TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025017663
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120812
出願日
2023-07-25
発明の名称
磁気記録媒体、磁気記録媒体の製造方法、磁気記憶装置
出願人
株式会社レゾナック・ハードディスク
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
G11B
5/66 20060101AFI20250130BHJP(情報記憶)
要約
【課題】グラニュラー磁性層が内部にグラニュラー構造を形成した状態を安定的に維持し、面記録密度をさらに向上させた磁気記録媒体を提供する。
【解決手段】磁気記録媒体1は、基板10と、下地層20と、第1の磁性層30と、第2の磁性層40を、この順で有し、第1の磁性層は、L1
0
構造を有する磁性粒子を含み、第2の磁性層は、L1
0
構造を有する磁性粒子と、六方晶窒化ホウ素を含む粒界部を有するグラニュラー構造を備え、第1の磁性層に含まれる磁性粒子の(111)面は、第2の磁性層との界面において、窒化ホウ素で覆われ、第2の磁性層に含まれる磁性粒子は、第1の磁性層に含まれる磁性粒子の(001)面よりエピタキシャル成長しており、第1の磁性層に含まれる磁性粒子と第2の磁性層含まれる磁性粒子は、それぞれ第1の磁性層と前記第2の磁性層を貫く柱状晶である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基板と、下地層と、第1の磁性層と、第2の磁性層を、この順で有し、
前記第1の磁性層は、L1
0
構造を有する磁性粒子を含み、
前記第2の磁性層は、L1
0
構造を有する磁性粒子と、六方晶窒化ホウ素を含む粒界部を有するグラニュラー構造を備え、
前記第1の磁性層に含まれる磁性粒子の(111)面は、前記第2の磁性層との界面において、窒化ホウ素で覆われ、
前記第2の磁性層に含まれる磁性粒子は、前記第1の磁性層に含まれる磁性粒子の(001)面よりエピタキシャル成長しており、
前記第1の磁性層に含まれる磁性粒子と前記第2の磁性層に含まれる磁性粒子は、それぞれ、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層を貫く柱状晶である磁気記録媒体。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記第1の磁性層に含まれる磁性粒子の(111)面を覆う窒化ホウ素が、六方晶窒化ホウ素であり、
前記六方晶窒化ホウ素の(001)面が、前記(111)面と平行である請求項1に記載の磁気記録媒体。
【請求項3】
前記粒界部の前記六方晶窒化ホウ素は、前記六方晶窒化ホウ素の前記(001)面が前記第2の磁性層に含まれる磁性粒子の側面を取り囲むように形成される請求項1又は2に記載の磁気記録媒体。
【請求項4】
前記第1の磁性層及び前記第2の磁性層に含まれる、L1
0
構造を有する磁性粒子が、FePt合金粒子である請求項1又は2に記載の磁気記録媒体。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の磁気記録媒体の製造方法であって、
前記製造方法は、スパッタリングにより前記第1の磁性層を形成する工程と、スパッタリングにより前記第2の磁性層を形成する工程との間に、スパッタリングにより窒化ホウ素層を形成する工程を含む磁気記録媒体の製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の磁気記録媒体を有する磁気記憶装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気記録媒体、磁気記録媒体の製造方法、磁気記憶装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、磁気記録媒体に、近接場光又はマイクロ波を照射して局所的に加熱することで、保磁力を低下させて記録する熱アシスト記録方式又はマイクロ波アシスト記録方式が、2Tbit/inch
2
程度の高い面記録密度を実現することができる次世代記録方式として注目されている。
【0003】
このようなアシスト記録方式の磁気ヘッドを用いると、室温における保磁力が数十kOeである磁気記録媒体に容易に記録できる。そして、磁気記録媒体の磁性層に含まれる磁性粒子として、例えば、結晶磁気異方性定数(Ku)が高い磁性粒子が用いられる。結晶磁気異方性定数(Ku)が高い磁性粒子は、熱安定性を維持したまま微細化することができ、室温における保磁力を高める。
【0004】
結晶磁気異方性定数(Ku)が高い磁性粒子としては、例えば、Fe-Pt合金粒子(Ku:最大で7×10
6
J/m
3
)、Co-Pt合金粒子(Ku:最大で5×10
6
J/m
3
)等のL1
0
構造を有する磁性粒子が知られている。
【0005】
L1
0
構造を有する磁性粒子を用いた磁性層としては、例えば、非特許文献1に、L1
0
構造を有するFePt磁性粒子の周囲を六方晶窒化ホウ素の層状物で覆ったグラニュラー構造の磁性層が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
B. S. D. Ch. S. Varaprasad et al., AIP Advances, 13, 035002(2023)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、磁気記録媒体の面記録密度をさらに向上させることが望まれている。磁気記録媒体の面記録密度をさらに向上させるためには、磁性層に含まれる磁性粒子の粒径をさらに小さくすると共に、磁性粒子の異方性をさらに高めることが重要である。
【0008】
このような磁性層として、L1
0
構造で(001)方向に配向したFePt磁性粒子と、その粒界部に六方晶窒化ホウ素を含むグラニュラー構造の磁性層(以下、単に、「FePt-hBNグラニュラー磁性層」とする。)が提案されている。
【0009】
六方晶窒化ホウ素は、(001)面が平行に積み重なった層状構造であるが、FePt磁性粒子の間に粒界部を形成易いので、FePt磁性粒子の粒径を小さくすることができる。また、六方晶窒化ホウ素は、FePt磁性粒子との反応性が低いので、磁性粒子の規則化を阻害しない。そして、このような六方晶窒化ホウ素は、その(001)面がFePt磁性粒子の側面を取り囲むように形成するのが好ましい。
【0010】
しかしながら、従来のFePt-hBNグラニュラー磁性層のように、グラニュラー構造を有する磁性層では、磁性粒子と粒界部とが相互に分離した層状物となり易く、グラニュラー構造とならない場合が多かった。また、BNのような粒界部の成分が十分結晶化せずアモルファスの状態である場合も多かった。そのため、グラニュラー構造を有する磁性層(グラニュラー磁性層)を用いても、磁気記録媒体の面記録密度の向上が図れない場合がある、という問題があった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社半導体エネルギー研究所
記憶装置
13日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
28日前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
SRAM回路
20日前
株式会社東芝
磁気ヘッド、及び、磁気記録装置
13日前
キオクシア株式会社
メモリデバイス
1か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
14日前
キオクシア株式会社
半導体装置及びカウント方法
1か月前
株式会社東芝
磁気記録装置
14日前
キオクシア株式会社
磁気メモリ及びメモリシステム
28日前
日本板硝子株式会社
情報記録媒体用ガラス板
28日前
株式会社東芝
磁気再生処理装置、磁気記録再生装置及び磁気再生方法
27日前
日本放送協会
磁性細線メモリ装置及び磁区駆動方法
13日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置、及び、データ消去方法
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
8日前
Verbatim Japan株式会社
ディスク状部材の取出装置
27日前
株式会社東芝
ディスク装置
14日前
株式会社東芝
ディスク装置
14日前
株式会社東芝
ディスク装置
7日前
株式会社東芝
ディスク装置
1か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
不揮発性メモリシステム及び不揮発性メモリの書換制御方法
14日前
有限会社芳美商事
レコード盤のセンターラベル用プロテクタ及びレコード盤のセンターラベル保護方法
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
株式会社レゾナック・ハードディスク
磁気記録媒体、磁気記録媒体の製造方法、磁気記憶装置
14日前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
日本板硝子株式会社
情報記録媒体用ガラス組成物及び情報記録媒体用ガラス板
28日前
ニデック株式会社
ベースプレート、モータ、ディスク駆動装置及びベースプレートの製造方法
1か月前
NECプラットフォームズ株式会社
磁気テープ装置、磁気テープ装置の制御方法および磁気テープ装置の制御プログラム
6日前
ウェスタン デジタル テクノロジーズ インコーポレーテッド
プリはんだバンプの保護オーバーコーティング
1か月前
マグネコンプ コーポレーション
ハードディスクドライブ装置のヘッドジンバルアセンブリ
1か月前
続きを見る
他の特許を見る