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公開番号
2024172513
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090279
出願日
2023-05-31
発明の名称
駆動装置
出願人
ニデック株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16H
57/04 20100101AFI20241205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ベアリング保持部内への流体の供給が不十分になることを抑制できる構造を有する駆動装置を提供する。
【解決手段】駆動装置は、中心軸線を中心として回転可能なロータを有するモータと、ロータに接続されたギヤ機構と、ギヤ機構の少なくとも一部を回転可能に支持するベアリングと、ベアリングを保持するベアリング保持部を有し、モータおよびギヤ機構を内部に収容するハウジングと、軸方向に延びる第1流路部と、第1流路部に繋がり、軸方向と交差する交差方向に延びる第2流路部と、シール部材と、を備える。ハウジングは、ハウジングの外面からベアリング保持部の内部まで延びる孔部を有する。第2流路部は、孔部の少なくとも一部によって構成され、かつ、ベアリング保持部の内部に繋がっている。孔部のうちハウジングの外面に開口する開口端部は、シール部材によって塞がれている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
中心軸線を中心として回転可能なロータを有するモータと、
前記ロータに接続されたギヤ機構と、
前記ギヤ機構の少なくとも一部を回転可能に支持するベアリングと、
前記ベアリングを保持するベアリング保持部を有し、前記モータおよび前記ギヤ機構を内部に収容するハウジングと、
軸方向に延びる第1流路部と、
前記第1流路部に繋がり、軸方向と交差する交差方向に延びる第2流路部と、
シール部材と、
を備え、
前記ハウジングは、前記ハウジングの外面から前記ベアリング保持部の内部まで延びる孔部を有し、
前記第2流路部は、前記孔部の少なくとも一部によって構成され、かつ、前記ベアリング保持部の内部に繋がり、
前記孔部のうち前記ハウジングの外面に開口する開口端部は、前記シール部材によって塞がれている、駆動装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記ギヤ機構のうち前記ベアリングに支持される部分は、軸方向に延びる軸線回りに回転可能であり、
前記開口端部は、前記軸線よりも上下方向の上側に位置する、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記ギヤ機構は、
前記ロータに接続された減速装置と、
前記減速装置に接続された差動装置と、
を有し、
前記減速装置は、軸方向に延び前記ベアリング保持部を通る軸線回りに回転可能なギヤを有し、
前記差動装置は、軸方向に延びる差動軸線回りに回転可能なギヤを有し、
前記差動軸線は、前記軸線よりも、軸方向および上下方向の両方と直交する直交方向の一方側に位置し、
前記開口端部は、前記軸線よりも前記直交方向の他方側に位置する、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記ギヤ機構は、
前記ロータに接続された減速装置と、
前記減速装置に接続された差動装置と、
を有し、
前記減速装置は、軸方向に延び前記ベアリング保持部を通る軸線回りに回転可能なギヤを有し、
前記差動装置は、軸方向に延びる差動軸線回りに回転可能なギヤを有し、
前記差動軸線および前記開口端部は、前記軸線よりも、軸方向および上下方向の両方と直交する直交方向の一方側に位置する、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記ベアリング保持部は、複数設けられ、
前記第2流路部は、複数設けられ、
前記複数の第2流路部は、互いに異なる前記ベアリング保持部の内部に繋がっている、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項6】
前記第2流路部は、複数設けられ、
前記ベアリング保持部の内部には、2つ以上の前記第2流路部が繋がっている、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記複数の第2流路部は、互いに繋がる2つ以上の前記第2流路部を含み、
前記第1流路部は、前記2つ以上の第2流路部同士が互いに繋がる部分に繋がっている、請求項6に記載の駆動装置。
【請求項8】
前記第1流路部のうち前記第2流路部に繋がる部分における流路断面積と、前記第2流路部のうち前記ベアリング保持部の内部に繋がる部分における流路断面積とは、互いに同じである、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記第1流路部には、前記ハウジングの内部に開口する供給孔が設けられ、
前記第1流路部のうち前記第2流路部に繋がる部分における流路断面積は、前記第1流路部のうち前記供給孔が設けられた部分における流路断面積よりも小さい、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項10】
前記孔部は、
前記ハウジングの外面に開口する第1孔部と、
前記ベアリング保持部の内部に繋がる第2孔部と、
を有し、
前記交差方向と直交する断面において、前記第1孔部の断面積は、前記第2孔部の断面積よりも大きく、
前記第1流路部は、前記第2流路部のうち前記第1孔部によって構成された部分に繋がっている、請求項1に記載の駆動装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、潤滑油によって軸受部の潤滑を行う構造を有するモータ内蔵型駆動装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-106776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなモータ内蔵型駆動装置には、軸受部が保持された保持部の内部に潤滑油を供給する流路部が設けられる場合がある。この場合、当該流路部の少なくとも一部が溝によって構成されるときに、当該溝の開口から潤滑油が漏れる虞があった。そのため、軸受部が保持された保持部の内部に供給される潤滑油の量が不十分になる虞があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて、ベアリング保持部内への流体の供給が不十分になることを抑制できる構造を有する駆動装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の駆動装置の一つの態様は、中心軸線を中心として回転可能なロータを有するモータと、前記ロータに接続されたギヤ機構と、前記ギヤ機構の少なくとも一部を回転可能に支持するベアリングと、前記ベアリングを保持するベアリング保持部を有し、前記モータおよび前記ギヤ機構を内部に収容するハウジングと、軸方向に延びる第1流路部と、前記第1流路部に繋がり、軸方向と交差する交差方向に延びる第2流路部と、シール部材と、を備える。前記ハウジングは、前記ハウジングの外面から前記ベアリング保持部の内部まで延びる孔部を有する。前記第2流路部は、前記孔部の少なくとも一部によって構成され、かつ、前記ベアリング保持部の内部に繋がっている。前記孔部のうち前記ハウジングの外面に開口する開口端部は、前記シール部材によって塞がれている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一つの態様によれば、駆動装置において、ベアリング保持部内への流体の供給が不十分になることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態における駆動装置を模式的に示す図である。
図2は、第1実施形態におけるギヤカバーおよび延伸部を軸方向一方側から見た図である。
図3は、第1実施形態におけるギヤカバーの一部を示す斜視図である。
図4は、第1実施形態における駆動装置の一部を示す断面図である。
図5は、第1実施形態におけるギヤカバーの一部を示す斜視図であって、図3とは異なる角度からギヤカバーの一部を見た図である。
図6は、第2実施形態における駆動装置の一部を示す断面図である。
図7は、第3実施形態における駆動装置の一部を示す図である。
図8は、第4実施形態における駆動装置の一部を示す図である。
図9は、第5実施形態における駆動装置の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、上下方向である。Z軸の矢印が向く側(+Z側)は、上側であり、Z軸の矢印が向く側と逆側(-Z側)は、下側である。X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって、以下の実施形態における駆動装置が搭載される車両の前後方向である。以下の実施形態において、X軸の矢印が向く側(+X側)は、車両における前側であり、X軸の矢印が向く側と逆側(-X側)は、車両における後側である。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向であって、車両の左右方向、すなわち車幅方向である。以下の実施形態において、Y軸の矢印が向く側(+Y側)は、車両における右側であり、Y軸の矢印が向く側と逆側(-Y側)は、車両における左側である。
【0010】
なお、前後方向の位置関係は、以下の実施形態の位置関係に限られず、+X側が車両の後側であり、-X側が車両の前側であってもよい。この場合には、+Y側は、車両における左側であり、-Y側は、車両における右側である。また、本明細書において、「平行な方向」は略平行な方向も含み、「直交する方向」は略直交する方向も含む。
(【0011】以降は省略されています)
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