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公開番号2024173376
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091752
出願日2023-06-02
発明の名称記録装置及び記録装置の乾燥方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241205BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】乾燥ムラを抑制しつつ効率的な乾燥動作を実行できる記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置は、記録部と、総断面積が第1総断面積である複数の第1ノズル孔を通じて記録媒体に向けて送風する第1送風部と、総断面積が第1総断面積より小さい第2総断面積である複数の第2ノズル孔を通じて記録媒体Sに向けて送風する第2送風部であって、第1送風部に対して記録媒体Sの搬送方向の下流側で隣接するように第1送風部と同一空間内に設けられる第2送風部と、第1送風部の複数の第1ノズル孔における第1風速が第2送風部の複数の第2ノズル孔における第2風速より小さく、且つ複数の第1ノズル孔から送風される単位時間当たりの総風量である第1総風量と複数の第2ノズル孔から送風される単位時間当たりの総風量である第2総風量との比が所定範囲内となるように第1送風部と第2送風部を制御する制御部を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体上に液体組成物を付与して画像を記録する記録部と、
総断面積が第1総断面積である複数の第1ノズル孔を有し、前記複数の第1ノズル孔を通じて記録媒体に向けて送風する第1送風部と、
総断面積が前記第1総断面積より小さい第2総断面積である複数の第2ノズル孔を有し、前記複数の第2ノズル孔を通じて記録媒体に向けて送風する第2送風部であって、前記第1送風部に対して記録媒体の搬送方向の下流側で隣接するように前記第1送風部と同一空間内に設けられる第2送風部と、
を備え、
前記第1送風部の前記複数の第1ノズル孔における第1風速が前記第2送風部の前記複数の第2ノズル孔における第2風速より小さく、且つ前記複数の第1ノズル孔から送風される単位時間当たりの総風量である第1総風量と前記複数の第2ノズル孔から送風される単位時間当たりの総風量である第2総風量との比が所定範囲内となるように前記第1送風部と前記第2送風部を制御する制御部を更に備えることを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1総断面積をDL、前記第2総断面積をDHとすると、1.2DH≦DL≦3.0DHを満たし、
前記制御部は、前記第1風速をVL、前記第2風速をVH、前記第1総風量をFL、前記第2総風量をFHとすると、1.2VL≦VH≦3.0VLと、FH:FL=2:3~3:2とを満たすように前記第1送風部と前記第2送風部を制御することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記制御部は、FH:FL=1:1となるように前記第1送風部と前記第2送風部を制御することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記複数の第1ノズル孔の第1ノズル孔径は、前記複数の第2ノズル孔の第2ノズル孔径より大きいことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項5】
前記第1ノズル孔径をRL、前記第2ノズル孔径をRHとすると、RH<RL≦2.4RHを満たすことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記第1送風部に設けられる前記複数の第1ノズル孔の数をNL、前記第2送風部に設けられる前記複数の第2ノズル孔の数をNHとすると、0.8NH≦NL≦1.2NHを満たすことを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】
前記複数の第1ノズル孔のノズル孔径が2.0mm以下であり、
前記第1送風部に設けられる前記複数の第1ノズル孔の数をNL、前記第2送風部に設けられる前記複数の第2ノズル孔の数をNHとすると、NH<NL≦4.5NHを満たすことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項8】
前記第1送風部は、前記複数の第1ノズル孔が設けられた第1気流ダクトであり、
前記第2送風部は、前記複数の第2ノズル孔が設けられた第2気流ダクトであり、
前記第1気流ダクトの外装と前記第2気流ダクトの外装との前記搬送方向の距離は、50mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項9】
前記第1送風部は、前記複数の第1ノズル孔が設けられた送風面を有する第1気流ダクトであり、
前記第2送風部は、前記複数の第2ノズル孔が設けられた送風面を有する第2気流ダクトであり、
前記第1気流ダクトの送風面と記録媒体との間の距離、及び前記第2気流ダクトの送風面と記録媒体との間の距離が30mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項10】
前記複数の第1ノズル孔の第1ノズル孔をRL、前記複数の第1ノズル孔の前記第1送風部における前記搬送方向と直交する幅方向のピッチをXとすると、X=RL×Aで表され、
前記Aは、0.8≦A≦1.3を満たすことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
記録媒体に液体を付与して記録動作を行う記録装置として、記録媒体に対して風を吹き付けて乾燥定着させる乾燥部を有する記録装置が汎用されている。このような記録装置においては、液体が風で記録媒体上を流動すること(以下、送風流れという)や乾燥ムラを抑制することを目的として、乾燥部の風速や風量が制御される。例えば、液体の送風流れを抑制しつつ効率よく乾燥するため、まず低風速の風で乾燥を進め、後から高風速の風で乾燥を加速するように乾燥部は制御されうる。
【0003】
特許文献1には、風速に加えて、風を送るドライヤのノズルの先端面と記録媒体との距離を制御することで、送風流れを抑制しつつ効率よく乾燥動作を実行する構成が開示されている。上述の構成においては、ノズルの先端面と記録媒体との距離が、記録媒体の搬送方向の下流側に近づくにつれて段階的に小さくなるようにドライヤや記録媒体の搬送路が構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-121058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の構成においては、ノズルの先端面と記録媒体との距離が搬送方向で異なるため、ノズルと記録媒体との間の空間の圧力に搬送方向で差が生じる。すると、一方のドライヤから送風された空気が、他方のドライヤのノズルと記録媒体との間の空間に入り込んで気流を乱しうる。気流の乱れによりドライヤから記録媒体に向けて意図通りに送風されないと、乾燥工程において液体が均一に乾燥されず、乾燥ムラを生じるおそれがある。
【0006】
本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、液体が付与された記録媒体を適切に乾燥することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明の記録装置は、
記録媒体上に液体組成物を付与して画像を記録する記録部と、
総断面積が第1総断面積である複数の第1ノズル孔を有し、前記複数の第1ノズル孔を通じて記録媒体に向けて送風する第1送風部と、
総断面積が前記第1総断面積より小さい第2総断面積である複数の第2ノズル孔を有し、前記複数の第2ノズル孔を通じて記録媒体に向けて送風する第2送風部であって、前記第1送風部に対して記録媒体の搬送方向の下流側で隣接するように前記第1送風部と同一空間内に設けられる第2送風部と、
を備え、
前記第1送風部の前記複数の第1ノズル孔における第1風速が前記第2送風部の前記複数の第2ノズル孔における第2風速より小さく、且つ前記複数の第1ノズル孔から送風される単位時間当たりの総風量である第1総風量と前記複数の第2ノズル孔から送風される単位時間当たりの総風量である第2総風量との比が所定範囲内となるように前記第1送風
部と前記第2送風部を制御する制御部を更に備えることを特徴とする。
また、上述の目的を達成するため、本発明の記録装置の乾燥方法は、
記録媒体上に液体組成物を付与して画像を記録する記録部と、総断面積が第1総断面積である複数の第1ノズル孔を有し、前記複数の第1ノズル孔を通じて記録媒体に向けて送風する第1送風部と、総断面積が前記第1総断面積より小さい第2総断面積である複数の第2ノズル孔を有し、前記複数の第2ノズル孔を通じて記録媒体に向けて送風する第2送風部であって、前記第1送風部に対して記録媒体の搬送方向の下流側で隣接するように前記第1送風部と同一空間内に設けられる第2送風部とを備える記録装置によって記録媒体に向けて送風して記録媒体を乾燥させる記録装置の乾燥方法であって、
前記第1送風部の前記複数の第1ノズル孔における第1風速が前記第2送風部の前記複数の第2ノズル孔における第2風速より小さく、且つ前記複数の第1ノズル孔から送風される単位時間当たりの総風量である第1総風量と前記複数の第2ノズル孔から送風される単位時間当たりの総風量である第2総風量との比が所定範囲内となるように前記第1送風部と前記第2送風部から記録媒体に向けて送風することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、液体が付与された記録媒体を適切に乾燥できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る記録装置の内部構成を示す概略断面図である。
第1実施形態に係る記録部のシート搬送部筐体の斜視図である。
第1実施形態に係る記録ヘッド昇降機構の斜視図である。
第1実施形態に係る制御部のブロック図である。
第1実施形態に係る乾燥部の構成を示す断面図である。
第1実施形態に係る第2気流空間の構成を示す概略平面図である。
第1実施形態に係る乾燥部の内部気流を示す概略断面図である。
第1実施形態に係るノズル孔の配置構成例を示す図である。
第1実施形態に係るノズル孔の配置構成例を示す図である。
第1実施形態に係るノズル孔の配置構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置等は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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