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公開番号2024172099
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089620
出願日2023-05-31
発明の名称植物用支持具
出願人兼弥産業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類A01G 9/12 20060101AFI20241205BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植木鉢等の大きさに柔軟に対応し得ると共に、容易にアーチ形状に組立てて使用できる植物用支持具を提供する。
【解決手段】植物用支持具1は、樹脂製の支持部材5を二つ組合わせて構成される。支持部材5は、互いに離間しかつ並行して棒状または帯板状に延在し、一端部側の少なくとも一部の長さを占める領域に可撓性を有する2本の支柱部6と、2本の支柱部6を連結する複数の支柱連結部7と、2本の支柱部6の一端部に設けられた接続部8とを備える。少なくとも一方の支持部材5は、接続部8に係合部26,27を有し、他方の支持部材5は、接続部8に係止部29を有する。二つの支持部材5は、互いの接続部8が対向しかつ係合部26,27が係止部29と係合することで接続され、接続された状態で互いの2本の支柱部6が対向するように接続部8を中心に湾曲形状に変形可能であり、湾曲した状態では係止部29によって係合部26,27が係止される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂製からなる支持部材を二つ組み合わせて構成される植物用支持具であって、
前記支持部材は、
互いに離間しかつ並行して棒状または帯板状に延在し、延在した一端部側の少なくとも一部の長さを占める領域に可撓性を有する2本の支柱部と、
前記2本の支柱部にかけ渡されるように配設され、前記2本の支柱部を連結する複数の支柱連結部と、
前記2本の支柱部の前記一端部に設けられた接続部と、を備え、
二つの前記支持部材のうち少なくとも一方の前記支持部材は、前記接続部の先端側に設けられた係合部を有し、他方の前記支持部材は、前記接続部に設けられた係止部を有しており、
前記接続部は、前記二つの支持部材の前記接続部が互いに対向しかつ前記係合部が前記係止部と係合することで前記二つの支持部材を接続可能な構成とされ、
前記接続部で接続された前記二つの支持部材は、互いの前記2本の支柱部が対向するように前記接続部を中心に湾曲形状に変形可能であり、湾曲した状態では前記支持部材の長手方向への前記係合部の移動が前記係止部によって係止されるように構成される、植物用支持具。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
請求項1に記載された植物用支持具であって、
前記二つの支持部材における前記接続部は、
前記支持部材の幅方向における両側方において、前記支持部材の長手方向に沿って延在した側縁部と、
前記幅方向に沿って延在し前記側縁部の先端を連結する先端部と、を有しており、
前記係合部は、前記接続部の前記先端部から前記幅方向における前記側縁部より外側に突出した突出部と、前記側縁部の先端において前記幅方向における前記側縁部の外側が凹んだ凹部で構成され、
前記係止部は、前記幅方向における前記側縁部の内側が窪んだ窪み部で構成され、
一方の前記支持部材の前記係合部を、他方の前記支持部材の前記窪み部に係合させることで前記二つの支持部材を接続可能に構成される、植物用支持具。
【請求項3】
請求項2に記載された植物用支持具であって、
前記二つの支持部材は、前記2本の支柱部の前記一端部を連結する前記支柱連結部を有しており、
前記窪み部は、前記一端部を連結する前記支柱連結部に隣接して設けられ、
接続された状態の前記二つの支持部材は、互いの前記接続部の前記先端部と前記支柱連結部が厚さ方向に重なる、植物用支持具。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載された植物用支持具であって、
前記係止部を有する前記接続部は、前記側縁部の内側に、前記係合部を前記窪み部に向かって案内するスライド部を有する、植物用支持具。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された植物用支持具であって、
前記二つの支持部材は、それぞれの前記接続部が前記係合部と前記係止部を共に有する、植物用支持具。
【請求項6】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された植物用支持具であって、
前記2本の支柱部は、前記一端部側と反対側の他端部側の少なくとも一部の長さを占める領域において補強リブを有する、植物用支持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物用支持具に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、植物用の支持具として、様々なものが知られている。例えば、特許文献1には、U字状に形成された支柱を連結して植木鉢に設置された、植物用の支持具が開示されている。また、庭に設置して使用される大型の支柱としては、例えばガーデントンネル仕様に造られる、梯子状のアーチ支柱が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7165438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、梯子状のアーチ支柱は大型で、鉄製のものが主流となっている。一方、例えば4号~6号程度の大きさの植木鉢に設置して使用される支持具は、U字状に曲げられたプラスチックや鉄、竹製の支柱を組立てる製品はあるものの、形状が固定されているものが多い。しかしながら、例えば竹製品の場合、ささくれでトゲが生じ易く、植木鉢に設置する際の作業性の低下やトゲが植物に刺さる等の懸念があった。また、形状が固定されているため、植木鉢の大きさに応じて幅広く対応させるのは困難であった。そこで、適度な大きさの植木鉢などに設置して使用でき、柔軟にアーチの形状が変更できる植物用支持具が求められていた。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、植木鉢等の大きさに柔軟に対応し得ると共に、容易にアーチ形状に組立てて使用できる植物用支持具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する植物用支持具の一つの特徴は、樹脂製からなる支持部材を二つ組み合わせて構成される植物用支持具であって、前記支持部材は、互いに離間しかつ並行して棒状または帯板状に延在し、延在した一端部側の少なくとも一部の長さを占める領域に可撓性を有する2本の支柱部と、前記2本の支柱部にかけ渡されるように配設され、前記2本の支柱部を連結する複数の支柱連結部と、前記2本の支柱部の前記一端部に設けられた接続部とを備え、二つの前記支持部材のうち少なくとも一方の前記支持部材は、前記接続部に設けられた係合部を有し、他方の前記支持部材は、前記接続部に設けられた係止部を有しており、前記接続部は、前記二つの支持部材の前記接続部が互いに対向しかつ前記係合部が前記係止部と係合することで前記二つの支持部材を接続可能な構成とされ、前記接続部で接続された前記二つの支持部材は、互いの前記2本の支柱部が対向するように前記接続部を中心に湾曲形状に変形可能であり、湾曲した状態では前記支持部材の長手方向への前記係合部の移動が前記係止部によって係止されるように構成される。
【0007】
上記構成の一つの特徴及び利点は、植物用支持具は、二つの樹脂製の支持部材を組み合わせることで構成される。支持部材は、2本の支柱部と複数の支柱連結部を有しており、梯子状に形成されている。このうち一方の支持部材の係合部を、他方の支持部材の窪み部に係合させることにより、支持部材の一端部に設けられた接続部同士が接続され、連続した梯子状の植物用支持具を組立てることができる。接続された二つの支持部材は、支柱部の接続部側(一端部側)において可撓性を有しているため、接続部を中心に湾曲し、容易にアーチ形状に変形し得る。また、湾曲した状態の二つの支持部材における接続部は、支持部材の長手方向への係合部の移動が係止される。よって、計4本の支柱部の他端部側を用土等に差し込んだ状態において、二つの支持部材の接続部同士が外れにくくなり、接続状態が安定して維持され得る。したがって、容易に二つの支持部材をアーチ形状に組立てできると共に、アーチ形状に組立てられた植物用支持具を安定して植木鉢等に設置できる。また、湾曲の程度を変更することで、支柱部の差込みの位置を任意に設定することができるため、植木鉢等の大きさに応じてアーチ形状を変更して使用できる。
【0008】
上記植物用支持具について、前記二つの支持部材における前記接続部は、前記支持部材の幅方向における両側方において、前記支持部材の長手方向に沿って延在した側縁部と、前記幅方向に沿って延在し前記側縁部の先端を連結する先端部とを有しており、前記係合部は、前記接続部の前記先端部から前記幅方向における前記側縁部より外側に突出した突出部と、前記側縁部の先端において前記幅方向における前記側縁部の外側が凹んだ凹部で構成され、前記係止部は、前記幅方向における前記側縁部の内側が窪んだ窪み部で構成され、一方の前記支持部材の前記係合部を、他方の前記支持部材の前記窪み部に係合させることで前記二つの支持部材を接続可能に構成されても良い。
【0009】
上記構成の一つの特徴及び利点は、支持部材における接続部は、幅方向に延在する先端部によって側縁部が連結されており、枠状を呈している。係合部は、突出部が接続部の側縁部より外側に突出しているため、一方の支持部材を他方の支持部材に対して斜めの角度になるように接続部同士を対向させてから、一方の支持部材の係合部を他方の支持部材の接続部の枠内にはめ込むことで、二つの支持部材を接続できる。したがって、容易に二つの支持部材をアーチ形状に組立てできる。また、これらの支持部材が接続された状態では、窪み部に凹部が係合すると共に、突出部が側縁部より外側に位置する。これにより、先端部の厚さ方向と幅方向への移動が係止され、植物用支持具の使用時における支持部材の接続状態が安定して維持され得る。
【0010】
上記植物用支持具について、前記二つの支持部材は、前記2本の支柱部の前記一端部を連結する前記支柱連結部を有しており、前記窪み部は、前記一端部を連結する前記支柱連結部に隣接して設けられ、接続された状態の前記二つの支持部材は、互いの前記接続部の前記先端部と前記支柱連結部が厚さ方向に重なる構成であっても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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