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公開番号2025001643
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2024081668
出願日2024-05-20
発明の名称洗浄製品
出願人ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー,THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C11D 17/04 20060101AFI20241225BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】特により中性のpHで、スプレー洗剤の安定性及び機能性を損なうことなく結晶性脂肪を効果的に除去する、スプレーディスペンサー及び洗浄組成物を含む洗浄製品を提供する。
【解決手段】アルキルポリグルコシド非イオン性界面活性剤を使用し、アニオン性界面活性剤をほとんど又は全く使用せずに、少なくとも2つのグリコールエーテル溶媒と組み合わせてスプレー洗浄組成物を処方することによって達成される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
スプレーディスペンサー及び洗浄組成物を含む洗浄製品であって、前記組成物は前記スプレーディスペンサーに収容されており、前記洗浄組成物が、
a.前記組成物の2重量%~20重量%の界面活性剤系であって、
i.アルキルポリグルコシド界面活性剤、
ii.両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される補助界面活性剤、及び
iii.前記洗浄組成物の3.0重量%未満のアニオン性界面活性剤
を含む、界面活性剤系と、
b.グリコールエーテル溶媒であって、
i.式(I):R

O(R

O)



(式中、R

は、直鎖若しくは分岐鎖C4、C5、若しくはC6アルキル又は置換若しくは無置換フェニルであり、R

は、エチル又はプロピルであり、R

は、水素又はメチルである)のグリコールエーテル溶媒、及び
ii.式(II):R

O(R

O)



(式中、R

は、メチル又はエチルであり、R

は、エチル又はプロピルであり、R

は、水素又はメチルである)のグリコールエーテル溶媒
を含む、グリコールエーテル溶媒と、を含み、
前記組成物が、全組成物の1.0重量%~15重量%の前記グリコールエーテル溶媒を含み、前記組成物が、2.5未満:1の重量比で式(I)の前記グリコールエーテル溶媒と式(II)の前記グリコールエーテル溶媒とを含む、洗浄製品。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記組成物が、その3重量%~15重量%、好ましくは3.5重量%~8.0重量%の前記界面活性剤系を含む、請求項1に記載の洗浄製品。
【請求項3】
前記洗浄組成物が、前記組成物の0.5重量%~7.5重量%、好ましくは1.0重量%~5.0重量%、より好ましくは1.5重量%~3.0重量%の濃度で前記アルキルポリグルコシドを含む、請求項1又は2に記載の洗浄製品。
【請求項4】
前記アルキルポリグルコシド界面活性剤が、C8~C18、好ましくはC10~C16、より好ましくはC12~C14のアルキル鎖を含み、前記アルキルポリグルコシド界面活性剤が、0.1~3.0、好ましくは1.0~2.0、より好ましくは1.2~1.6の数平均重合度を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の洗浄製品。
【請求項5】
前記洗浄組成物が、前記組成物の0.5重量%~7.5重量%、好ましくは1.0重量%~5.0重量%、より好ましくは1.5重量%~3.0重量%の濃度で前記補助界面活性剤を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の洗浄製品。
【請求項6】
前記補助界面活性剤が、アミンオキシド界面活性剤から選択される両性界面活性剤であり、好ましくは、前記アミンオキシド界面活性剤が、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくはアルキルジメチルアミンオキシドである、請求項1~5のいずれか一項に記載の洗浄製品。
【請求項7】
前記補助界面活性剤が、ベタイン界面活性剤から選択される双性イオン性界面活性剤であり、好ましくは、前記ベタイン界面活性剤が、コカミドプロピルベタイン、ココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ミリスチルアミドプロピルベタイン、ミリスチルベタイン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはコカミドプロピルベタインである、請求項1~5のいずれか一項に記載の洗浄製品。
【請求項8】
前記アルキルポリグルコシド界面活性剤及び前記補助界面活性剤が、10:1超~1:10、好ましくは5:1~1:5、より好ましくは2:1~1:2の重量比で存在する、請求項1~7のいずれか一項に記載の洗浄製品。
【請求項9】
式(I)の前記グリコールエーテル溶媒において、
a.R

が、直鎖又は分岐鎖C4、C5、好ましくは直鎖又は分岐鎖C4、より好ましくは直鎖ブチルであり、
b.R

が、プロピル、より好ましくはイソプロピルであり、
c.R

が、水素である、請求項1~8のいずれか一項に記載の洗浄製品。
【請求項10】
式(II)の前記グリコールエーテル溶媒において、
a.R

が、C1、好ましくはメチルであり、
b.R

が、プロピル、より好ましくはイソプロピルであり、
c.R

が、水素である、請求項1~9のいずれか一項に記載の洗浄製品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、より安定でもあると同時に、結晶質脂の洗浄を改善する、スプレーディスペンサー及び洗浄組成物を含む洗浄製品に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
食器洗浄用洗剤は、調理器具、皿、台所用品から脂、油、及び結晶性脂肪を除去するのを容易にするために長く使用されてきた。従来の食器洗浄用洗剤は、一般に液体形態で入手可能であり、広範囲にわたる食品残渣を除去するのに有効である。
【0003】
近年、迅速で効果的な洗浄溶液を提供する便利で効率的な食器洗浄製品に対する需要が増している。この需要に応えて、従来の食器洗浄方法に代わる便利で時間のかからない代替物として、食器洗浄用洗剤スプレーが人気を得ている。食器手洗い用洗剤スプレーは、典型的には、手動で作動させるスプレーノズルを備える容器に収容された液体洗剤組成物からなる。ノズルが作動すると、洗剤は微細なミスト又はスプレーとして分配され、汚れた食器表面を標的とする適用が可能になる。次いで、ユーザは、処理された表面をこすり洗いして、食品残渣をほぐし、除去することができる。しかしながら、利便性及び効率を向上させるためには、スプレー組成物は、こすり洗いをほとんど又は全く必要とせずに脂性の汚れを可溶化し、「浮き上がらせる(lifts off)」ことが望ましい。
【0004】
食器洗浄用洗剤スプレーは、利便性及び使いやすさを提供するが、結晶性脂肪を効果的に除去することになると、課題に直面する。牛肉、豚脂、及び他の動物性脂肪などの結晶性脂肪は、特に頑固であり除去が困難であり得る。結晶性脂肪は、その表面張力及び付着特性により通常の食器洗浄用洗剤に対して耐性になるので、不完全若しくは不満足な洗浄しかもたらさないか、又はより多くの手作業が必要になる。高濃度のアニオン性界面活性剤、例えばアルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤を含む組成物は、液体脂汚れを除去するのに特に有効である。しかし、このようなアニオンリッチな組成物のスプレー飛沫(over-spray)は、鼻及び眼の刺激を引き起こす可能性が高い。アニオン性界面活性剤を限られた量しか又は全く含めずに、スプレー洗剤組成物を非イオン性リッチになるように処方すると、鼻道及び目に対する刺激が少ないスプレー飛沫が得られる。しかしながら、そのような組成物は、こすり洗いをほとんど又は全く行うことなく、結晶性脂肪を浮き上がらせる能力が著しく低い。
【0005】
この問題に対処するために、結晶性脂肪の除去を促進するために、食器洗浄洗剤スプレーに溶媒が配合されている。トリプロピレングリコールn-ブチルエーテルなどの疎水性溶媒は、脂肪分子を溶解及び分散させるのに特に有効であるので、こすり洗いをほとんど又は全く行わなくても脂肪分子をより容易に除去することができるようになる。
【0006】
このような溶媒は、結晶性脂肪を除去するのに特に有効であるが、洗剤組成物、特に低粘度で比較的低濃度の界面活性剤を有するハンドディッシュスプレー用途のための洗剤組成物に安定的に配合することは困難である。このような疎水性溶媒は、組成物の粘度、表面張力、及び洗剤製剤のエマルション安定性に影響を及ぼし、相分離、沈降、又は貯蔵寿命の減少を引き起こす場合がある。安定性の低い洗剤スプレー組成物は、性能の低下、スプレーパターンの不良、ノズルの目詰まり、又は貯蔵寿命の制限をもたらす場合があり、これは、このような製品の商業的実現可能性及び消費者の受け入れを制限する場合がある。疎水性溶媒は、共溶媒の使用によって可溶化することができる。しかしながら、このような共溶媒は、典型的には疎水性溶媒の有効性を低下させることが見出されている。
【0007】
アニオン性界面活性剤のレベルを制限しながら、非イオン性界面活性剤、特にアルキルポリグルコシドリッチになるようにスプレー洗剤組成物を処方することによって、非結晶性脂性及び油性残渣の除去を改善することができる。しかしながら、トリプロピレングリコールn-ブチルエーテルなどの疎水性溶媒を安定的に処方することは、洗剤組成物がアニオン性界面活性剤を低濃度でしか又は全く含まない場合には、更により困難である。
【0008】
典型的には、脂除去効力を改善するために高pHが使用される。しかしながら、多くの香料成分は高pHでは化学的又は物理的安定性が低いので、高pHは典型的には香料の安定性にとって有害である。
【0009】
したがって、スプレー洗剤の安定性及び機能性を損なうことなく、特により中性のpHで結晶性脂肪を効果的に除去し、鼻道及び目に対する刺激がより少ないスプレー飛沫をもたらす、改善された食器洗浄洗剤スプレー組成物が必要とされている。
【0010】
欧州特許第4124651(A)号は、スプレーディスペンサーと、当該スプレーディスペンサー内に収容された洗浄組成物とを含む洗浄製品に関する。洗浄組成物は、組成物の約5重量%~約25重量%の界面活性剤系を含む。界面活性剤系は、アルキルポリグルコシド界面活性剤と、双性イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、又はこれらの混合物から選択される補助界面活性剤と、洗浄組成物の約3重量%未満のアニオン性界面活性剤と、を含む。アルキルポリグルコシド界面活性剤及び補助界面活性剤は、約10:1~約1:2の重量比で存在する。洗浄組成物は、組成物の約0.1重量%~約10重量%の有機溶媒を更に含む。組成物のpHは、20℃にて無希釈で測定した場合、約8未満、より好ましくは約3~約7、最も好ましくは約4~約6である。国際公開第2021126643(A)号は、結晶質脂の洗浄を改善し、初期泡立ちが良好であり、したがって、食器を洗浄する時間が短縮される、スプレーディスペンサー及び当該ディスペンサーに収容された洗浄組成物を含む洗浄製品に関する。洗浄組成物は、アルキルポリグルコシド界面活性剤と、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される補助界面活性剤と、有機溶媒とを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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