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公開番号
2024175993
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094157
出願日
2023-06-07
発明の名称
車両用外気取入構造
出願人
株式会社SUBARU
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60K
11/06 20060101AFI20241212BHJP(車両一般)
要約
【課題】従来の電気自動車では、車体前部の房内は高温化し易く、房内を収納空間として用い難いという課題がある。
【解決手段】本発明の一車両用外気取入構造10では、車体前部の外気取入口17から導入した外気が、第1の風路25及び第2の風路26を介して車載用電池41が収納される床下空間23へと供給される。そして、房内13には、フロントトランク14と、その上方に第1の風路25及び第2の風路26が配設される。この構造により、フロントトランク14と第1の風路25及び第2の風路26とが、房内13に合理的なレイアウトにて配設される。その結果、上記外気等により、日射等によるフロントトランク14の内部の温度上昇が防止される。そして、フロントトランク14の内部の荷物が、高熱により痛むことが防止される。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の車体の床下空間に収納される車載用電池に外気を供給する車両用外気取入構造であって、
前記車体の前部に配設される外気取入口と、
前記車体の房内に配設されるフロントトランクと、
前記フロントトランクの上面開口部を開閉自在に塞ぐ開閉蓋部と、
前記外気取入口と連通し、前記車体のフロントフードと前記開閉蓋部との間に形成される第1の風路と、
前記第1の風路及び前記床下空間のそれぞれと連通し、前記フロントトランクの後方に形成される第2の風路と、を備え、
前記外気取入口から導入された前記外気は、前記第1の風路及び前記第2の風路を経由して前記床下空間へと送風されることを特徴とする車両用外気取入構造。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記開閉蓋部は、前記フロントフードから独立して開閉動作することを特徴とする請求項1に記載の車両用外気取入構造。
【請求項3】
前記開閉蓋部の上面に形成される風路壁部が、前記フロントフードの下面に形成される嵌合部に嵌まり込むことで、前記第1の風路が形成されることを特徴とする請求項2に記載の車両用外気取入構造。
【請求項4】
前記第1の風路の風路幅は、前記外気取入口から前記第2の風路側に向けて広がることを特徴とする請求項3に記載の車両用外気取入構造。
【請求項5】
前記車体の前記外気取入口の後方には、ラジエータが配設されると共に、前記ラジエータの後方には送風ファンが配設され、
前記外気取入口から導入された前記外気は、前記送風ファンにより前記第1の風路及び前記第2の風路を経由して前記床下空間へと送風されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用外気取入構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用外気取入構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の電気自動車用バッテリの冷却構造として、例えば、特許文献1に記載の構造が知られている。
【0003】
電気自動車は、前輪と、後輪と、車体と、を備える。車体を構成するフレーム部材としては、一対のサイドフレームと、上記サイドフレームと連結するフロント側クロスメンバ及びリア側クロスメンバと、を備える。そして、上記サイドフレームには、前輪と後輪との間にバッテリボックスを吊り下げた状態にて支持される。
【0004】
バッテリボックスは、電気自動車を駆動するための複数のバッテリを収納するボックス本体を備える。そして、ボックス本体の車両の前方側には、ボックス本体内へと冷却用エアを吸入するための吸入通路部材が形成される。吸入通路部材は、その上端側が開口し、ボックス本体内へと冷却用エアを吸入する開口部が形成される。また、ボックス本体の車両の後方側には、冷却用エアを排出するための孔部が形成される。そして、孔部内には、冷却用ファンが配設される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-193376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
バッテリボックスでは、ボックス本体に収納されたバッテリを冷却する際には、冷却用ファンが稼働する。そして、冷却用エアは、吸入通路部材の開口部からボックス本体内へと吸入される。吸入された冷却用エアは、ボックス本体を流れ、孔部からボックス本体の外部へと排出される。
【0007】
一方、電気自動車では、パワーユニットが、エンジンからモータへと置き換わり、小型化されることで、車体の前部の房内を収納空間として利用することが可能となる。しかしながら、房内は、フロントフードの直下に位置するため、房内の温度が日射等の影響により高温化し、房内に収納した荷物が痛む恐れがあるという課題がある。また、房内の一部を上記バッテリボックスへ冷風を供給するための電池冷却風路として用いるためには、収納空間との関係にて合理的なレイアウトが望まれる。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、車体前部の房内を収納空間及び電池冷却風路として合理的なレイアウトにより用いると共に、日射等による収納空間の温度の上昇を防止する車両用外気取入構造に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態である車両用外気取入構造では、車両の車体の床下空間に収納される車載用電池に外気を供給する車両用外気取入構造であって、前記車体の前部に配設される外気取入口と、前記車体の房内に配設されるフロントトランクと、前記フロントトランクの上面開口部を開閉自在に塞ぐ開閉蓋部と、前記外気取入口と連通し、前記車体のフロントフードと前記開閉蓋部との間に形成される第1の風路と、前記第1の風路及び前記床下空間のそれぞれと連通し、前記フロントトランクの後方に形成される第2の風路と、を備え、前記外気取入口から導入された前記外気は、前記第1の風路及び前記第2の風路を経由して前記床下空間へと送風されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一実施形態である車両用外気取入構造では、車体前部の外気取入口から導入した外気が、電池冷却風路としての第1及び第2の風路を介して車載用電池が収納される床下空間へと供給される。そして、車体前部の房内には、収納空間として用いられると共に、収納空間の上方に上記第1及び第2の風路が配設される。この構造により、電池冷却風路及び収納空間が、上記房内に合理的なレイアウトにて配設され、電池冷却風路を流れる上記外気等により、日射等による収納空間の温度上昇が防止される。そして、収納空間の荷物が、高熱により痛むことが防止される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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