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公開番号2024173464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091901
出願日2023-06-02
発明の名称潤滑油添加剤及び潤滑油
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人
主分類C10M 143/12 20060101AFI20241205BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】植物由来の単量体に由来する構成単位を有する重合体を化学合成油に含ませることで、優れた油中溶解性およびせん断安定性を有する潤滑油添加剤を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される化合物に由来する構成単位を含む重合体、及び前記重合体を溶解した溶媒を含み、前記溶媒が化学合成油である、潤滑油添加剤。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024173464000007.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">28</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">61</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式(1)中、R1はCnH2n+mで表される基であり、nは1~30の整数であり、
mは-3、-1、1のいずれかであり、2n+mは3以上の整数である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される化合物に由来する構成単位を含む重合体、及び前記重合体を溶
解した溶媒を含み、前記溶媒は化学合成油である、潤滑油添加剤。
TIFF
2024173464000006.tif
29
61
(式(1)中、R

はC


2n+m
で表される基であり、nは1~30の整数であり、
mは-3、-1、1のいずれかであり、2n+mは3以上の整数である。)
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記式(1)中、nは1~11の整数であり、mは-3、-1のいずれかであり、2n
+mは3~19の整数である、請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項3】
前記式(1)中、nは6~11の整数であり、mは-1である、請求項2に記載の潤滑
油添加剤。
【請求項4】
前記式(1)中、R

はC


11
で表される基である、請求項3に記載の潤滑油添加
剤。
【請求項5】
前記式(1)で表される化合物に由来する構成単位が、イソプレンに由来する構造単位
、ミルセンに由来する構造単位及びファルネセンに由来する構成単位の内の少なくとも1
つを含む、請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項6】
前記重合体の重量平均分子量が5000~50万である、請求項1に記載の潤滑油添加
剤。
【請求項7】
前記溶媒が、イソパラフィンである、請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項8】
前記溶媒100質量%中、イソパラフィンを95質量%以上含む、請求項1に記載の潤
滑油添加剤。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の潤滑油添加剤を含む摩擦調整剤。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか一項に記載の潤滑油添加剤を含む粘度指数向上剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑油添加剤および潤滑油添加剤を含む潤滑油に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関や自動変速機、その他機械装置には、その作動を円滑にするために潤滑
油が用いられている。近年、地球環境保護の観点から、潤滑油に求められる省燃費性能が
益々高くなっており、その指標の一つとなる粘度指数の更なる向上や摩擦低減能が求めら
れている。これらの物性向上のため潤滑油添加剤が使用されている。また、同じく地球環
境保護の観点から、石油由来原料ではなく植物由来原料を用いる社会的ニーズが高まって
いる。ポリマー型の潤滑油添加剤は、せん断による分子鎖の切断により経時的に物性が悪
化していく傾向があり、せん断安定性の高い添加剤が求められている。
【0003】
特許文献1に開示された共役ジエン由来の構成単位と芳香族ビニル化合物由来の構成単
位からなる共重合体は、潤滑油添加剤として使用されている。
特許文献2に開示された(メタ)アクリロイル基含有化合物の共重合体も潤滑油添加剤
として使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/142001号
特開2017-197728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている潤滑油添加剤は、芳香族ビニル化合物由来の構成単位の含
有量が多い場合には、油への溶解性が低下するという課題がある。また特許文献1の実施
例では、鉱物油のみを使用しており、化学合成油を使用した具体例がない。またせん断安
定性に関する記載はない。
特許文献2に開示されている共重合体は、せん断安定性に優れるが、石油由来の単量体
を原料として用いており、近年の社会的な要望にそぐわない。炭素循環社会の構築のため
には、植物由来の単量体を用いた当該効果に優れる異なる種類の潤滑油添加剤の開発が望
まれている。また特許文献2の実施例では、鉱物油のみを使用しており、化学合成油を使
用した具体例がない。
【0006】
本発明は、植物由来の単量体に由来する構成単位を有する重合体を化学合成油に含ませ
ることで、優れた油中溶解性およびせん断安定性を有する潤滑油添加剤を提供することを
目的とする。
なお、植物由来の単量体であることは、放射性炭素濃度を測定することで確認できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明は、以下の態様を包含する。
[1] 下記式(1)で表される化合物に由来する構成単位を含む重合体、及び前記重合
体を溶解した溶媒を含み、前記溶媒が化学合成油である、潤滑油添加剤。
【0008】
TIFF
2024173464000001.tif
27
59
【0009】
(式(1)中、R

はC


2n+m
で表される基であり、nは1~30の整数であり、
mは-3、-1、1のいずれかであり、2n+mは3以上の整数である。)
[2] 前記式(1)中、nは1~11の整数であり、mは-3、-1のいずれかであり
、2n+mは3~19の整数である、[1]に記載の潤滑油添加剤。
[3] 前記式(1)中、nは6~11の整数であり、mは-1である、[2]に記載の
潤滑油添加剤。
[4] 前記式(1)中、R

はC


11
で表される基である、[3]に記載の潤滑油
添加剤。
[5] 前記式(1)で表される化合物に由来する構成単位が、イソプレンに由来する構
造単位、ミルセンに由来する構造単位及びファルネセンに由来する構成単位の内の少なく
とも1つを含む、[1]に記載の潤滑油添加剤。
[6] 前記重合体の重量平均分子量が5000~50万である、[1]~[5]のいず
れかに記載の潤滑油添加剤。
[7] 前記溶媒が、イソパラフィンである、[1]~[6]のいずれかに記載の潤滑油
添加剤。
[8] 前記溶媒100質量%中、イソパラフィンを95質量%以上含む、[1]~[7
]のいずれかに記載の潤滑油添加剤。
[9] [1]~[8]のいずれかに記載の潤滑油添加剤を含む摩擦調整剤。
[10] [1]~[8]のいずれかに記載の潤滑油添加剤を含む粘度指数向上剤。
[11] [1]~[8]のいずれかに記載の潤滑油添加剤を含む潤滑油。
【発明の効果】
【0010】
本発明の潤滑油添加剤に含まれる重合体は、植物由来の単量体を原料として製造するこ
とができる。またこの重合体と化学合成油を含む本発明の潤滑油添加剤は、優れた油中溶
解性およびせん断安定性を有する。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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