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公開番号2024172238
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089820
出願日2023-05-31
発明の名称装着型音響装置、装着型音響システム、及び音響処理方法
出願人ヤマハ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H04R 1/10 20060101AFI20241205BHJP(電気通信技術)
要約【課題】外部の音に応じて、外部の音を適切な音量と音色とで聴きつつ、利用者の耳を適切に保護する。
【解決手段】装着型音響装置は、利用者の耳に装着可能な装着型音響装置であって、外部の音を収音する第1収音部と、前記利用者の耳に装着した際に、出力音を含む耳に聞こえる音を収音する第2収音部と、前記第2収音部が収音した前記耳に聞こえる音に基づいて、前記第1収音部が収音した入力音を、アクティブノイズコントロールを用いて、音響調整する第1処理部と、前記入力音を所定のフィルタ処理する第2処理部と、前記入力音のレベルに応じて、前記第1処理部の出力と前記第2収音部の出力とを組み合わせて、周波数に対する前記耳に聞こえる音の減衰量の特性が所定の特性及び音量になるように調整するゲイン調整部と、前記ゲイン調整部によって調整された音信号に基づく前記出力音を出力する出力部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
利用者の耳に装着可能な装着型音響装置であって、
外部の音を収音する第1収音部と、
前記利用者の耳に装着した際に、出力音を含む耳に聞こえる音を収音する第2収音部と、
前記第2収音部が収音した前記耳に聞こえる音に基づいて、前記第1収音部が収音した入力音を、アクティブノイズコントロールを用いて、音響調整する第1処理部と、
前記入力音を所定のフィルタ処理する第2処理部と、
前記入力音のレベルに応じて、前記第1処理部の出力と前記第2収音部の出力とを組み合わせて、周波数に対する前記耳に聞こえる音の減衰量の特性が所定の特性及び音量になるように調整するゲイン調整部と、
前記ゲイン調整部によって調整された音信号に基づく前記出力音を出力する出力部と
を備える装着型音響装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1処理部は、複数分割した周波数帯域ごとに、演算量を調整して、前記耳に聞こえる音の減衰量の特性が前記所定の特性になるように、音響調整を行い、
前記第2処理部は、前記耳に聞こえる音の減衰量の特性が前記所定の特性になるように、複数分割した周波数帯域ごとに、前記入力音をフィルタ処理する
請求項1に記載の装着型音響装置。
【請求項3】
前記入力音のレベルに基づく音響暴露量と、前記入力音のレベルに対する前記耳に聞こえる音の調整量との少なくとも1つを、当該装着型音響装置と通信可能な端末装置に送信する通信処理部を備える
請求項1に記載の装着型音響装置。
【請求項4】
前記ゲイン調整部は、前記耳に聞こえる音が予め設定された設定音量になるように、前記出力音の音量を調整する
請求項1に記載の装着型音響装置。
【請求項5】
前記ゲイン調整部は、前記設定音量を超える場合に、前記耳に聞こえる音が前記設定音量になるように、前記出力音の音量を調整する
請求項4に記載の装着型音響装置。
【請求項6】
前記所定の特性は、所定の減衰量の範囲内に収まるフラットな特性である
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の装着型音響装置。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の装着型音響装置を、左右の耳用に2つ備え、
2つの前記装着型音響装置のそれぞれが、独立して、前記耳に聞こえる音の音量を調整する
装着型音響システム。
【請求項8】
外部の音を収音する第1収音部と、利用者の耳に装着した際に、出力音を含む耳に聞こえる音を収音する第2収音部とを備え、前記利用者の耳に装着可能な装着型音響装置の音響処理方法であって、
第1処理部が、前記第2収音部が収音した前記耳に聞こえる音に基づいて、前記第1収音部が収音した入力音を、アクティブノイズコントロールを用いて、音響調整し、
第2処理部が、前記入力音を所定のフィルタ処理し、
ゲイン調整部が、前記入力音のレベルに応じて、前記第1処理部の出力と前記第2収音部の出力とを組み合わせて、周波数に対する前記耳に聞こえる音の減衰量の特性が所定の特性及び音量になるように調整し、
出力部が、前記ゲイン調整部によって調整された音信号に基づく前記出力音を出力する
音響処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、装着型音響装置、装着型音響システム、及び音響処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、大音量による聴覚障害が問題となりつつあり、例えば、各種ライブやフェス、コンサートやイベント、等において、聴覚保護を目的としたイヤープラグが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。非特許文献1に記載のイヤープラグでは、特殊な形状や材質のプラグと、プラグに装着する固定の特性のフィルタとにより、利用者の耳を保護している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
「製品の特徴 | Crescendo」、[online]、株式会社コルグ、[令和5年4月19日検索]、インターネット<URL: http://www.korg-kid.com/crescendo/feature/index.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、特殊な形状や材質のプラグと、物理構造による固定特性のフィルタとにより外部の音量を低減しているため、外部の音に合わせて柔軟に対応することが困難であった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、外部の音に応じて、外部の音を適切な音量と音色とで聴きつつ、利用者の耳を適切に保護することができる装着型音響装置、装着型音響システム、及び音響処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、利用者の耳に装着可能な装着型音響装置であって、外部の音を収音する第1収音部と、前記利用者の耳に装着した際に、出力音を含む耳に聞こえる音を収音する第2収音部と、前記第2収音部が収音した前記耳に聞こえる音に基づいて、前記第1収音部が収音した入力音を、アクティブノイズコントロールを用いて、音響調整する第1処理部と、前記入力音を所定のフィルタ処理する第2処理部と、前記入力音のレベルに応じて、前記第1処理部の出力と前記第2収音部の出力とを組み合わせて、周波数に対する前記耳に聞こえる音の減衰量の特性が所定の特性及び音量になるように調整するゲイン調整部と、前記ゲイン調整部によって調整された音信号に基づく前記出力音を出力する出力部とを備える装着型音響装置である。
【0007】
また、発明の一態様は、上記に記載の装着型音響装置を、左右の耳用に2つ備え、2つの前記装着型音響装置のそれぞれが、独立して、前記耳に聞こえる音の音量を調整する装着型音響システムである。
【0008】
また、発明の一態様は、外部の音を収音する第1収音部と、利用者の耳に装着した際に、出力音を含む耳に聞こえる音を収音する第2収音部とを備え、前記利用者の耳に装着可能な装着型音響装置の音響処理方法であって、第1処理部が、前記第2収音部が収音した前記耳に聞こえる音に基づいて、前記第1収音部が収音した入力音を、アクティブノイズコントロールを用いて、音響調整し、第2処理部が、前記入力音を所定のフィルタ処理し、ゲイン調整部が、前記入力音のレベルに応じて、前記第1処理部の出力と前記第2収音部の出力とを組み合わせて、周波数に対する前記耳に聞こえる音の減衰量の特性が所定の特性及び音量になるように調整し、出力部が、前記ゲイン調整部によって調整された音信号に基づく前記出力音を出力する音響処理方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、外部の音に応じて、外部の音を適切な音量と音色とで聴きつつ、利用者の耳を適切に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態による音響システムの一例を示すブロック図である。
本実施形態による音響システムの動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態による音響システムの音響処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態による音響システムの音響処理の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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