TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025019936
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123854
出願日
2023-07-28
発明の名称
磁性細線メモリ装置及び磁区駆動方法
出願人
日本放送協会
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
G11C
11/16 20060101AFI20250131BHJP(情報記憶)
要約
【課題】磁性細線に印加する駆動電流の低減を図る磁性細線メモリ装置及び磁性細線における磁区駆動方法を提供する。
【解決手段】磁性細線メモリ装置1は、細線状の磁性体に磁区15が形成され、磁区15が延伸方向に駆動される磁性細線10と、磁性細線10と絶縁されて交差するように配置される細線状の導電体であり、磁性細線10を磁化させる記録電流IRの流路となる記録素子20と、磁区15の駆動において磁性細線10に駆動電流IDを印加すると共に記録素子20に記録電流IRよりも小さく、磁区15の駆動をアシストするアシスト電流IAを印加する電流制御部30と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
細線状の磁性体に磁区が形成され、前記磁区が延伸方向に駆動される磁性細線と、
前記磁性細線と絶縁されて交差するように配置される細線状の導電体であり、前記磁性細線を磁化させる記録電流の流路となる記録素子と、
前記磁区の駆動において前記磁性細線に駆動電流を印加すると共に前記記録素子に前記記録電流よりも小さく、前記磁区の駆動をアシストするアシスト電流を印加する電流制御部と、を備える磁性細線メモリ装置。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記電流制御部は、前記アシスト電流を前記駆動電流に同期するように印加する請求項1に記載の磁性細線メモリ装置。
【請求項3】
前記記録素子は互いに平行に複数配置され、
前記電流制御部は、複数の前記記録素子に同じ向きの前記アシスト電流を印加する請求項1に記載の磁性細線メモリ装置。
【請求項4】
前記記録素子は互いに平行に2本配置され、
前記電流制御部は、2本の前記記録素子に互いに逆向きの前記記録電流を印加し、2本の前記記録素子に同じ向きの前記アシスト電流を印加する請求項1に記載の磁性細線メモリ装置。
【請求項5】
前記アシスト電流の大きさは、前記記録電流の大きさの10%以上50%以下である請求項1から請求項4の何れか一項に記載の磁性細線メモリ装置。
【請求項6】
細線状の磁性体である磁性細線に形成された磁区を前記磁性細線の延伸方向に駆動する磁区駆動方法であって、
前記磁性細線に駆動電流を印加すると共に、
前記磁性細線と絶縁されて交差するように配置される細線状の導電体であり、前記磁性細線を磁化させる記録電流の流路となる記録素子に前記記録電流よりも小さいアシスト電流を印加する、ことを含み、
前記アシスト電流を前記駆動電流に同期するように印加する、磁区駆動方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性細線メモリ装置及び磁性細線における磁区駆動方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
磁性細線メモリ装置は、磁性体材料を細線状に形成した磁性細線を媒体とする磁気記録装置である。例えば特許文献1には、細線状に形成した導体である1本の記録素子が絶縁層を介して磁性細線に交差するように形成された磁性細線メモリ装置が記載されている。特許文献2には、記録素子を2本とする磁性細線メモリ装置が記載されている。
磁性細線メモリ装置は、記録素子に印加する電流の磁界によって、磁性細線に磁区形成を行う。磁区とは磁化方向が揃った領域である。隣り合う磁区の磁化方向が異なる場合、磁区と磁区との間に磁壁が形成される。磁壁は磁化方向の遷移領域であり、磁壁の内部では磁化方向が徐々に変化している。
磁性細線メモリ装置は、形成した磁区及び磁壁を、磁区駆動を行って磁性細線の延伸方向に移動させる。磁性細線に一定値以上のパルス状の電流を印加すると、磁区及び磁壁が磁化方向を維持しながら移動する現象が知られている。磁区駆動は、この現象を利用して磁区及び磁壁を移動させる操作である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-179046号公報
特開2021-026788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
磁性細線メモリ装置は、記録素子を1本とする場合も、2本とする場合も、磁区形成と磁区駆動とを繰り返すことで、磁性細線に情報を逐次蓄積することができる。しかし、記録素子を2本とする場合、磁区形成において、記録素子と交差する位置に磁壁が形成される。そして、磁区駆動において、磁壁は記録素子と交差する位置でピン止めされ、磁区も移動できなくなる。このため、記録素子を2本とする場合の磁区駆動は、記録素子を1本とする場合よりも、磁性細線に印加する電流である駆動電流を大きくする必要があるという問題があった。また、記録素子を1本とする場合にも駆動電流の低減が望まれている。
【0005】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、磁性細線に印加する駆動電流の低減を図る磁性細線メモリ装置及び磁性細線における磁区駆動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る磁性細線メモリ装置は、細線状の磁性体に磁区が形成され、前記磁区が延伸方向に駆動される磁性細線と、前記磁性細線と絶縁されて交差するように配置される細線状の導電体であり、前記磁性細線を磁化させる記録電流の流路となる記録素子と、前記磁区の駆動において前記磁性細線に駆動電流を印加すると共に前記記録素子に前記記録電流よりも小さく、前記磁区の駆動をアシストするアシスト電流を印加する電流制御部と、を備える。
【0007】
また、実施形態に係る磁区駆動方法は、細線状の磁性体である磁性細線に形成された磁区を前記磁性細線の延伸方向に駆動する磁区駆動方法であって、前記磁性細線に駆動電流を印加すると共に、前記磁性細線と絶縁されて交差するように配置される細線状の導電体であり、前記磁性細線を磁化させる記録電流の流路となる記録素子に前記記録電流よりも小さいアシスト電流を印加する、ことを含み、前記アシスト電流を前記駆動電流に同期するように印加する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、磁性細線に印加する駆動電流の低減を図る磁性細線メモリ装置及び磁性細線における磁区駆動方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る磁性細線メモリ装置の概略を例示するブロック図である。
実施形態に係る磁性細線メモリ装置における下向き磁区の形成を説明する断面図である。
実施形態に係る磁性細線メモリ装置における上向き磁区の形成を説明する断面図である。
実施形態に係る磁性細線メモリ装置における磁区駆動のアシストを説明する断面図である。
駆動電流と共にアシスト電流を印加することによって駆動された磁壁を例示する写真である。
図3の磁壁の駆動において印加した駆動電流及びアシスト電流の電流波形を例示するグラフである。
実施形態に係る磁区の記録方法を例示するフローチャートである。
実施形態に係る磁区の記録方法において、磁性細線が初期化されている状態を例示する平面図である。
実施形態に係る磁区の記録方法において、磁区が形成された状態を例示する平面図である。
実施形態に係る磁区の記録方法において、アシスト電流によるアシストを受けて磁区駆動された状態を例示する平面図である。
実施形態に係る磁区の記録方法において、次の磁区が形成された状態を例示する平面図である。
実施形態に係る磁区の記録方法において、アシスト電流によるアシストを受けて磁区駆動された状態を例示する平面図である。
記録素子が1本の場合の磁区駆動のアシストを説明する断面図である。
記録素子が3本の場合の磁区駆動のアシストを説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[磁性細線メモリ装置]
実施形態に係る磁性細線メモリ装置1について、図面を参照しながら説明する。磁性細線メモリ装置1は、直線状の磁性細線の延伸方向に並ぶ磁区にシーケンシャルに情報を記録し、再生することができるメモリ装置である。ここでは、各磁区の磁化方向は上向き及び下向きの何れかであり、磁性細線メモリ装置1は、例えば2値情報を記録し、再生することができる。
図1に例示するように、磁性細線メモリ装置1は、磁性細線10と、記録素子20と、電流制御部30と、再生素子40と、検出処理部50と、を備えている。また、磁性細線10と記録素子20とは、絶縁膜60で絶縁されている。なお、以下では、磁性細線10が1本の場合で説明するが、磁性細線メモリ装置1は、複数の磁性細線10を例えば平行に配置して、情報の記録及び再生を並列処理することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本放送協会
撮像装置
9か月前
日本放送協会
撮像装置
1か月前
日本放送協会
撮像装置
8か月前
日本放送協会
液晶表示装置
5か月前
日本放送協会
カメラ正対治具
9か月前
日本放送協会
光制御デバイス
6か月前
日本放送協会
有機光電変換素子
6か月前
日本放送協会
レンズアダプター
3か月前
日本放送協会
磁性細線デバイス
1か月前
日本放送協会
情報提示システム
8か月前
日本放送協会
360度撮影装置
8か月前
日本放送協会
無線伝送システム
21日前
日本放送協会
データ管理システム
10か月前
日本放送協会
データ管理システム
21日前
日本放送協会
3次元映像表示装置
10か月前
日本放送協会
LDM送信システム
8か月前
日本放送協会
三次元撮像システム
11か月前
日本放送協会
垂直分離型撮像素子
5か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
6か月前
日本放送協会
撮像装置及び撮像方法
8か月前
日本放送協会
送出装置及び受信装置
6か月前
日本放送協会
撮像素子及び撮像装置
6か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
6か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
3か月前
日本放送協会
受信装置及び送出装置
2か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
3日前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
8か月前
日本放送協会
衛星放送受信システム
3か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
9か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
3か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
9か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
3日前
日本放送協会
同軸切替器の着脱機構
4か月前
日本放送協会
表示端末、プログラム
11か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
11か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る