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公開番号2024175605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093529
出願日2023-06-06
発明の名称シール構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60R 13/08 20060101AFI20241211BHJP(車両一般)
要約【課題】ケーブルを通すための隙間が設けられていてもエンジンコンパートメントから車室へ伝達される騒音を低減できるシール構造を得る。
【解決手段】車両前後方向から見て車両のエンジンコンパートメント内に生じる空隙をシールするように設けられるとともに、ケーブルを通す隙間を形成するための切欠部26を有するシール部材22と、シール部材22の内部に形成され、開口部32が切欠部26の底面26Aに設けられている消音室30と、を備えたシール構造20とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両前後方向から見て車両のエンジンコンパートメント内に生じる空隙をシールするように設けられるとともに、ケーブルを通す隙間を形成するための切欠部を有するシール部材と、
前記シール部材の内部に形成され、開口部が前記切欠部の底面に設けられている消音室と、
を備えたシール構造。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記切欠部は、「U」字状に形成された凹部である請求項1に記載のシール構造。
【請求項3】
前記消音室は、前記底面に対して垂直に形成されている請求項1又は請求項2に記載のシール構造。
【請求項4】
車両前後方向から見て車両のエンジンコンパートメント内に生じる空隙をシールするように設けられるとともに、ケーブルを通す隙間を形成するための凹部を有するシール部材と、
前記シール部材の内部に形成され、開口部が前記凹部の底面と側面とにそれぞれ設けられている複数の消音室と、
を備えたシール構造。
【請求項5】
前記複数の消音室は、それぞれ前記底面及び前記側面に対して垂直に形成されている請求項4に記載のシール構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車室へ伝達される騒音に対するシール構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
車両のピラーとフェンダーとの間に配設され、凹凸走行のタイヤ変形に伴うタイヤの空洞共鳴音や走行中のタイヤハウスに起因する低周波音といった騒音が車室内に進入することを抑制したフェンダーインシュレータは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-085057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、車両のエンジンコンパートメント(電気自動車等の場合、エンジンではなく、モーターが収容されているが、その場合も「エンジンコンパートメント」と称する:以下同様)から車室へ伝達される騒音を低減するためのシール構造(音漏れ抑制構造)には、エンジンコンパートメント内に配索する各種ケーブルを通すための隙間(音漏れの原因となる隙間)を設けなければならない場合があることから、未だ改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、ケーブルを通すための隙間が設けられていてもエンジンコンパートメントから車室へ伝達される騒音を低減できるシール構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の態様のシール構造は、車両前後方向から見て車両のエンジンコンパートメント内に生じる空隙をシールするように設けられるとともに、ケーブルを通す隙間を形成するための切欠部を有するシール部材と、前記シール部材の内部に形成され、開口部が前記切欠部の底面に設けられている消音室と、を備えている。
【0007】
第1の態様の発明によれば、車両前後方向から見て車両のエンジンコンパートメント内に生じる空隙をシールするようにシール部材が設けられている。そして、そのシール部材は、ケーブルを通す隙間を形成するための切欠部を有しており、その切欠部の底面に開口部が設けられている消音室がシール部材の内部に形成されている。したがって、ケーブルを通すための隙間が切欠部によって設けられていても、その隙間を通る騒音の少なくとも一部は、開口部から消音室に進入して消音される。これにより、エンジンコンパートメントから車室へ伝達される騒音が低減される。
【0008】
また、本発明に係る第2の態様のシール構造は、第1の態様のシール構造であって、前記切欠部は、「U」字状に形成された凹部である。
【0009】
第2の態様の発明によれば、切欠部が「U」字状に形成された凹部となっている。そのため、その凹部によって設けられた隙間にケーブルを通し易い。なお、本発明における「U」字状には略「U」字状も含まれる。また、ケーブルを通すための隙間が凹部によって設けられていても、その隙間を通る騒音の少なくとも一部は、開口部から消音室に進入して消音されるため、エンジンコンパートメントから車室へ伝達される騒音が低減される。
【0010】
また、本発明に係る第3の態様のシール構造は、第1又は第2の態様のシール構造であって、前記消音室は、前記底面に対して垂直に形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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