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公開番号2024082623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196596
出願日2022-12-08
発明の名称受信装置及びプログラム
出願人日本放送協会
代理人個人,個人,個人
主分類H04B 1/16 20060101AFI20240613BHJP(電気通信技術)
要約【課題】SFN環境における、主局及びSFN局の送信局識別コード(TxID)を同時に推定する
【解決手段】受信装置20は、伝搬路のチャネル応答を推定するチャネル推定部216と、受信信号から、主局の識別情報である第1TxIDを抽出するTxID抽出部260と、第1TxID及びチャネル応答を乗算したレプリカ信号を生成するレプリカ生成部270と、レプリカ信号と受信信号とのユークリッド距離に基づいて、SFN局の識別情報である第2TxIDをビット単位で推定するTxID推定部280と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
主局及びSFN局から送信局を識別する識別情報を含む受信信号を受信する受信装置であって、
伝搬路のチャネル応答を推定するチャネル推定部と、
前記受信信号から、前記主局の識別情報である第1TxIDを抽出するTxID抽出部と、
前記第1TxID及び前記チャネル応答を乗算したレプリカ信号を生成するレプリカ生成部と、
前記レプリカ信号と前記受信信号とのユークリッド距離に基づいて、前記SFN局の識別情報である第2TxIDをビット単位で推定するTxID推定部と、
を備える受信装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記TxID推定部は、前記ユークリッド距離が閾値以下である場合には、前記第2TxIDのビット推定値を前記第1TxIDのビット値とし、前記ユークリッド距離が前記閾値を超える場合には、前記第2TxIDのビット推定値を前記第1TxIDのビット値を反転させた値とする、請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
前記閾値は、0.3以上且つ0.5以下である、請求項2に記載の受信装置。
【請求項4】
前記TxID抽出部は、前記受信信号における低遅延チャネルのデータ領域から、前記主局の識別情報を抽出する、請求項1から3のいずれか一項に記載の受信装置。
【請求項5】
前記第1TxID及び前記第2TxIDに基づき、チャネルスキャンを実施するか否かを判定し、判定結果を示すチャネルスキャン情報を出力する再チャネルスキャン指示部を更に備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の受信装置。
【請求項6】
コンピュータを、請求項1から3のいずれか一項に記載の受信装置として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、受信装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、地上デジタル放送方式として、ISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)方式が知られている。さらに、地上デジタル放送の高品質化及び高機能化を目的として、ISDB-T方式の特長を継承した次世代の地上放送高度化方式(以下、高度化方式)の検討が進められている。
【0003】
高度化方式では、放送ネットワークを構築しやすくする工夫が求められる。工夫の1つとして、送信局識別コード(TxID;Transmitter Identification)の導入が挙げられる。基幹局、中継局などの送信装置に固有のTxIDを割り当てるとともに、TxIDを放送波に重畳することによって、異常電波を解析することができる。
【0004】
TxIDを放送波に重畳する方法としては、ATSC(Advanced Television System Committee)3.0において、LDM(Layered Division Multiplexing)技術を用いる方法が考えられる。LDMでは、UL(Upper Layer)の復調後においてULが再変調され、再変調されたULが受信信号から減算されることによって、LL(Lower Layer)に重畳されたTxIDが復調される(例えば、非特許文献1参照)。しかし、LDMでは受信装置の回路規模及びコストが増大し、大きな負担となる。
【0005】
そこで、TxIDをLch(L channel)キャリアの一部を用いて伝送することが考えられる。Lchは、高度化方式の帯域内にランダムに配置された広帯域同期用の参照信号であり、DBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)変調することで、低ビットレートではあるがデータ伝送が可能である。この手法は、LDMのように受信装置の回路規模を増大させるものではないというメリットがある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Sung-Ik Park et al, “ATSC 3.0 Transmitter Identification Signals and Applications,” IEEE Trans. Broadcast., vol.63, no.1, pp.240-249 (Mar.2017)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した、Lchを復調することでTxIDを検出する手法は、受信装置の回路規模等の観点から有効である。しかし、複数の送信局で同一の周波数を用いるSFN(Single Frequency Network)環境では複数のTxIDが干渉し、特に、主局以外の送信局のTxIDを推定することが困難となる。「主局」とは、受信レベルが最も高い送信局のことをいう。また、以下の説明において、主局以外の送信局を「SFN局」という。
【0008】
例えば、SFNからMFN(Multi Frequency Network)に切り替わった場合など、SFNを構成していた複数の送信局のうち、一部の送信局のみチャネル(チャンネル)変更の対象局となることがある。この場合、チャネル変更対象局を主局としている受信装置のみ、チャネルの再編(リパック)に伴う再チャネルスキャンを実行させる必要がある。SFN局に対し主局の受信レベルが常時安定的に高ければ、主局のTxIDを受信する受信装置のみ再チャネルスキャンを実行させればよい。しかし実際の運用では、受信アンテナが想定外の方向を向いていること等に起因して、主局とSFN局の受信電力が近い状態、すなわち低D/U(Desire to Undesire power Ratio)で受信している家庭や地域も存在する。こうした受信点では、季節性の異常伝搬や、後から追加的に整備された中継局の影響により、主局よりもSFN局の受信電力が断続的に高くなる状態(マイナスD/U)になることも想定される。
【0009】
よって、主局だけでなくSFN局に対しても、それぞれがチャネル変更の対象局なのか(どちらも対象か、どちらか片方が対象か)を特定することは、受信装置ごとの再チャネルスキャン実行の判定において重要な情報となる。例えば、主局のTxIDを一定間隔で記録することによって、低D/UのSFN環境であっても主局のTxIDを取得することは可能である。しかし、マイナスD/Uとなる状態が頻繁でない場合、たまたまマイナスD/Uとなった瞬間にTxID取得動作が起動しなければならず、SFN局のTxIDを検出することは困難である。また、省エネを目的として夜間は電源コードを抜いている受信装置が現実的に存在するなど、一定間隔で受信装置を起動すること自体も現実的ではない。
【0010】
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、SFN環境における、主局及びSFN局のTxIDを同時に推定することが可能な受信装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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