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公開番号
2024175759
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023093735
出願日
2023-06-07
発明の名称
端子モジュール
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
H01R
13/6473 20110101AFI20241212BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】インピーダンスのばらつきを抑制することが可能な端子モジュールを提供する。
【解決手段】端子モジュール10は、シールド部22から被覆電線21の端部を露出させたシールド電線20と、被覆電線21の端部に接続される端子30と、被覆電線21の端部領域を覆う導電性のインピーダンス調整部材40と、端子30とインピーダンス調整部材40との間隔を維持する絶縁性のスペーサ部材50と、を備える。端子モジュール10は、端子30を収容する絶縁性の端子収容部材60をさらに備えることができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
シールド部から被覆電線の端部を露出させたシールド電線と、
前記被覆電線の端部に接続される端子と、
前記被覆電線の端部領域を覆う導電性のインピーダンス調整部材と、
前記端子と前記インピーダンス調整部材との間隔を維持する絶縁性のスペーサ部材と、を備える、端子モジュール。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記スペーサ部材は、前記端子と前記インピーダンス調整部材との間で前記被覆電線の端部領域を覆う筒状の部材である、請求項1に記載の端子モジュール。
【請求項3】
前記スペーサ部材は、前記端子と前記インピーダンス調整部材とによって、前記被覆電線の長さ方向における位置ずれが規制された状態に配置されている、請求項1に記載の端子モジュール。
【請求項4】
前記端子を収容する絶縁性の端子収容部材をさらに備え、
前記端子収容部材は、前記スペーサ部材の動きを規制した状態で、前記スペーサ部材を収容するスペーサ収容部を有している、請求項1に記載の端子モジュール。
【請求項5】
少なくとも2つの前記端子が前記端子収容部材に収容され、
前記スペーサ部材は、2つの前記端子から延びる前記被覆電線の端部領域の各々を個別に覆うように設けられている、請求項4に記載の端子モジュール。
【請求項6】
少なくとも2つの前記端子が前記端子収容部材に収容され、
前記スペーサ部材は、2つの前記端子から延びる前記被覆電線の端部領域の各々を一括して覆うように一体に設けられている、請求項4に記載の端子モジュール。
【請求項7】
前記端子は、前記被覆電線の端部を保持するバレル部を有し、
前記スペーサ部材は、前記被覆電線の端部と前記バレル部との間に、前記被覆電線の径方向に挟まれて固定される固定部を有している、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の端子モジュール。
【請求項8】
前記被覆電線は、芯線と、前記芯線の外周を包囲する絶縁被覆とを有し、
前記固定部は、前記被覆電線の端部において前記絶縁被覆から突出する前記芯線を覆う筒状をなしている、請求項7に記載の端子モジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、端子モジュールに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示された端子モジュールは、シールド電線と、シールド電線の端部においてシールド部から露出する被覆電線に接続される端子(内導体)と、シールド部から露出した被覆電線を覆うインピーダンス調整部材と、を備える。インピーダンス調整部材は、被覆電線がシールド部で覆われている部分と覆われていない部分との間でインピーダンスが変化することを抑制する機能を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-106168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インピーダンス調整部材が端子の近くに配置されることにより、インピーダンスの変化を抑制する機能を効果的に発揮することができる。これに対し、端子とインピーダンス調整部材とが接触(短絡)するまで接近した場合、あるいは、端子とインピーダンス調整部材との間隔を一定に維持できない場合には、インピーダンスが乱れる懸念があり、インピーダンスのばらつきを抑制することが困難になる。
【0005】
そこで、本開示は、インピーダンスのばらつきを抑制することが可能な端子モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の端子モジュールは、シールド部から被覆電線の端部を露出させたシールド電線と、前記被覆電線の端部に接続される端子と、前記被覆電線の端部を覆う導電性のインピーダンス調整部材と、前記端子と前記インピーダンス調整部材との間隔を維持する絶縁性のスペーサ部材と、を備える、端子モジュールである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、インピーダンスのばらつきを抑制することが可能な端子モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に係る端子モジュールの斜視図である。
図2は、実施形態1に係る端子モジュールの分解斜視図である。
図3は、実施形態1に係る端子モジュールの側断面図である。
図4は、実施形態1に係る端子モジュールの横断面図である。
図5は、実施形態1に係る端子モジュールにおいて、各スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を個別に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
図6は、実施形態1に係る端子モジュールにおけるインピーダンス調整部材の斜視図である。
図7は、実施形態2に係る端子モジュールの横断面図である。
図8は、実施形態2に係る端子モジュールにおいて、スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を一括に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
図9は、実施形態3に係る端子モジュールの側断面図である。
図10は、実施形態3に係る端子モジュールにおいて、各スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を個別に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
図11は、実施形態4に係る端子モジュールにおいて、スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を一括に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
図12は、実施形態5に係る端子モジュールにおいて、各スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を個別に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
図13は、実施形態6に係る端子モジュールにおいて、各スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を個別に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の端子モジュールは、
(1)シールド部から被覆電線の端部を露出させたシールド電線と、前記被覆電線の端部に接続される端子と、前記被覆電線の端部領域を覆う導電性のインピーダンス調整部材と、前記端子と前記インピーダンス調整部材との間隔を維持する絶縁性のスペーサ部材と、を備える。
上記(1)の構成は、絶縁性のスペーサ部材によって、端子とインピーダンス調整部材との接触(短絡)を防止でき、且つ端子とインピーダンス調整部材との間隔を一定に維持することができるので、インピーダンスのばらつきを抑制することができる。
【0010】
(2)上記(1)に記載の端子モジュールにおいて、前記スペーサ部材は、前記端子と前記インピーダンス調整部材との間で前記被覆電線の端部領域を覆う筒状の部材であることが好ましい。
上記(2)の構成は、筒状のスペーサ部材によって、被覆電線の端部における信号の反射を効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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