排出した後の上記容器B1の残留物である上記磁性体粉を分析する工程S5と、
上記容器B2を、上記容器B2の外側底面と対面する位置に磁石を配置した状態で静置し、その後、上記容器B2に収容された上記サンプル液B2を排出して、別の上記容器B2に別の上記サンプル液B2として収容する工程S6と、
上記サンプル液B2を排出した後の上記容器B2の残留物である上記磁性体粉を分析する工程S7と、を備える、分析方法。
〔2〕 上記工程S6および上記工程S7を繰り返して実施する、〔2〕に記載の分析方法。
〔3〕 上記分析において、上記磁性体粉を観察し、少なくとも上記磁性体粉の形状、粒径、および、表面状態によって上記磁性体粉を分類する、〔1〕または〔2〕に記載の分析方法。
〔4〕 分類された上記磁性体粉について、さらに、観察された上記磁性体粉中における、分類された上記磁性体粉の含有量をそれぞれ分析する、〔3〕に記載の分析方法。
〔5〕 〔4〕に記載の分析方法によって得られる分析結果に基づいて、機器において上記潤滑剤が使用される部分の摩耗状態の診断を行う、機器診断方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高い精度で磁性体粉の分析を実施できる分析方法を提供できる。
また、本発明によれば機器診断方法も提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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