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公開番号2025009831
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024069885
出願日2024-04-23
発明の名称ベースプレート、モータ、ディスク駆動装置及びベースプレートの製造方法
出願人ニデック株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類G11B 33/12 20060101AFI20250109BHJP(情報記憶)
要約【課題】搭載される部品の組立て精度の低下を防止可能なベースプレート、それを備えるモータ及びディスク駆動装置を提供する。
【解決手段】ベースプレートは、ディスク駆動装置の筐体の一部となり、金属製のダイカスト部材から成る。ベースプレートは、底壁部と、周壁部と、を備える。底壁部は、上下方向に延びるディスクの回転軸に対して垂直に拡がり、周縁部から軸方向上側に延びて底壁部の周囲を囲み、ネジ孔416を有する。ネジ孔は、底壁部411の下端面の周縁部から軸方向上側に凹む。ネジ孔は、傾斜部416aと、柱体部416bと、を有する。傾斜部は、ネジ孔の下端から軸方向上側に向かうに従って内径が小さく形成され、柱体部は、傾斜部の上端から軸方向上側に延びるとともに、ネジと螺合する螺合部416cが形成され、傾斜部は、柱体部の中心を通って軸方向に延びる中心線を含む断面において中心線に対して25°以上35°以下の傾斜角で傾く。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ディスク駆動装置の筐体の一部となり、金属製のダイカスト部材から成るベースプレートであって、
上下方向に延びるディスクの回転軸に対して垂直に拡がる底壁部と、
前記底壁部の周縁部から軸方向上側に延びて前記底壁部の周囲を囲む周壁部と、を備え、
前記底壁部は、
下端面の周縁部から軸方向上側に凹むネジ孔を有し、
前記ネジ孔は、
下端から軸方向上側に向かうに従って内径が小さく形成された傾斜部と、
前記傾斜部の上端から軸方向上側に延びるとともに、ネジと螺合する螺合部が形成された柱体部と、を有し、
前記傾斜部は、前記柱体部の中心を通って軸方向に延びる中心線を含む断面において、前記中心線に対して25°以上35°以下の傾斜角で傾く、ベースプレート。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記傾斜部の下端の径は、4.0mm以上4.6mm以下である、請求項1に記載のベースプレート。
【請求項3】
前記傾斜部から突出して形成されたバリの下端は、前記底壁部の下端よりも軸方向上側に位置する、請求項1又は請求項2に記載のベースプレート。
【請求項4】
前記傾斜部に形成されたバリは、径方向に突出する、請求項1又は請求項2に記載のベースプレート。
【請求項5】
前記傾斜部は、前記中心線に対して前記傾斜角の異なる複数の傾斜面が軸方向に並んで構成されている、請求項1又は請求項2に記載のベースプレート。
【請求項6】
前記周壁部は、
上端面の内周縁部が、軸方向下側に凹んで形成された第1凹部と、
前記第1凹部の底面の内周縁部が、軸方向下側にさらに凹んで形成された第2凹部と、を有し、
前記第2凹部の底部には、ディスクに対して情報の読み取り又は書き込みを行うヘッドを保持するランプが載置され、
前記第1凹部の底部全体が、前記第2凹部の底部よりも軸方向上側に位置する、請求項1又は請求項2に記載のベースプレート。
【請求項7】
前記第2凹部の径方向内側面は、
前記周壁部の径方向外側面と平行な平面部と、
前記平面部よりも径方向外側に湾曲して凹む曲面部と、を有し、
前記曲面部の径方向外端は、前記平面部の径方向外端よりも径方向外側に位置する、請求項6に記載のベースプレート。
【請求項8】
前記第1凹部は、
前記曲面部に連なる底面が軸方向下側に凹んで形成された曲面凹部を有する、請求項7に記載のベースプレート。
【請求項9】
前記底壁部は、前記第1凹部の軸方向下側において、下端面から軸方向上側に凹む底壁凹部を有する、請求項6に記載のベースプレート。
【請求項10】
請求項1又は請求項2に記載のベースプレートを備える、モータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベースプレート、モータ、ディスク駆動装置及びベースプレートの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来のディスク駆動装置の筐体の一部となるベースプレートは、金属製のダイカスト部材から成り、底壁部を備える。底壁部は、上下方向に延びるディスクの回転軸に対して垂直に拡がる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
底壁部の下面には、回路基板等をネジにより固定するためのネジ孔が設けられる。ネジ孔は、底壁部の周縁部に配置され、下端面から軸方向上側に延びる。ネジ孔は、タップ加工(転造加工)されてネジと螺合する螺合部が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-190510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示されたベースプレートは、タップ加工する際に、ネジ孔の下端部の内周面に転造工具が接触する可能性がある。このとき、形成された螺合部の下端部が、ネジ孔の下端部の内周面から突出してバリが発生する可能性がある。また、タップ加工する際に、ネジ孔の下端周縁部に応力が掛かってネジ孔の下端部の内周面が一部盛り上がってバリが発生する可能性がある。また、バリが、底壁部の下端より軸方向下側に突出して形成された場合に、作業台に載置されたベースプレートがガタつき、ベースプレートに搭載される部品の組立て精度が低下する可能性がある。
【0006】
本発明は、搭載される部品の組立て精度の低下を防止可能なベースプレート、それを備えるモータ及びディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の例示的なベースプレートは、ディスク駆動装置の筐体の一部となり、金属製のダイカスト部材から成る。ベースプレートは、底壁部と、周壁部と、を備える。底壁部は、上下方向に延びるディスクの回転軸に対して垂直に拡がる。周壁部は、底壁部の周縁部から軸方向上側に延びて底壁部の周囲を囲む。底壁部は、ネジ孔を有する。ネジ孔は、底壁部の下端面の周縁部から軸方向上側に凹む。ネジ孔は、傾斜部と、柱体部と、を有する。傾斜部は、ネジ孔の下端から軸方向上側に向かうに従って内径が小さく形成される。柱体部は、傾斜部の上端から軸方向上側に延びるとともに、ネジと螺合する螺合部が形成される。傾斜部は、柱体部の中心を通って軸方向に延びる中心線を含む断面において、中心線に対して25°以上35°以下の傾斜角で傾く。
【発明の効果】
【0008】
例示的な本発明によれば、搭載される部品の組立て精度の低下を防止可能なベースプレート、それを備えるモータ及びディスク駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係るディスク駆動装置の縦断面図である。
図2は、本発明の実施形態に係るディスク駆動装置のディスクの周辺を模式的に示す平面図である。
図3は、図2中のA-A断面図である。
図4は、本発明の実施形態に係るベースプレートを模式的に示す斜視図である。
図5は、本発明の実施形態に係るベースプレートを模式的に示す斜視図である。
図6は、本発明の実施形態に係るベースプレートのネジ孔を拡大して示す縦断面図である。
図7は、本発明の実施形態に係るベースプレートのネジ孔を拡大して示す縦断面図である。
図8は、本発明の実施形態に係るベースプレートのネジ孔を拡大して示す縦断面図である。
図9は、本発明の実施形態に係るベースプレートの一部を拡大して示す斜視図である。
図10は、本発明の実施形態に係るベースプレートの一部を拡大して示す上面図である。
図11は、図10中のB-B断面図である。
図12は、本発明の実施形態に係るベースプレートの製造工程を示すフローチャートである。
図13は、本発明の実施形態に係るベースプレートの製造工程を説明する説明図である。
図14は、本発明の実施形態に係るベースプレートの製造工程を説明する説明図である。
図15は、本発明の実施形態に係るベースプレートの製造工程を説明する説明図である。
図16は、本発明の実施形態に係るベースプレートの製造工程を説明する説明図である。
図17は、本発明の実施形態に係るベースプレートの製造工程を説明する説明図である。
図18は、本発明の実施形態に係るベースプレートの製造工程を説明する説明図である。
図19は、本発明の実施形態に係るベースプレートの製造工程を説明する説明図である。
図20は、本発明の実施形態に係るベースプレートの製造工程を説明する説明図である。
図21は、本発明の実施形態に係るベースプレートの変形例に係るネジ孔を拡大して示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書では、ディスク50の回転軸Jに平行な方向を「軸方向」、回転軸Jに直交する方向を「径方向」、回転軸Jを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向とし、ベースプレート41に対してカバー42側を上として、各部の形状および位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本発明に係るベースプレート41及びディスク駆動装置1の使用時の向きを限定する意図はない。
(【0011】以降は省略されています)

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