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公開番号2024176456
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095001
出願日2023-06-08
発明の名称液体噴出器3
出願人大正製薬株式会社,東洋エアゾール工業株式会社,株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 83/22 20060101AFI20241212BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】複数回の押下ヘッドへの押下操作による1回の使用量を制限でき、繰返し使用できる液体噴出器を提供する。
【解決手段】回転部材6を前進方向に所定角度回転させる回転案内部と、回転部材6が所定回転位置にあるときに、ステム3の押下が防止されるように回転部材6の下降が阻止されるロック状態にするロック部P2と、押筒4の回転操作部26への回転操作によって回転部材6を前進方向に回転させる押圧凸部30で構成されるロック解除部P3とを有し、回転部材6が回転腕33を有し、回転腕33の上面が、周方向の一方側に向けて上方に傾く第2傾斜面を形成し、リング部材7の下面が、第1傾斜面に対して等しいピッチで、周方向の位置をずらして設けられ、各々が周方向の一方側に向けて上方に傾く複数の第3傾斜面を形成し、第3傾斜面の周方向の幅が、第2傾斜面の周方向の幅よりも大きいことを特徴とする液体噴出器1。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ステムを備えるエアゾール容器と、該エアゾール容器に固定されるカバー筒と、前記ステムに取付られるノズルと、前記カバー筒から突出する回転操作部を備える押筒と、該押筒に対して相対的に回転自在であり、前記ノズルの押下により液体を噴出する押下ヘッドと、前記ノズル内の流路と前記押下ヘッド内の流路との間をシールするシール部と、前記カバー筒に対する回転が規制され、周方向に所定のピッチで並べて設けられ、前記周方向の所定箇所が間欠部とされる複数の仕切板と、前記ノズルに対して相対的に上方付勢状態で昇降可能な回転部材と、前記押筒と前記回転部材との間に押下可能に介在し、前記複数の仕切板に対する回転が規制されるリング部材と、前記押下ヘッドへの押下操作による前記押下ヘッド、前記押筒、前記リング部材、前記回転部材及び前記ノズルの下降及びその後の上昇により、前記回転部材を前進方向に所定角度回転させる回転案内部と、前記回転部材が所定回転位置にあるときに、前記ステムの押下が防止されるように前記回転部材の下降が阻止されるロック状態にするロック部と、前記押筒に設けられるとともに前記押筒の前記回転操作部への回転操作によって前記回転部材を押圧して前記回転部材を前記前進方向に回転させる押圧凸部で構成されるロック解除部とを有し、
前記複数の仕切板の各々の下面が、前記周方向の一方側に向けて上方に傾く第1傾斜面を形成し、
前記回転部材が回転腕を有し、前記回転腕の上面が、前記周方向の前記一方側に向けて上方に傾く第2傾斜面を形成し、
前記リング部材の下面が、前記第1傾斜面に対して等しいピッチで、前記周方向の位置をずらして設けられ、各々が前記周方向の前記一方側に向けて上方に傾く複数の第3傾斜面を形成し、
前記第1傾斜面、前記第2傾斜面及び前記第3傾斜面が前記回転案内部を構成し、
前記回転腕の前記第2傾斜面が、各々の前記第1傾斜面及び各々の前記第3傾斜面と当接可能であり、
前記第3傾斜面の前記周方向の幅が、前記第2傾斜面の前記周方向の幅よりも大きいことを特徴とする液体噴出器。
続きを表示(約 71 文字)【請求項2】
前記第3傾斜面の下端側部分の傾きが、前記第3傾斜面の上端側部分の傾きよりも小さい、請求項1に記載の液体噴出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内容液の1回の使用量を制限できる液体噴出器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
1回の使用量が規定されている医薬品等の内容物を規定量使用したことが分かるようにした噴出器が知られている。
【0003】
例えば特許文献1に記載される噴出器は、上端開口が設けられた容器と、この容器から上端開口を経て投与流体を分配する分配手段と、この分配手段を容器の上端開口に締め付けるリングナットと、分配手段を作動させる昇降可能な作動部材であるノズルと、リングナットに対するノズルの昇降を回転素子の回転及び昇降に変換する弾性手段とを備え、回転素子に連続する数字表示が設けられ、この数字表示が分配投与毎に観察用の窓に順次配置されるように構成されている。
【0004】
そして、ノズルを押し下げることにより窓に現れる投与数の数値が更新され、数値が最終的な投与数に達すると、回転素子から突出している半径方向ロケーターがノズルから突出している半径方向ロケーターに当たって回転素子のそれ以上の回転が阻止され、噴出器の使用が終了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3211894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したような内容物の1回の使用量が規定されている噴出器は、1回の規定量を越えた誤使用を防止するために、1回の規定量が使用されたときに内容物の噴出を防止できることが望ましい場合がある。また、1回の規定量を複数回の押下操作によって使用できることが望ましい場合もある。さらに、複数回の規定量を繰返し使用できることが望ましい場合もある。さらに、押下げ操作を受けて内容物を噴出する押下ヘッドを設けることが望ましい場合もある。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためのもので、その目的は、複数回の押下ヘッドへの押下操作による1回の使用量を制限でき、繰返し使用できる液体噴出器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の液体噴出器は、ステムを備えるエアゾール容器と、該エアゾール容器に固定されるカバー筒と、前記ステムに取付られるノズルと、前記カバー筒から突出する回転操作部を備える押筒と、該押筒に対して相対的に回転自在であり、前記ノズルの押下により液体を噴出する押下ヘッドと、前記ノズル内の流路と前記押下ヘッド内の流路との間をシールするシール部と、前記カバー筒に対する回転が規制され、周方向に所定のピッチで並べて設けられ、前記周方向の所定箇所が間欠部とされる複数の仕切板と、前記ノズルに対して相対的に上方付勢状態で昇降可能な回転部材と、前記押筒と前記回転部材との間に押下可能に介在し、前記複数の仕切板に対する回転が規制されるリング部材と、前記押下ヘッドへの押下操作による前記押下ヘッド、前記押筒、前記リング部材、前記回転部材及び前記ノズルの下降及びその後の上昇により、前記回転部材を前進方向に所定角度回転させる回転案内部と、前記回転部材が所定回転位置にあるときに、前記ステムの押下が防止されるように前記回転部材の下降が阻止されるロック状態にするロック部と、前記押筒に設けられるとともに前記押筒の前記回転操作部への回転操作によって前記回転部材を押圧して前記回転部材を前記前進方向に回転させる押圧凸部で構成されるロック解除部とを有し、前記複数の仕切板の各々の下面が、前記周方向の一方側に向けて上方に傾く第1傾斜面を形成し、前記回転部材が回転腕を有し、前記回転腕の上面が、前記周方向の前記一方側に向けて上方に傾く第2傾斜面を形成し、前記リング部材の下面が、前記第1傾斜面に対して等しいピッチで、前記周方向の位置をずらして設けられ、各々が前記周方向の前記一方側に向けて上方に傾く複数の第3傾斜面を形成し、前記第1傾斜面、前記第2傾斜面及び前記第3傾斜面が前記回転案内部を構成し、前記回転腕の前記第2傾斜面が、各々の前記第1傾斜面及び各々の前記第3傾斜面と当接可能であり、前記第3傾斜面の前記周方向の幅が、前記第2傾斜面の前記周方向の幅よりも大きいことを特徴とする液体噴出器である。
【0009】
本発明の液体噴出器は、上記構成において、前記第3傾斜面の下端側部分の傾きが、前記第3傾斜面の上端側部分の傾きよりも小さい、液体噴出器であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数回の押下ヘッドへの押下操作による1回の使用量を制限でき、繰返し使用できる液体噴出器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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