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公開番号2024174553
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092437
出願日2023-06-05
発明の名称タッチパネル
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 3/041 20060101AFI20241210BHJP(計算;計数)
要約【課題】タッチ検出に使用されない周辺領域を狭くできるタッチパネルを提供する。
【解決手段】タッチパネルは、第1金属細線(A1)からなる第1導電層、絶縁層および第2金属細線(A2)からなる第2導電層を積層した構成を有し、第1導電層は、第1検出電極(11)と、第1ダミー電極(14)と、第1ダミー電極(14)に配置された第2配線(22)とを有し、第2導電層は、第2検出電極(21)を有し、絶縁層を貫通し且つ第2検出電極(21)と第2配線(22)を互いに接続する接続部を有し、第1金属細線(A1)と第2金属細線(A2)とにより、メッシュパターン(P3)を構成し、互いに対応する第2配線(22)と第2検出電極(21)は、2つ以上の接続部により互いに接続される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
タッチ領域と前記タッチ領域の外側にある周辺領域とを有するタッチパネルであって、
第1金属細線からなる第1導電層、絶縁層、および、第2金属細線からなる第2導電層を順次積層した構成を有し、
前記第1導電層は、前記タッチ領域に形成され、第1方向に沿って延び且つ前記第1方向と直交する第2方向において配列された複数の第1検出電極と、前記複数の第1検出電極間に配置され且つ前記複数の第1検出電極から絶縁された複数の第1ダミー電極と、前記周辺領域に形成され且つ前記複数の第1検出電極に接続された複数の第1配線と、前記複数の第1ダミー電極に配置された複数の第2配線とを有し、
前記第2導電層は、前記タッチ領域に形成され、前記第2方向に沿って延び且つ前記第1方向において配列された複数の第2検出電極を有し、
前記絶縁層を貫通し且つ前記複数の第2検出電極と前記複数の第2配線を互いに接続する複数の接続部を有し、
平面視において、
前記複数の第1検出電極は、前記第1金属細線により形成された第1メッシュパターンを有し、
前記複数の第2検出電極は、前記第2金属細線により形成された第2メッシュパターンを有し、
前記タッチ領域において、前記第1メッシュパターンと前記第2メッシュパターンが平面視において互いに組み合わされることにより第3メッシュパターンを構成し、
前記複数の第2配線は、前記複数の第2検出電極に対応し、
互いに対応する前記第2配線と前記第2検出電極は、2つ以上の前記接続部により互いに接続される
タッチパネル。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
互いに対応する前記第2配線と前記第2検出電極は、3つ以上の前記接続部により互いに接続されている
請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項3】
前記接続部は前記第2メッシュパターンの交点部に配置されている
請求項1または2に記載のタッチパネル。
【請求項4】
前記第1ダミー電極は、平面視において前記第1メッシュパターンを有し、
前記接続部は、前記第1メッシュパターンと前記第2メッシュパターンとの平面視における交差部に配置されている
請求項1または2に記載のタッチパネル。
【請求項5】
前記接続部は、前記第2検出電極および前記第2配線を構成する導電材料とは異なる導電材料により構成される
請求項1または2に記載のタッチパネル。
【請求項6】
前記接続部の前記導電材料は、透明導電材料である
請求項5に記載のタッチパネル。
【請求項7】
前記第1ダミー電極は、平面視において前記第1メッシュパターンを有し、
前記第2配線は、平面視において前記第1メッシュパターンの一部を構成する
請求項1または2に記載のタッチパネル。
【請求項8】
前記第1ダミー電極は、前記第1検出電極と前記第2配線との間に配置され且つ前記第1検出電極および前記第2配線に対して絶縁された第1グランド配線を有し、
前記第1グランド配線は、前記第1メッシュパターンの一部を構成する
請求項1または2に記載のタッチパネル。
【請求項9】
前記第1金属細線は、前記第2配線と前記第2配線に隣接する前記第1検出電極との間において、前記第1金属細線が延びる方向に互いに隣接する少なくとも2つ以上の断線部を有する
請求項1または2に記載のタッチパネル。
【請求項10】
前記第1金属細線は、前記第1グランド配線と前記第1グランド配線に隣接する前記第1検出電極との間、および、前記第1グランド配線と前記第1グランド配線に隣接する前記第2配線との間において、それぞれ、前記第1金属細線が延びる方向に隣接する少なくとも2つ以上の断線部を有する
請求項8に記載のタッチパネル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、タッチ操作を検出するタッチパネルに関する。
続きを表示(約 3,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、タブレット型コンピュータおよびスマートフォン等の携帯情報機器を始めとした各種の電子機器において、指、スタイラスペン等を画面に接触または近接させる、いわゆるタッチ操作を検出するタッチパネルが用いられている。
【0003】
このようなタッチパネルでは、例えば特許文献1に開示されるように、絶縁層上に、第1方向に沿って延び且つ第1方向に対して直交する第2方向において配列された複数の第1検出電極と、第2方向に沿って延び且つ第1方向において配列された複数の第2検出電極を互いに重なるように配置し、複数の第1検出電極の第1方向の端部から複数の第1配線を引き出し、複数の第2検出電極の第2方向の端部から複数の第2配線を引き出すことが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-157421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、タッチパネルにおいて、タッチ領域の外側に位置し且つタッチ検出に使用されない周辺領域を狭くする、いわゆる狭額縁化の要求が高まっている。特許文献1に開示されるタッチパネルのように、複数の第1検出電極の第1方向の端部および複数の第2検出電極の第2方向の端部から複数の第1配線および複数の第2配線を引き出す場合には、第1方向および第2方向の双方において引き出された複数の第1配線および複数の第2配線を配置するための領域を絶縁層上に確保する必要があるため、一定以上の狭額縁化が困難な場合があった。
【0006】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、タッチ検出に使用されない周辺領域を狭くできるタッチパネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下の構成によれば、上記目的を達成できる。
〔1〕 タッチ領域とタッチ領域の外側にある周辺領域とを有するタッチパネルであって、
第1金属細線からなる第1導電層、絶縁層、および、第2金属細線からなる第2導電層を順次積層した構成を有し、
第1導電層は、タッチ領域に形成され、第1方向に沿って延び且つ第1方向と直交する第2方向において配列された複数の第1検出電極と、複数の第1検出電極間に配置され且つ複数の第1検出電極から絶縁された複数の第1ダミー電極と、周辺領域に形成され且つ複数の第1検出電極に接続された複数の第1配線と、複数の第1ダミー電極に配置された複数の第2配線とを有し、
第2導電層は、タッチ領域に形成され、第2方向に沿って延び且つ第1方向において配列された複数の第2検出電極を有し、
絶縁層を貫通し且つ複数の第2検出電極と複数の第2配線を互いに接続する複数の接続部を有し、
平面視において、
複数の第1検出電極は、第1金属細線により形成された第1メッシュパターンを有し、
複数の第2検出電極は、第2金属細線により形成された第2メッシュパターンを有し、
タッチ領域において、第1メッシュパターンと第2メッシュパターンが平面視において互いに組み合わされることにより第3メッシュパターンを構成し、
複数の第2配線は、複数の第2検出電極に対応し、
互いに対応する第2配線と第2検出電極は、2つ以上の接続部により互いに接続される
タッチパネル。
〔2〕 複数の第2配線と、対応する複数の第2検出電極のそれぞれは、3つ以上の接続部により互いに接続されている
〔1〕に記載のタッチパネル。
〔3〕 接続部は第2メッシュパターンの交点部に配置されている
〔1〕または〔2〕に記載のタッチパネル。
〔4〕 第1ダミー電極は、平面視において第1メッシュパターンを有し、
接続部は、第1メッシュパターンと第2メッシュパターンとの平面視における交差部に配置されている
〔1〕または〔2〕に記載のタッチパネル。
〔5〕 接続部は、第2検出電極および第2配線を構成する導電材料とは異なる導電材料により構成される
〔1〕~〔4〕のいずれかに記載のタッチパネル。
〔6〕 接続部の導電材料は、透明導電材料である
〔5〕に記載のタッチパネル。
〔7〕 第1ダミー電極は、平面視において第1メッシュパターンを有し、
第2配線は、平面視において第1メッシュパターンの一部を構成する
〔1〕~〔6〕のいずれかに記載のタッチパネル。
〔8〕 第1ダミー電極は、第1検出電極と第2配線との間に配置され且つ第1検出電極および第2配線に対して絶縁された第1グランド配線を有し、
第1グランド配線は、第1メッシュパターンの一部を構成する
〔1〕~〔7〕のいずれかに記載のタッチパネル。
〔9〕 第1金属細線は、第2配線と第2配線に隣接する第1検出電極との間において、第1金属細線が延びる方向に互いに隣接する少なくとも2つ以上の断線部を有する
〔1〕~〔8〕のいずれかに記載のタッチパネル。
〔10〕 第1金属細線は、第1グランド配線と第1グランド配線に隣接する第1検出電極との間、および、第1グランド配線と第1グランド配線に隣接する第2配線との間において、それぞれ、第1金属細線が延びる方向に隣接する少なくとも2つ以上の断線部を有する
〔8〕に記載のタッチパネル。
〔11〕 絶縁層の厚さは、0.5μm以上5.0μm以下である
〔1〕~〔10〕のいずれかに記載のタッチパネル。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、タッチパネルが、第1金属細線からなる第1導電層、絶縁層、および、第2金属細線からなる第2導電層を順次積層した構成を有し、第1導電層は、タッチ領域に形成され、第1方向に沿って延び且つ第1方向と直交する第2方向において配列された複数の第1検出電極と、複数の第1検出電極間に配置され且つ複数の第1検出電極から絶縁された複数の第1ダミー電極と、周辺領域に形成され且つ複数の第1検出電極に接続された複数の第1配線と、複数の第1ダミー電極に配置された複数の第2配線とを有し、第2導電層は、タッチ領域に形成され、第2方向に沿って延び且つ第1方向において配列された複数の第2検出電極を有し、絶縁層を貫通し且つ複数の第2検出電極と複数の第2配線を互いに接続する複数の接続部を有し、平面視において、複数の第1検出電極は、第1金属細線により形成された第1メッシュパターンを有し、複数の第2検出電極は、第2金属細線により形成された第2メッシュパターンを有し、タッチ領域において、第1メッシュパターンと第2メッシュパターンが平面視において互いに組み合わされることにより第3メッシュパターンを構成し、複数の第2配線は、複数の第2検出電極に対応し、互いに対応する第2配線と複数の第2検出電極は、2つ以上の接続部により互いに接続されるため、タッチ検出に使用されない周辺領域を狭くでき、且つ、歩留りが良く感度も高いタッチパネルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係るタッチパネルの部分断面図である。
実施の形態1に係るタッチパネルの平面図である。
実施の形態1において絶縁層に形成された開口部を拡大して示す部分断面図である。
実施の形態1における第1導電層の一部を拡大して示す平面図である。
実施の形態1における第1ダミー電極の一部を拡大して示す平面図である。
実施の形態1における第2導電層の一部を拡大して示す平面図である。
実施の形態1におけるタッチ領域の一部を拡大して示す平面図である。
実施の形態2における第1導電層の一部を拡大して示す平面図である。
実施の形態2におけるタッチ領域の一部を拡大して示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、添付の図面に示す好適な実施の形態に基づいて、この発明に係るタッチパネル用導電部材およびタッチパネルを詳細に説明する。
なお、以下において、数値範囲を示す表記「~」は、両側に記載された数値を含むものとする。例えば、「sが数値t1~数値t2である」とは、sの範囲は数値t1と数値t2を含む範囲であり、数学記号で示せばt1≦s≦t2である。
「直交」および「平行」等を含め角度は、特に記載がなければ、技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含むものとする。
「透明」とは、光透過率が、波長400nm~800nmの可視光波長域において、少なくとも40%以上のことであり、好ましくは75%以上であり、より好ましくは80%以上、さらにより好ましくは90%以上のことである。光透過率は、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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